東京倶樂部★CLUB TOKYO

ようこそ、東京倶樂部(クラブ・トウキョウ)へ♪ (こちらからの訪問はしておりません。)

全体表示

[ リスト ]

2019年に入り、第一週が終わろうとしている。
遅ればせながら、昨年度の我が映画&ドラマ鑑賞を振り返り、
例年通り、独断と偏見だけで、勝手に表彰させていただきます。


今回設定した賞は以下の通り。
最優秀作品賞に当たる黄金芒果奬(ゴールデン・マンゴ賞)、
テレビドラマを対象にした芒果電視劇奬(マンゴTVドラマ賞)、
逆に、映画、テレビドラマそれぞれの苦手作品には
当ブログ版“ラジー賞”、臭榴槤獎(くっさ〜いドリアン賞)
さらに、黄金芒果獎には収まり切れない思い入れのある作品に芒果特別獎(マンゴ特別賞)を。


【ノミネートの条件】
映画賞の対象は、2018年度、
私mangoが 映画館、映画祭など、劇場のスクリーンで観た初見の作品のみとする。
よって2018年度劇場公開された作品でも、私にとって初見でなければ、対象外の扱い。
また、テレビやネット、DVD等で鑑賞した作品も、対象外とする。
芒果電視劇奬に関しては、2018年度内に観終えたドラマのみ対象で、鑑賞途中のものは含まない。

★ 臭榴槤獎〜くっさ〜いドリアン賞

イメージ 1




ドラマ部門はパス。
観たドラマ全てが面白かったわけでは決してなく、
2018年は、“ツマラナいと感じたら、途中で捨てる!”という事を学んだから。
それまでは、「この先面白くなるかも…」と万が一の可能性にすがり、完走するようにしていたけれど、
そんな風に頑張ったところで、“退屈…”と察したドラマが、最終的に“傑作!”に転じた例は一つも無かった。
だったら、途中で潔く捨てないと、時間がいくら有っても足りないという結論に(遅ればせながら)達した。

但し、ホームドラマチャンネルで放送される台湾ドラマは、
週一話進行のユルいペースなので、惰性で最後まで追うことが多い。
…が、結果、案の定、どれも壊滅的に面白くなかった。
内容ペラッペラの現代劇を、20話、30話と長尺で作ることの難しさを感じる。
どうせすぐに終わると踏んで捨てずにいたら、
年を跨いでもまだ終わらない『華麗なるスパイス〜極品絕配』がいい例。
10話程度で終わる日本のドラマは、内容に合った適正な尺なのかも知れない。

大陸ドラマでは、『麗王別姫〜大唐榮耀』を20話で、
『永遠の桃花 三生三世〜三生三世十里桃花』を10話で捨てたが、後悔は微塵もナシ。
完走していたら、『麗王別姫』が2018年度の臭榴槤獎ドラマ部門受賞作になっていた気がする。
ダラダラの脚本、チャチィ映像、さらに主演女優・景甜(ジン・ティエン)にも魅力なし。
『三生三世』は現地で大ヒットを記録した超話題作だけれど、こちらは単純に好みの問題。
ファンタジー時代劇には、やはり食指が動かない。



映画部門で、栄えある賞に輝いたのは、
そのドラマ『三生三世』の映画版『ワンス・アポン・ア・タイム 闘神』。
実は、2018年、映画は、「途中で席を立ちたくなった…」という程の駄作には、幸い出逢っていない。
この『ワンス・アポン・ア・タイム』も、現地で大コケしたことを知った上での鑑賞だったので、
期待が無い分、実際には大した失望も無かった。

前者は、最悪ではないけれど、凡庸で、何の印象も残らなかったから。
“チャン・ジンチュー(張靜初)”主演作なのに、チラシに彼女の名は無く、
代わりにカメオ出演さえしていない“シュウ・ジンレイ(徐靜蕾)”の名を載せた
日本の配給会社・H社への戒めも込めての臭榴槤獎次点。H社は、荒い仕事が目に付き過ぎる…。
華人の名前の片仮名表記は紛らわしく、記憶にも残らず、、間違いの要因になるから、やめましょう。

後者は、第90回米アカデミー賞で6部門もにノミネートされ、日本でも概ね好評だった作品。
が、私にとっては、ゲイリー・オールドマンの成り切りチャーチル以外、評価しにくい作品であった。
バリバリの帝国主義者チャーチルが、庶民の足・地下鉄に乗って、
黒人を含む下々の者たちと交流するなどという現実離れした“心温まるエピソード”や、
「我々は屈しない!家族や命を失っても、戦おう!」などと唱和するシーンに、むしろドン引き。
こういう愛国ヒーロー物は、アメリカの得意分野。イギリス映画なら、もっと毒づいてくれて結構。

★ 芒果電視劇奬〜マンゴTVドラマ賞

イメージ 2

日本『おっさんずラブ』



日本のドラマは、無難な選択で、話題になった『おっさんずラブ』。
吉田剛太郎の恋するオッサンっぷりが微笑ましく、『花子とアン』での嘉納伝助以来のインパクトある当たり役。
…が、いくらヒットしたからと言って、映画版まで制作するのは、お調子に乗り過ぎかと。
こういうのは、深夜に家のテレビで地味ぃーに観るからこそ楽しめるのであって
わざわざ劇場の大スクリーンで観たい類の物ではない。

いわゆる“ドラマ”のジャンルにして良いのか分からず、外してしまったけれど、
実は、wowowの『遠藤憲一と宮藤官九郎の勉強させていただきます』と、
年の瀬にNHKで放送した単発ドラマ『満島ひかり×江戸川乱歩』も良かった。
前者は、役には演じる役者の生き様や個性が出る、では、同じ役を違う役者が演じたら?をテーマにした
ワンシチュエーションのコメディ刑事ドラマ。
これは、説明されても、実際に観ないことには、どんな物なのか分からないと思う。
クドカンは小劇場出身者特有の“内輪ノリ”的作風が鼻につき、私はあまり好きではないのだが、
これは、私が不得手なその部分が、上手く生かされており、意外にも面白かった。
後者は、江戸川乱歩の短編3本<お勢登場>、<算盤が恋を語る話>、<人でなしの恋>のドラマ化で、
3本全てで、ヒロインを満島ひかりが演じる試み。衣装や美術も斬新。
これを観ると、明智小五郎や怪人二十面相だけじゃない江戸川乱歩の魅力に気付く。


台湾からは、『恋の始まり、夢の終わり〜荼蘼』。
新人育成プロジェクトの一環でもある、8編のドラマから成る『植劇場』シリーズの内の一本。
人生の岐路に立たされたアラサー女性が、Aという選択肢とBという選択肢、
どちらを選んだら、どういう“その後”が待っているかを、2パターン見せるドラマ。
小難しい社会派ドラマではなく、あくまでも娯楽作だが、台湾の現状を捉えた現実味のある内容。
台湾の幼稚な偶像劇にほとほとゲンナリしている人でも、これは楽しめる可能性あり。
全12話というコンパクトさも、観易い。
こういうドラマを観ると、衰退する一方の台湾ドラマ界にも、
現状を改善しようと模索しているクリエイターが居ることが分かる。
(流行らない偶像劇ばかりを入れ続け、台湾ドラマのイメージを益々低下させている日本側の問題が
むしろ重症という気も…。)


中国からは、『琅琊榜(ろうやぼう)<弐> 風雲来る長林軍〜琅琊榜之風起長林』。
低迷する台湾を横目に、大陸ドラマの勢いは増すばかり。
2018年も豊作で、面白い物は色々あったのだけれど、一本だけに絞るなら、『琅琊榜<弐>』。
これは、もう“好みの問題”としか言えない。
タイトルからも判るように、かの『琅琊榜(ろうやぼう) 麒麟の才子、風雲起こす〜瑯琊榜』の続編。
基本的には、“続編に名作ナシ”だと思っているが、
時代背景を約50年ズラし、登場人物を一新し、一見前作とは別モノでありながら、
ビミョーに前作を匂わすという巧妙さ。こういう作りの続編もあるのか!と感心させられた。
単純に、渋い作風も好みで、制作した東陽正午陽光(Daylight Entertainment)への信頼度が改めてアップ。

もっとライトな作風で、朝ドラ的ドラマなら、『月に咲く花の如く〜那年花開月正圓』
北京でチラ見し、面白そう!続きが観たい!と願っていたら、約一年後に日本上陸。
清代に実在した女性実業家・周瑩を描く女一代記で、チラ見した北京で予感した通り、
清末の波乱の歴史を背景に、テンポよく展開し、視聴者の興味を逸らさない、よく出来たドラマであった。

『月に咲く花の如く』が朝ドラ風なら、大河ドラマ的な『ミーユエ 王朝を照らす月〜羋月傳』も。
こちらは、秦の始皇帝の高祖母(祖父母の祖母)、一般的に“宣太后”と呼ばれる羋氏の伝記ドラマ。
『月に咲く花の如く』と同じように、孫儷(スン・リー)主演作。
実在の羋(び)氏を“ミー”にしてしまった日本の配給会社の愚かさには飽きれるが、ドラマ自体は良く、
紀元前という途方も無い大昔の歴史を、エンタメ仕立てで楽しく学べる点を、特に評価。

★ 芒果特別獎〜マンゴ特別賞

イメージ 3




色んな意味で、記憶に残った作品と言えば、もうこれしかない。
陳凱歌(チェン・カイコー)が手掛ける日中合作映画『空海 KU-KAI〜美しき王妃の謎』である。
主演は大好きな俳優、黃軒(ホアン・シュエン)。
夢枕獏の原作小説<沙門空海唐の国にて鬼と宴す>を事前に読み、
2017年10月には、東京国際映画祭で行われたフッテージ上映にも足を運び、
正式な公開を楽しみにしていたのに、
角川&東宝が、誰も予想すらしていなかった日本語吹き替え版のみでの公開に踏み切ったから、ビックリ。

イヤな予感が皆無だったわけではない。
その前から、キャストの黃軒(ホアン・シュエン)を“ホアン・シュアン”、
田雨(ティエン・ユー)を“ティアン・ユー”と表記したり、
王妃など出てこない映画に、“美しき王妃の謎”なるサブタイトルまで付けたのだから。
これは、初学者レベルの中国語も解っていない人たち、
楊貴妃が“王妃”ではなく“貴妃”だという事すら理解していない歴史オンチが、作品担当者である証拠。

だからと言って、陳凱歌のような有名監督が手掛けた、唐を舞台にした歴史超大作を、
日本語吹き替え版だけで公開するなんて、誰が想像するだろうか。
新聞見開き4面をも使用した巨大広告の片隅に、
「日本では日本語吹替版にて公開される」の小さな文字を目にしたは、驚きと怒りで、ワナワナしてきた…。

話はここで終わらない。
前代未聞の“ONLY日本語吹き替え版上映”が、大コケ。
まるで空海の伝記映画かのように“空海推し”で展開した宣伝も裏目に出て、作品の評価もガタガタ。
現実を目の当たりにし、角川&東宝にも、ようやく危機感が湧いたのか、
一ヶ月後、オリジナル中国語音声+日本語字幕版を急遽公開。
勿論、二社は、失敗を認めてはいない。
「なおも快進撃を続ける『空海』、皆さまのリクエストに応える形で」と恩着せがましく言い訳して、
“インターナショナル版”などという名目を付けての、字幕版公開である。


この一件では、SNS等を通じ、
「吹き替え版だけなんて信じられない!」、「中国語版で観たい!」と声を上げて下さった皆々様に、
私mangoは、ひたすら感謝、感謝でございます。字幕版上映は、皆さまのお陰で実現したと言える。
映画ファンには最悪の出来事だったけれど、
後々の事を考えると、こういう騒動が起きて、結果的には良かったとも感じる。
だって、吹き替え版のみで上映の『空海』が、もし成功を収めていたら、それが“前例”になり、
この先日本に入って来る中国語作品の多くは、吹き替え版のみで公開される羽目になっていたかも知れない。
『空海』という超大作を一本無駄にはしたけれど、
角川&東宝の暴挙のお陰で、この先、こういう形態での映画公開はしにくくなったハズ。
(それにしても、このレベルの超大作一本を無駄にすることは、大き過ぎる犠牲ですね…。)

★ 黄金芒果奬〜ゴールデン・マンゴ賞

イメージ 4




東京フィルメックスで鑑賞した賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督最新作。
ヤクザな稼業で生きる男・郭斌と、彼を愛した女・巧巧の17年に及ぶ腐れ縁を描いたラヴ・ストーリー
主演・廖凡(リャオ・ファン)×監督・賈樟柯という組み合わせだけでも、シビレる。
所々に、過去の賈樟柯監督作品を連想させる仕掛けが散りばめられており、正に“賈樟柯の集大成”!
賈樟柯監督作品のファンである私にとっては、作中“ツボ”だらけ。
廖凡と趙濤(チャオ・タオ)が、<YMCA>に合わせ、ノリノリで踊るダンスシーン等印象的なシーン、
あとユーモラスなシーンも結構あって、とても楽しめた。
そうそう、脱税問題で、范冰冰(ファン・ビンビン)と共に渦中の人となってしまったため、
中国ではカットされた馮小剛(フォン・シャオガン)のシーンも、私が観たフィルメックス上映版には残っていた。

なお、本作品は、2019年夏に、すでに日本での正式公開が決まっている。
邦題は現時点で未定。
原題の『江湖兒女』を上手く活かした、魅力的な邦題をつけて欲しい。



以下、2018年度気に入った作品を、10位まで。
万引き家族:カンヌでパルムドールを受賞した是枝裕和監督作品
芳華(ほうか) -Youth-:中国の近代史を背景に、時代に翻弄された文工団員たちを描く群像劇
轢き殺された羊:チベットを舞台に、夢と現実を交差させながら展開するロードムーヴィ
ニセ薬じゃない!:白血病の未許可薬品を巡る実話をベースにした社会派エンターテインメント作品
夜の浜辺をひとり:ホン・サンス監督×キム・ミニによる人生再生物語
犬ヶ島:ウェス・アンダーソン監督による、近未来の日本を舞台にしたストップモーションアニメ作品
ザ・スクエア 思いやりの聖域:格差、偏見、偽善といった現代社会に潜む問題に提起する人間悲喜劇
台北暮色:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)プロデュースの黃熙(ホアン・シー)監督長編デビュー作
トレイシー:トランスジェンダーの中年男性を描く香港映画 姜皓文(フィリップ・キョン)史上最高演技!


いつもと同じで、順位はいい加減、有っても無いような物。
昨今中国の映画は、インディペンデント系から大ヒット娯楽作まで、ジャンルが多岐に渡り、実に豊富。
しかし、日本に正式に入って来るのは、
どうしても未だに香港系のアクション作品や、大陸のド派手な超大作に偏っているので、
多種多様な作品を紹介する映画祭で観た物の方が、結果的に印象に残るし、自分の好みに合っている。

勿論、そのような作品からも、日本での正式公開に結び付く物はあり、
例えば『台北暮色』は、2017年のフィルメックスで観逃し、
2018年の一般劇場公開でようやく鑑賞でき、気に入った作品である。
なお、3位に挙げた『芳華(ほうか)-Youth-』も、2018年に映画祭で鑑賞した作品であるが、
こちらに記した通り、2019年4月の日本公開を控えている。
この作品の日本上陸で、私のお気に入り黃軒は、正しい表記“ホアン・シュエン”に復帰!


日本映画で、2018年を代表する作品には、
21年ぶりに日本にパルム・ドールをもたらした是枝裕和監督作品『万引き家族』と、
口コミで動員数を伸ばしていった低予算映画『カメラを止めるな』を挙げる人が多いのではないかと想像する。
でも、私にとっては、断然『万引き家族』!
是枝裕和監督は、元々大好きな日本人監督の一人で、過去のどの作品もそれぞれに好きだけれど、
“これぞ是枝裕和!”という鮮烈な印象をガツーンと受けたのは、
『万引き家族』が『誰も知らない』(2004年)以来。
本作品は、6月上旬、舞台挨拶の付く公開記念上映で観たのだが、その際登壇した出演者の樹木希林が、
その後3ヶ月も経たない内に、亡くなってしまったことでも、記憶に残っている。
最後まで飄々とし、独自のスタイルを貫いた、稀有な存在でしたね。
『カメラを止めるな』の方は、退屈はしなかったが、
鑑賞前から予感していた通りの作風で、私好みではなかった。


欧米の物では、アニメと実写それぞれ一本ずつ。
ウェス・アンダーソン監督の作風は元々好みなので、
『犬ヶ島』も気に入ると予感して鑑賞したら、やはり気に入った。そういう意味では、驚きは無い。
意外性で印象に残ったのは、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の方。
<ザ・スクエア>というアート作品の四角い枠の中に立った人々の人間性が
徐々に暴かれていく様子を描く物語」というチンプンカンプンな前情報だけで鑑賞したこともあり、
次にどうなるか読めない展開で、みるみる作品の世界に入り込んだ。


トップ10には漏れたけれど、他、『無言の激昂』『長江 愛の詩』『詩人』等も、
それぞれに独特な世界をもった作品で、印象に残っている。
あと、『ブレイド・マスター』(2014年)の続編『修羅 黒衣の反逆』が、予想外に楽しめた。
前作がイマイチだったため、期待せずに観たのも、良かったのかも知れないけれど、
明朝の史実を背景に、推理ミステリーの要素を強くした脚本が良い。

娯楽要素の強い作品だったら、中国の『閃光少女』『乗風波浪 あの頃のあなたを今想う』
全てアジア系キャストによるハリウッド映画『クレイジー・リッチ』
そしてインド映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』等々。

アニメ『西遊記』は、まったく期待していなかったので、
日本語版でしか上映されない事にも、当初は別に文句を言っていなかったのだが、
いざ観たら意外にも良かったため、「なんでちゃんと中国語版で上映してくれなかったのよ…」と欲が湧いた。

★ 結び:回顧2018、そして2019年へ

イメージ 5

2018年、映画関連で印象的だったニュースは、
晩夏、第75回ヴェネツィア国際映画祭で、Netflix系の映画『ROMA/ローマ』が金獅子賞を受賞したこと。
つまり、前年、コンペティションから、Netflixの作品2本を外し、
“劇場公開を前提としない物は除外”という新たなルールを設けたカンヌと、
ヴェネツィアはまったく異なる姿勢を見せたのだ。

それぞれの映画祭が、それぞれの方針で運営されていくのは、別に良いと思う。
Netflixに関しては、配給が付かず、劇場公開される見込みの無い小品などにとっては救世主的な存在で、
埋もれかけた作品が、多くの人々の目に触れるチャンスの場でもあると、存在に意味も感じる。
…が、Netflixでの配信が決まると、その作品は、劇場公開の期待が絶たれる…、という現実もある。
ヴェネツィアで金獅子賞を獲った『ROMA/ローマ』ほどの作品ならともかく、
私が観たいと思っていたその他多くの作品に限って言えば、
Netflixで配信された後、劇場公開に至った例は、今のところ無い。
つまり、“Netflixで配信決定!”は、
すなわち、“この作品を劇場の大スクリーンで観るチャンスはもう有りませんヨ”を意味している。
スクリーン至上主義の私にとっては、“Netflixで配信決定!”のニュースは、絶望の宣告なわけヨ。

あと、Netflixに関し、周囲の人々からよく耳にするのは、「日本語字幕がビミョー…」という不満。
スピードが命で、取り扱い作品も多いから、字幕を二重チェックし切れないのだろうけれど、
だからと言って、お金を払っている契約者に、いい加減な物を提供して良いとは思わない。
しかも、そのいい加減な日本語字幕が、作品の評価にも影響しかねない。
今は過渡期で、この先、改善されていくのだろうけれど(希望的観測)、
私は、映画は映画館、ドラマはテレビの録画を消化するだけで現状アップアップなので、
2019年も、Netflixは“様子見”かしら。



あと、もう一つ、東京の映画ファンにとって、2018年にあった印象的な映画関連ニュースは、
オフィス北野がスポンサーを降りたことで、存続の危機に立たされた東京フィルメックスが、
救世主の出現で無事開催できたことであろう。
いざ蓋を開けたら、一時は存続さえ危ぶまれた映画祭とは思えぬほど、ラインナップが充実。
皮肉にも、充実し過ぎていて、日時が合わず、多くを観逃してしまった…(苦笑)。

イメージ 6

特に、畢贛(ビー・ガン)監督の
『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト〜地球最后的夜晚 Long Day's Journey into Night』と、
胡波(フー・ボー)監督の遺作『象は静かに座っている〜大象席地而坐 An Elephant Sitting Still』は、
逃した事が悔やまれてならない。
まぁ、『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト』は日本での公開が決まっているけれど、
ちゃんと3Dで上映されるのでしょうか。それが心配。


台湾映画では…

イメージ 7

2017年制作の2本、『大仏+〜大佛普拉斯 The Great Buddha+』と
『血觀音〜The Bold, the Corrupt, and the Beautiful 』が昨年入って来なかったので、
引き続き日本公開を希望すると共に、今年はそこにもう一本、『誰先愛上他的〜Dear EX』を追加。
誰先愛上他的』は、『イタズラな恋愛白書〜我可能不會愛你』といった大ヒットドラマの脚本家、
徐譽庭(シュー・ユーティン)が監督、アイドル出身の邱澤(ロイ・チウ)が主演と、
普段映画に馴染みの無い層にも取っ付き易い要素が有るので、
3本の中では、最も日本に入って来る可能性の高い作品という気がしている。



ドラマでは、2018年、中華圏全土で大ヒットした『延禧攻略〜Story of Yanxi Palace』が、
『瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃』の邦題で、
早速2019年2月に放送開始(…但し、衛星劇場)。
これは、絶対に入って来ると踏んでいたので、想定内。多分面白いだろうし、日本でもウケる気がする。

イメージ 8

でも、同じ清朝乾隆年間を描くドラマだったら、私個人の大本命は、
周迅(ジョウ・シュン)主演の『如懿傳〜Ruyi's Royal Love in the Palace』の方。
あと、もう一本挙げるなら、『大江大河〜Like a Flowing River』にとーーっても興味あり!
『琅琊榜』と同じ東陽正午陽光が制作を手掛け、
出演は、王凱(ワン・カイ)、楊爍(ヤン・シュオ)、董子健(ドン・ズージェン)ら。
2018年も押し迫った12月に放送を開始し、豆瓣Dubanでは、その年一番の評価を得ている。
時代劇と呼ぶには現代的で、現代劇と呼ぶには郷愁漂う
1978年から1992年の改革開放期が背景のドラマなのが、
日本だとドラマ好きな一般女性層のウケが悪そうで、上陸のネックになってしまうかも…?
中国は、“つい最近”でも、怒涛の変化があって、近代史も面白いし、
宮廷闘争でも武俠でもファンタジー時代劇でもない大陸ドラマが入って来ても良いと思いますが、私は。



2018年、皆さまにとっての良作、もしくは駄作は何でしたか。
映画でもドラマでも、2019年も素敵な作品に出逢えると良いですね。

この記事に

閉じる コメント(9)

mangoさん、お久しぶりです。
『ろうやぼう2』とっても良かったです!前作がチラつく度に思いを馳せました、、
荀飛盞目当てだったのですが、すっかり蕭庭生に魅了されてました。亡くなった時は本気で泣きました。
mangoさんが仰る通り「続編に名作無」しというのは私も同意です。『ろうやぼう』は前作を超えたというより二作とも名作と言っても過言でないくらい面白かったです!
個人的な好みでは前作の方が好きです( ´͈ ᵕ `͈ )

『永遠の桃花』は一応観てるんですが、未だに脇の人物の見分けがつかず、、とりあえず流し見です。私もこの手のファンタジーは苦手なようです。

『月に咲く花の如く』は非常に面白かったです!陳暁は今まで特に注目してなかったのですが、星移とても良かったです。
『ミーユエ』も面白いですが、女性のドロドロした妬みや陰謀は長く続くとちょっと疲れてきて、、早く?妣月に頑張って欲しいです。
劉詩詩主演のドラマに出ていた時はお母さん大好き過ぎてどちらかというとイライラさせられた黃軒がこのドラマではとても男前なので他の作品も見てみたいと思いました( ´͈ ᵕ `͈ )

2019/1/8(火) 午前 0:15 [ 彩花 ] 返信する

顔アイコン

彩花さん:
こんにちは。彩花さん、ご無沙汰している間に、色々とドラマをご覧になったようですね。
『琅琊榜<弐>』では、私もマサカの庭生オチでした!
ドラマを観始める前と、観てからで、あそこまで受ける印象が変わり、
魅力的に思えたキャラは、庭生が一番でした。

『月に咲く花の如く』はテンポよく展開し、視聴者を飽きさせないストーリーでしたね。
美形の陳曉は、ハマり過ぎの王子様的な役より、
今回の放蕩息子の方が俳優として面白いと思ったし、
何より主演の孫儷が活き活きしていて良かったです。

元々苦手なファンタジー時代劇は、
評判の『永遠の桃花』でも、やはり苦手は克服できませんでした。
ゲームやアニメ世代には受け入れられ易い作風かも知れませんね。

黃軒主演作なら、映画ですが、4月公開の『芳華』を是非。
良い作品ですし、黃軒は当たり役です。

2019/1/8(火) 午後 5:05 mango 返信する

顔アイコン

mangoさん、今年もよろしくお願い致します!さて、昨年、私が視聴した大陸ドラマでは、『月に咲く花の如く』が1番でした。(私が周莹なら星移には惹かれないわ)なんて思いながらどっぷりハマっておりました(笑)台湾ドラマ『恋の始まり、夢の終わり』も、ヒロインがふた通りの人生を演じるというユニークな設定が斬新だと感じ楽しめました。
『華麗なるスパイス』は、?危慷仁の演技が楽しみで見始めたのですが、面白さが感じられず、ヒロインが苦手なのも相まって5話でリタイアしました(泣)それ以外にも、大陸、台湾ドラマのリタイアが相次いだ1年でした。『永遠の桃花』に至っては、『花千骨』で懲りたこともあり、1話も見ていません。mangoさんのコメントを拝見して、判断が正しかったと確信(笑)今年は面白いドラマに出会えるでしょうか‥‥ 削除

2019/1/9(水) 午前 9:17 [ ゆう ] 返信する

顔アイコン

ゆうさん:
こちらこそ今年も宜しくお願いいたします!
2018年、ゆうさんのNo.1ドラマは『月に咲く花の如く』でしたか〜。
判明している周瑩のごく僅かな史実から、物語を上手く膨らませ、
民間人目線の清末を描いた面白いドラマでしたよね。

『華麗なるスパイス』は、こんなに長いと知っていたら、私も5話で捨てていたはずです。
“台湾偶像劇の苦手なヒロイン”なら、
私はむしろ『オレ様ロマンス』の連俞涵の方が駄目でした。
不美人ではないけれど、瀬戸カトリーヌ系の顔立ちで、
偶像劇のヒロインには向いていないと思いました。

『永遠の桃花』は、結局、日本での反応はどうだったのでしょうかねぇ?
私が長年溺愛する張震が、
『永遠の桃花』『花千骨』等を手掛けた林玉芬監督のドラマに出てしまったので、
観るのが本当に恐ろしいです…。張震には、仕事選べヨ、と言いたい…。

2019/1/9(水) 午後 5:28 mango 返信する

顔アイコン

遅くなりましたが、「明けましておめでとうございます!」今年も楽しみにしております。
我が家はBSのみで観られるものが限られています。本日『花と将軍』60話が終了しました。『太子妃…』をちゃんと観ていなっかたので、なんじゃ、この題名は!大したことないかな、と観はじめたら、案外面白く、まず衣装の色彩にみとれました。宋の仁宗期をベースにしているけれど、包拯は登場せず、その代わりに范仲淹をクローズ・アップ。またまた范仲淹の伝奇を引っ張り出し、西夏との闘いを読み直しました。
『花と将軍』のあとは何だろう、と思っていましたが、宣伝の映像でがっくりしていました。予想通りmangoさんの評価も低い。他のが見たい…
『ヒーロー・イズ・バック』は全く同感で、発売されたDVDには、中国語(日本語字幕)もあるようで、ふふ、今職場に入れてもらうべく
働きかけています。中華系映像を若い人に広める運動?を一人でコツコツやっています。 削除

2019/1/14(月) 午後 9:13 [ 二胡ちゃん ] 返信する

顔アイコン

二胡ちゃんさん:
こちらこそ本年も宜しくお願いいたします。
『花と将軍』は、私も期待せずに観たら、
意外にも史実が散りばめられており、案外楽しめたのですが、
視聴が年を跨いだので、ここで2018年度の評価には入れておりません。
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』は、オリジナル音声でDVDが出ていたのですね。
知りませんでした。やはりこれは中国語で観たいアニメですよねー。

2019/1/15(火) 午後 7:22 mango 返信する

顔アイコン

彩花さん:
本日、彩花さんから頂いたコメントが未認証のままだった事に偶然気付きました!
私がボーッとしていただけで、認証しなかった事にまったく理由はありません。
もし不快な思いをされたとしたら、申し訳ありませんした!

2019/1/17(木) 午後 7:11 mango 返信する

> mangoさん
こんばんは
私も気付きませんでした!大丈夫ですよ

『芳華』機会があったら観てみますね

2019/1/20(日) 午後 10:23 [ 彩花 ] 返信する

顔アイコン

彩花さん:
お気遣いの言葉に感謝です。以降、気を付けます。
改めて、申し訳ありませんでした…!

2019/1/21(月) 午前 8:13 mango 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事