旧 東京倶樂部★CLUB TOKYO:平成館

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19世紀末、西太后が実権を握る光緒帝の時代の中国。
田舎からふたりの若者が北京にやって来る。
ひとりは、貧しい家を助けるため、自ら浄身し、宦官になることを決心する李春雲。
もうひとりは、春兒の義兄・梁文秀。
優秀な文秀は、見事科挙に主席で合格して、状元の称号を得、光緒帝に仕えることになる。
一方、春兒は、謎めいた張夫人の口利きで、元宦官の安海に弟子入りし、厳しい訓練を受けながら
かつて西太后のお気に入り役者だった黒牡丹にも師事し、いよいよ宮中へ。
ある日、ひょんな事から、西太后の前で京劇を披露することになった春兒は
黒牡丹を髣髴させる素晴らしい舞いで西太后を魅了し、寵愛を受け、側で仕えることになる…。
 
 
2010年1月からNHK hiで放送されていた + 日中合作ドラマ『蒼穹の昴〜蒼穹之昴』
2010年7月10日、全25話を終える。 

★ 概要

 浅田次郎の小説<蒼穹の昴>を日中共同でドラマ化。
 
 監督は、『雨のシンフォニー〜像霧像雨又像風』 『さよならバンクーバー〜別了温哥華』
趙寶剛(チャオ・バオガン)と共に演出を手掛けた汪俊(ワン・ジュン)、 …だと思う。
 
出演者は、大陸俳優を中心に、日本の俳優も数人出演。
出演する大陸俳優のほとんどは、テレビドラマを中心に活躍している人たちなので
日本でメジャー感のある俳優は、極めて少ない。 

★ 物語

清朝末期の中国。
田舎から北京に出てきて宮中に入った義兄弟、文秀と春兒が
片や光緒帝に、片や西太后に仕えることになり、計らずも敵対する立場に置かれてしまうが
滅びゆく清朝で、時代に翻弄されながらも、懸命に生きる姿を描いた物語。
 
もうひとつの重要な柱が、西太后と光緒帝。
絶大な権力を振るい、周囲を震え上がらせた稀代の悪女として語られることの多い西太后だが
本作品では、息子を思い、案じ、政治との狭間で悩む、ヒューマンな一面をより強く描いている。
今回の西太后は、お嫁さんを井戸に突き落としちゃったりしない。  
 
 
史実をベースに、架空の人物、架空のエピソードを交え
ドラマティックに展開する歴史フィクションという意味では
舞台となる国こそ違えど、かの『ベルサイユのばら』と同系。 (…はい?)
 
 
本ドラマは、浅田次郎の原作とかなり違っているらしく、失望する原作ファンも多いようだが
私は原作未読なので、問題ナシ。

★ 見所

…と言うか、物語以上に、絢爛豪華な衣装美術に楽しませてもらったのかも。
 
撮影は、中国映画ファンにはお馴染みの、浙江省は横店で行われたそう。
日光江戸村など足下にも及ばない広大な敷地内には、ホンモノと見紛う紫禁城
城内に設えられた調度品も、登場人物たちが身にまとう衣装も
全てドラマというより映画のレベルの豪奢な物。
このスケールの大きさ、ゴーカイな金のかけっぷりは
決して他国のドラマでは味わえない、中国が制作するドラマならではの魅力。 圧巻デス。

★ キャスト : その1

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周一圍(ジョウ・イーウェイ) : 梁文秀役 〜科挙に主席で合格し光緒帝に仕える
 
ぽってり唇が印象的な周一圍は、北京電影学院卒業後、俳優としての仕事に恵まれず
電影学院の助教の職に就いたが、人気作家・海岩(ハイ・イェン)との出逢いで
海岩原作、汪俊監督のドラマ『深牢大獄』に出演するチャンスを掴み
その2005年以降、ドラマを中心にかなり活躍しているようだ。 
ふ〜ん、彼も“岩男郎(ハイ・イェン・ボーイ)”だったのか。
 
 
 
余少群(ユイ・シャオチュン) : 李春雲/春兒役 〜自ら浄身し宦官となり西太后に仕える
 
今回の中国側キャストの中で、日本で一番知られているのは
陳凱歌(チェン・カイコー)監督に見出され、映画『花の生涯〜梅蘭芳』に出演したこの余少群であろう。
丸顔のおちょぼ口で、今どきのイケメンとは言い難いが、このドラマのこの役にはピッタリ。純でけな気。
 
 
 
張博(チャン・ボー) : 光緒帝役 〜清朝第11代皇帝
 
周一圍や余少群より、今どきのすっきりした端正な顔立ちだが
なぁ〜んか覇気が感じられないのよねぇー、なんて思いながら当初見ていたが、それで役柄上正解であった。
西太后という大きな壁に阻まれた光緒帝が、ギラギラの男ではいけません。
張博本人は、周一圍と同じ1982年生まれで、こちらは中央戯劇学院卒。
ママが田中裕子のファンなんだと。 “おしん”世代?
スター総出演で話題の高希希(ガオ・シーシー)監督ドラマ『三国』にも出演。
 
 
 
田中裕子 : 西太后/慈禧役 〜垂簾政治を行う絶対権力者
 
こんな大きな役を日本人が演じて、中国で反感を買わないのか…?と疑問に感じたが
“あの阿信(おしん)が西太后!”という知名度もあり、概ね好評のようだ。
演じる西太后自身に、悪女のイメージが強いことも関係しているだろうか。
例えば、絶世の美女・楊貴妃を演じるのが外国人だったらムカつくけれど、西太后ならどうぞ!みたいな。
 
こんな比較記事(↓)も見付けた。
これによると、田中裕子は、西太后を演じた数々の女優の中でも、歴代No.1のソックリさんらしい。
 “学者賞賛”だって。  
 
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ご丁寧に、中国医学科学院整形外科医院国貿門診部の丁小邦主任が検証した結果、
田中裕子の西太后ソックリ度は70%だという。
丁主任曰く、最も似ている部分は、目であるらしい。
両者とも、典型的な東洋人の目で、奥二重。 しかも、まぶたの皮膚が薄く、加齢で垂れ気味(…!)。
 
逆に最も似ていない部分は鼻。
西太后が東洋的なぺちゃ鼻であるのに対し、田中裕子の鼻は高めなのだと。
 
田中裕子は日本語で演じているようで
当初、中国語の吹き替えと口の動きがまったく合っていないのが、気になって仕方が無かったが
それにさえ慣れれば、日本人が中国人を演じているという不自然さは感じなかったし
存在感も充分で、良かったと思う。
スベスベお肌の若い役者と違い、毛穴や小皺がハッキリ見えてしまうのは、ちょっと酷だったけれど。

★ キャスト : その2 〜 ドラマに花を添える美女たち

普段大陸ドラマはほとんど観ないので、ドラマ中心に活躍している大陸女優には無知だけれど
この度『蒼穹の昴』を通し、改めて中国は女優陣の層も厚いと思い知らされた。
さすが人口13億の国。 美女より取り見取り。
 
でも、時代劇で衣装を着ている時は素敵だけれど
普段の姿を見たら野暮ったくて幻滅…、という恐れも。
 着物を脱いだ演歌歌手 (ジーンズを穿いた島倉千○子) みたいな…。
そこで、普段の姿と合わせ、今後誰が日本でもイケそうかを検証。
 
 
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殷桃(イン・タオ) : 張夫人役 〜神秘的なマダム 実は西太后の姪・壽安
 
邪魔とも思える下唇のホクロがセクシー。
こういう色香漂う三十路美女に  お酌してもらいたいニッポンのお父さんは多いハズ。
 
 
 
趙麗穎(チャオ・リーイン) : 李玲玲役 〜春兒の妹
 
穎桃とは違う董潔(ドン・ジエ)タイプで、これまた日本人男性をメロメロにしそう。 
とっくりセーター着て風邪薬のCMとか、白いワンピースでビオレのCMに出てきそうな
こういう純朴な感じは、ニッポン男児向き。
 
 
 
徐雅祺(シュウ・ヤーチー) : 青筠役 〜楊喜呂量次[楕現┐虜
 
恐らく光緒帝役の張博と中央戯劇学院で同期。
本ドラマでは、ビミョーなカットの前髪のせいで、イマイチに見えてしまうが、実はなかなか。
日本だったら“ポスト天海祐希”とでも呼ばれそうなサッパリ系美女。
 
 
 
張檬(チャン・モン) : 珍妃役 〜光緒帝の寵愛を受けた側室
 
北京電影学院卒の張檬は、1988年生まれとまだまだ若い。
唇の中央だけに紅をさす“バカ殿様メイク”を施しても、笑える顔になっていないので
もしかして…と思い、他の画像を見たら、やはりすごく可愛かった。
しかも、この4人の中で、最も垢抜け度が高いので、わざわざ磨きをかけなくても
このまま即刻日本で受け入れられそう。 今回の一押しで、将来の期待度も高い。
ちなみに、彼女の英語名はLemonという。 中文名“檬”から命名したのは、一目瞭然。
レモンちゃん(レモン・チャン)、よろしくね♪

★ キャスト : その3 〜 番外美女

もうひとり忘れ難い女性登場人物が。 西太后の姪で、光緒帝の皇后となる隆裕太后/孝定景皇后
傾国の美女・楊貴妃の教訓から、皇帝がお仕事に没頭できるよう、妃は“ちょいブス”が良いとされ
結果、西太后の大プッシュで、半ば強制的に光緒帝に押し付けた妻が、この隆裕。
演じたのは、桑桑(サンサン)という女優みたいだが、彼女に関する情報はあまり無い。
 
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隆裕本人と比べると、桑桑はかなりイイ線いっていることが分かる。
分かり易い美女ばかりではなく、こういう女優さんもお芝居には必要なの。
 
 
 
 
 
最初の内は、明らかに口の動きが合っていない吹き替えにシラけ、途中で挫折するかとも思ったが
無理矢理観ている内に慣れ、結果的にはドラマを楽しんだ。
ストーリー以上に、とにかく豪華な美術と新鮮な俳優陣が魅力。
お気軽な台湾偶像劇ばかりだと飽きてしまうので
たまにはこのような大陸ならではのスケールを感じられるものも観たい。

閉じる コメント(6)

私は吹き替えにシラけて挫折してしまいました〜
しかし実はそっくりさんだったんですね、田中裕子さん。

「とっくりセーター着て風邪薬のCMとか、白いワンピースでビオレのCMに出てきそうな」←すごくうなづける例え(笑)

2010/7/14(水) 午後 8:45 zhenyoumei

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私は原作を見てなかったので充分楽しめました。
特に、春児がかわいくて良かった。
それに役者の皆さんの動きがキレイでステキでした。
皇太后に女性が挨拶するときの、ハンカチを手に挟んで後ろにパサッとやって膝を折るとか。
お茶の飲み方とか。
きちんと基礎をやっているんだろうなと思われる立ち居振る舞いでした。
田中さんの吹き替えには賛否両論あるかも知れませんが、とても良かったです。
この作品を作るのにどのくらい、向こうにいたのかな?
と思いました。
頑張ったと思います。
珍妃はやっぱり、素もカワイイですね。
ミセス・チャンの唇のホクロ、同意見です。

それにしても、豪華なドラマでしたよね。
そのうち地上波でもやるのかしら?

2010/7/15(木) 午後 1:45 [ sara ]

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真由美さん:口と吹き替え、ズレまくっていましたね。(^∀^;)
わざわざバレバレの吹き替えにするくらいなら、最初から中国人女優を使えば良いのに
ゴリ押しで、日本人女優をキャスティングしたのかと、当初やや批判的に見てしまいましたが
結果的には田中裕子で正解だったと思いました。

趙麗穎の雰囲気、ご理解いただけましたかぁ〜。
“タートルネック”じゃなくて、“とっくりセーター”。
洗練され過ぎているより、お味噌汁の匂いがするような素朴なコの方が
男性ウケする傾向が…(たとえ実は小悪魔だったとしても…)。

2010/7/15(木) 午後 8:37 mango

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saraさん:原作を知らなければ、こういうものだと思い、すんなり楽しめますよね。

私も、宮中での所作には、目を奪われました。優雅です。
豪華な美術、衣装、そしてそんな所作と、現実離れした雰囲気を堪能したように思います。

田中裕子は、さぁ、どれくらい中国に滞在したのでしょうね?
ネット上でオフショットはよく目にし
若い中国の俳優陣から慕われている様子が伝わってきて、微笑ましかったです。

2010/7/15(木) 午後 8:45 mango

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うわ〜楽しい解説にわくわくして読ませていただきました
はじめまして〜
中華もの、武侠もの大好きな光ママです
五星の検索で飛んできました

2010/10/4(月) 午前 11:46 光太夫と光ママニャリよ

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光ママさん:はじめまして♪

武侠モノはいつも途中で挫折してしまう私ですが
『五星』は大好きなドラマです。

2010/10/5(火) 午前 0:05 mango


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