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2017年4月、LaLaTvで放送された大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』
ひと月の間に、全19話を終了。


あれこれ語りたくなるドラマで、ブログの容量に引っ掛かってしまうため、
以下のような3部構成でドドーンと掲載。

ドラマ全般について。

キャストについて。

大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』③
その他、美術、衣装、音楽について。



興味のある方は、お時間に余裕のある時に、気長にお読み下さいませ。
今回はいよいよ最終章。

★ 美術

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製作費の多い少ないは、セットや小道具に顕著に表れるもの。
実際、本作品は、お金のかかった超大作と比べ、明らかにチープなのだが、
それが“ポップ”、“キッチュ”と表現できる安っぽさで、ちゃんと作品の“個性”として成立している。
勝因は、お金が無いのに“それっぽく”見せようなどと背伸びせず、無いものは無いと割り切り、
時代考証なども無視して、これまでの一般的な史劇の常識に囚われない
“画”で見せるという発想の転換をしたことであろう。
“画”の見せ方をもう少し具体的に言うと、色のコンビネーション。
予算上使えない凝った細工の調度品などは、サッサと諦め、何もかも簡単にべったりとペイントし、
それら色の組み合わせで、画面を成り立たせている。

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中国伝統建築まで、真っピンクやグリーンにペイントしてしまう大胆さ…!
(撮影終了後には、また元の色に塗り直し?このままじゃ、他の史劇の撮影に使えないし。)

使われているのはヴィヴィッドな色ばかり。
香港からマレーシア一帯の50〜60年代庶民派住宅っぽい色使いに見えたり、
もしくは、中国風と言うより、南欧風にさえ見える。そう感じたのは…

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スペインの奇才ペドロ・アルモドバル監督の、取り分け初期の頃の作品の色使いを連想したからかも。

★ 衣装

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衣装のコンセプトも、美術に通じる。
時代考証には縛られず、時間と手間のかかる刺繍などはほとんど施さず、“色”で見せる衣装。

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色とりどりの無地のシフォンを重ねた女性の衣装は西洋的で…

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私は、アルベルタ・フェレッティのコレクションをふと重ねた(←褒め過ぎだけれど)。

でもね、実際に侶皓吉吉監督が目指した衣装は、ミラノの最先端モードではなく、こちら(↓)

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新古典主義の画家ジョン・ウィリアム・ゴッドワード(1861-1922)が描いた女性たち。
そのインタヴュ記事を読み、「なるほど、そこだったか!」と、やけに納得。
私の中でモヤモヤしていた疑問に、はっきりした回答を出してもらった感じ。
(ジョン・ウィリアム・ゴッドワードはイギリスの裕福な家庭の出身だが、
モデルの一人であったイタリア人女性と恋仲になり、家族に縁を切られ、イタリアへ駆け落ち。
彼が描く女性たちは、イタリア渡航前も後も、イタリアの古典的な雰囲気がありますね〜。)



男性の衣装にも西洋の匂いがして…

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足元が、古代ギリシャ人やローマ人を彷彿させるサンダルだったりする。


男性の衣装で、私がもっと気になったのは、甲冑。
戦場で身を守る甲冑は、本来、肌を極力覆うべきかと思うが、
このドラマの甲冑は、有ろう事かマサカのノースリーヴ…!!

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東急ハンズのパーティーグッズコーナーとかで売られているコスプレ用筋肉スーツかと思ったぁ〜…!
太子、涼しい顔しているけれど、これ、相当変ヨ。


あと、皆さま、日本の放送を観ていると、
太醫たちの頭部に血が滲んだような赤いシミが有るのが、気になりませんか?

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日本の放送では、ボカシ処理されているが、実は宮仕えに相応しい高級品でありました(笑)。

★ テーマ曲

オープニングは、インストゥルメンタル曲をバックに、短く簡単な映像(←簡単でも印象に残るナイスなOP。)
エンディング曲は、<可念不可說><漩渦>の2パターン有った?(要再確認)
ここには<漩渦>の方を。本編の吹き替え声と違うので、気付きにくいが、歌っているのは齊晟役の盛一倫!
バラードもイケるこの歌唱力は意外。太子は、顔が良いだけではなく、ノドも良かったのですね。







こういうタイムワープのドラマを観ていると、最後には元の時代に戻るのか、
戻るなら、タイムワープ先の時代とどのように決別し、どのように元の場所へ戻り、物語を完結させるのか、
…といった事が気になってくる。
『太子妃狂想曲』では、最終回の第19話で、放送終了時間間近になっても、
張芃芃がいつまでも古代に居座っているから、ええぇー、もしかして現代に戻らないままThe End?!と焦った。
実は最終回だけ、他の回より、放送時間が長く(←でしたよね?)、結局は現代に帰って、張鵬の姿に戻り、
そこで、運命のお相手・齊晟らしき医師と時空を超えて再会するのだけれど。

張鵬は、ドラマ冒頭では女好きなチャラ男→古代で太子妃・張芃芃になっても、中身は女好きなチャラ男のまま
→徐々に外見と同じように心も女性化し、同性である男性もイケるようになり
→完全に女性となって、齊晟と相思相愛!…といった経緯を経て、
普通の+男女の恋物語として、ドラマは着地したものと視聴者に思わせておき、
最後の最後、あの現代のシーンで、やっぱり+同性愛を匂わせるという軽いドンデン返しを用意し、
幕を下ろしたのが、大変よろしい。
これが、現在ホームドラマチャンネルで放送中の台湾偶像劇『アニキに恋して〜愛上哥們』だと、
表面上同性愛モノ風にしていても、結局はイイ年した男女のイチャイチャをひたすらタレ流しているだけという
生ヌルさが退屈だし、気色悪くもある。


このドラマは、期待と同じくらい、「こんなの本当に流行ったのか?!」という疑いの気持ちで観始め、
実際、自分の好みにドストライク!という作品ではないのだが、意外にも楽しめてしまった。
スピーディーに展開していく物語の面白さは勿論あるけれど、
それ以上に私を唸らせたのは、もしかして、このドラマに関わった“人々そのもの“なのかも知れない。
厳しい検閲に縛られている中で、あれこれ策を巡らせ、よくこんな奇抜なドラマを作ったナ、と。
100%の自由を与えられた人より、縛りがある中に居る人の方が、工夫をするし、
鍛えられて、感性が研ぎ澄まされていく傾向はあると思う。
(大陸では、若い感覚の『太子妃狂想曲』のような奇抜なドラマが制作される一方、
最近では政治腐敗を描く社会派ドラマ『人民的名義〜In The Name Of Pepole』も大ヒットしているし、
とにかく守備範囲が広く、しかも、作りが巧妙。)

“縛り”は、当局の検閲のみならず、予算も。
昨今、大陸のドラマや映画は超大作化が進み、お金ばかりかけて中身空っぽとの批判も多いが、
お金なんか無ければ無いで、それでも面白い物を作れてしまうと証明してしまったのよ、このドラマは。

そういう諸々が出来てしまうのは、結局のところ、“人材豊富”という点に行きつくのだが。
人が多いのは、やはり大陸の強み。
14億近い中から、篩にかけられ残った人は、それはそれは凄いに決まっている。
『太子妃狂想曲』なんか低予算ドラマで、起用されている大半は、当時ほぼ無名だった若手俳優ばかりなのに、
なんであんなに粒揃いなの…?!脇役の俳優だって、アジアの他国へ行けば主役級の人材ではないか…。
有名俳優の名前で観衆の注意を引くのではなく、まず作品ありきで、
そこから有望な若手が生まれていくという形も好感度がもてる。
このドラマで、スタア誕生の瞬間(しかも複数の新星の)を見せてもらった気がしましたわ。
彼らの今後の活躍も、遠く日本から見守らせていただきます。
取り敢えずは、確実に日本に入って来る日中合作映画で、
太子妃・張天愛も出演している『空海 KU-KAI〜妖貓傳』の公開が楽しみ。




『太子妃狂想曲』で主人公・張芃芃を演じている女優・張天愛(チャン・ティエンアイ)について記した
“大陸美女名鑑:張天愛”も併せてどうぞ。
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2017年4月、LaLaTvで放送された大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』
ひと月の間に、全19話を終了。


あれこれ語りたくなるドラマで、ブログの容量に引っ掛かってしまうため、
以下のような3部構成でドドーンと掲載。

ドラマ全般について。

大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』②
キャストについて。

その他、美術、衣装、音楽について。


興味のある方は、お時間に余裕のある時に、気長にお読み下さいませ。
この②では、キャストについて。
このドラマのキャストは、低予算作品とは信じ難いレベルの高さ。美男美女含有率は、A級ドラマ並み。

★ キャスト その①:チャラ男の心を宿したプリンセス

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張天愛(チャン・ティエンアイ):張芃芃〜現代のチャラ男・張鵬から古代の太子妃に

お調子にのって女遊びを続けていたところ、案の定女たちから恨みを買い、プールに突き落とされ、死にかけ、
意識を取り戻すと、自分がなぜか大昔で美女に化けていて、
人々から“張芃芃”と呼ばれ、かしずかれているという、時代も性別も超越してしまったプリンセス。



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元のチャラ男・張鵬を演じているのは、金田明夫を若くしたみたいな顔の
張林煥(チャン・リンホアン)こと張志遠(チャン・ジーユエン)
1987年生まれのモデルで、バツイチの子持ち。離婚の原因は妻から受けた家庭内暴力で(…!)
約5年半の婚姻生活の間で、少なくとも5百回はビンタを食らい、流血事件も起きたと嘆いている。
女難に遭うという意味では、ドラマでも私生活でも同じ??

チャラ男という生き物は、物事をあまり深く考えないので、基本的にポジティヴ。
張鵬も、大昔に飛ばされ、張芃芃という太子妃に化けてしまったという受け入れ難い惨事以上に、
自分が今居る場所が、美女選り取り見取りの後宮である事に喜びを見出し、ウッハウハ。
しかも、見た目は美女になっても、内面はあくまでも男のままなので、
ホンモノの女性たちとは違い、ネチッこい嫉妬などはせず、開けっ広げでサバサバしているから、
本来興味の無い同性の男性たちをも惹き付けてしまう。性別の垣根を超えモッテモテの張芃芃。
声は、張芃芃として振る舞っている通常は女性の声で、心の内は男性の声で吹き替え。
普段は、吹き替えに批判的な私だけれど、このドラマの場合、中国の吹き替え文化が効果的に作用。


太子妃になった張鵬、つまり張芃芃を演じている張天愛については、語り出すと長くなるので、
こちらの“大陸美女名鑑:張天愛”をご参考に。
このドラマを機に一気に注目を浴びるようになった女優さんなので、
どんな演技をするのか、気になっていたのだけれど、実際に見て、人気の理由を納得。
若い美人は“お飾り”に納まってしまうことが多いが、
張天愛は、“中身が男(しかもチャラ男)”という特殊な役ゆえ、
美しい容貌とギャップのある、豪快で開放的、時にスレッ枯らしにさえ感じる演技が、見ていて清々しい。
猫を被ったカワイ子ちゃんより、吹っ切れて飛ばしている美人の方が、同性から支持されるものなのです。
大胆で度胸もあるし、これからまだまだ伸びると予感させる女優さん。

★ キャスト その②:南夏ロイヤルファミリー

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盛一倫(ション・イールン):齊晟〜太子、後に皇帝に即位

太子は、陰険な太子妃・張芃芃とは不仲で、趙王の妃である優しい江映月を寵愛していたが、
中身が張鵬になったことで、性格が著しく好転した張芃芃に、少しずつ惹かれていく。
惹かれたところで、表現下手なため、ついついツッケンドンな態度をとってしまい、
張芃芃に気持ちが伝わらず、関係はギクシャク。そう、齊晟は、世に言う“ツンデレ”タイプ。
私、別にツンデレに興味無いし、最初の内は、齊晟を特別良いとは思わなかったのだけれど、
見続けている内に、ベラベラ喋らず、昔気質でストイックな彼が、
徐々に素敵に見えてくるというマジックにかかってしまいましたわ。ドラマ制作者の思うツボ!

演じているのは、1992年生まれ、杭州出身の新星・盛一倫。
高校卒業後、北京でファッションデザインを勉強中、モデルの仕事を始め、
2012年、ショートフィルムに出演したことで、演技に興味が湧き、北京電影學院で研修生としてお勉強。
2015年、初めての大役、本ドラマの齊晟で、太子妃・張天愛と同様、一躍人気者の仲間入り。
楊洋(ヤン・ヤン)を大人っぽくしたような、スッキリ古風な顔立ちだから、時代劇の扮装がお似合い。
(私はオヤジ贔屓なので、個人的な趣味からすると、彼はまだ若くて線が細すぎる。
最低でももう数年は寝かせ、熟成するのを待ちたい、って感じ。)

時代劇で素敵に見えた明星の、現代のお召し物姿を見て、ウゲッ!と失望することって有りますよね?
盛一倫はどうでしょう。彼を画像検索すると、ドドーッと出てくるのが、(↓)このようなお写真。

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西海岸or2丁目でモテそー。
迷彩だの星条旗だのというド派手なパンツに、クタビレたぬいぐるみを合わせるという斬新なコーディネイト!
こういう感性、私にはよく分からないけれど、面白いから、もう“あり”って事にしておこうかしら。
ただ、もう売れたから、こういうお仕事は受けなくても良いと思います。
もし私がマネージャーなら、盛一倫は当面のところ肌見せNGにして、ストイックな硬派路線で売るわ。

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ほら、フツーにしていた方が素敵。整った綺麗な顔だし。

とにかく、お仕事は絶好調で、侶皓吉吉が次に手掛ける『將軍在上』でも主演を張る。

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共演は、こちらも人気急上昇の若手女優・馬思純(マー・スーチュン)。
二人とも、ワダエミの衣装がとてもお似合い。このドラマも、日本で観られる機会が来るでしょうか??



于朦朧(アラン・ユー):齊翰〜皇子 太子・齊晟の弟 通称・九王 

九王は、太子妃・張芃芃に想いを寄せ、兄である太子・齊晟とはライバル関係。
九王も太子と同じように、クールで高貴ではあるが、太子より繊細で柔らかな雰囲気。
『流星花園』で言うと、花澤類のような立ち位置で、微妙な関係の張芃芃をそっと支えてくれる人。

演じている于朦朧は、太子役の盛一倫より年上の1988年生まれ。
新疆維吾爾自治區烏魯木齊(新疆ウイグル自治区ウルムチ)出身(民族は漢族)。
日本だと子供に付けることはまずない“朦朧(Ménglóng/もうろう)”という変わった名前は、どうも本名みたい。
(画数の多い難しい漢字だが、“もうろう”と入力すると一発で“朦朧”と変換されるため、
実は我々日本人にとっては、全出演者の中で最も扱い易い便利な名前。)
香港の吳彥祖(ダニエル・ウー)や、“ブルネイの貴公子”吳尊(ウー・ズン)を若くした感じにも見え、
彼もまた日本人女性に好まれそうな顔(&やはり2丁目ウケ良さそう)。
本ドラマの後には、楊冪(ヤン・ミー)+趙又廷(マーク・チャオ)主演で、意外なヒットになったドラマ
『三生三世十里桃花〜Eternal Love』にも出演と、幸運にも話題作への参加が続いている。
『太子妃』と『三生三世』の2本で、すでに“古裝美男”、“古裝男神”とも称されている。



江奇霖(ジャン・チーリン):趙王〜皇子 太子・齊晟の兄 妃は江映月

趙王は、“フィーリングカップル5vs5”の5番席の“オチ”担当の人みたいな立ち位置(←昭和育ち限定ネタ)。
正統派美男の兄弟の中で、一人だけズレた存在。
自分の妃・江映月が、弟の齊晟と関係していることをちゃんと知っているが、
寛大なのか、無関心なのか、のらりくらり(←実は内心傷付いている…)。
中国語で“妻を寝取られた男”を意味する“戴冕校辧蔑个遼校劼鯣錣襦法匹箸いι集縦未蝓
趙王はよくグリーンの頭巾を被っているため、張芃芃から嘲笑される始末。
ただ、趙王自身は、“戴冕校辧匹箸いΥ畦冑集修鮹里蕕覆ね融辧
色で視覚的に地位などを表す封建時代の中国では、
古代から、緑は卑しい身分の人間に使われがちな色だったようだが、
“戴冕校辧匹良集修蓮△匹Δ笋蕁△此次爾辰噺綫い寮饗紊らいから使われるようになったみたい。
あちらでは、緑の帽子を被ることは、我々日本人が想像している以上に滑稽らしく…

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日本では緑の帽子がトレードマークのクロネコヤマトさえ、
中国では帽子の色をベージュに変えているのは、有名な話。

そんな寝取られ亭主・趙王は、弟たちと違い、正統派美男ではないし、少々馬鹿っぽくもあるが、
素直で面白く、しかも実は案外聡明で、私、結構好き。もしかして、3兄弟の中で一番好きかも。

扮する江奇霖は、1985年生まれ、実際にも3人の中で一番年長の30超え、四川省涼山出身の彝(イ)族。
私、この彼が、男性2人組ユニット・青島飛魚の片割れ“七零”で…

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『僕のSweet Devil〜海派甜心』の中で羅志祥(ショウ・ルオ)の大学の友達・巴雙を演じていたなんて、
まったく気付かなかった…!改めて思えば、確かに、“七零Qīlíng”≒“奇霖Qílín”。(↑画像右端)

今は、(↓)こんな感じ。

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『僕のSweet Devil』の頃から随分大人っぽくなり、垢抜けもした。なんか日本人っぽいかも。
中国って、正統派イケメンは沢山居るけれど、こういう“ムサ苦しい系イケメン”は、あまり居ない気がする。
今後、どういう活動をしていくのか楽しみに見守りたい。

★ キャスト その③:その他

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海鈴(ハイリン):刋瓠祖芃芃に仕える侍女

刋瓩蓮御主人様・張芃芃に忠実な侍女。屈託がない明るいイイ子。
演じている海鈴は、1992年生まれで、2014年に芸能界入りを果たしているけれど、
広く知られるようになったのは、やはりこの『太子妃狂想曲』。
このドラマの中で、刋瓩魃蕕犬討い詒狃は、若い頃の章子怡(チャン・ツィイー)にも見え、可愛らしい。
ただ、スラリとスタイルいいなぁ〜と思っていたら、やはり身長が170あるようなので、
実物は、カワイイ系というよりキレイ系かも。


安泳暢(アン・ヨンチャン):江映月〜趙王の妃でありながら齊晟と関係

江映月は、本来張芃芃と徒党を組むべき彼女の遠縁だが、齊晟を巡り、対立関係。
いや、張芃芃は広い心で江映月を受け入れているのだが、江映月の方が勝手にライバル心をメラメラ。
江映月役の安泳暢は、中央戲劇學院に在籍中の学生でありながら、本作品でデビューを果たし、
その後もコンスタントにお仕事のオファーが有るということは、
恐らく人を魅了する何かを持っている女優さんなのだろうけれど…

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私は、江映月に、美容研究家の故・鈴木その子センセをどうしても重ねて見てしまい、なんか駄目であった…。
蝋人形or亡霊っぽい質感の白塗りメイクのせい…?



郭俊辰(グオ・ジュンチェン):楊嚴〜重臣・楊豫将軍の息子

楊嚴はロイヤルファミリーの一員ではなく、重臣の息子なのだが、
慕っている九王にいつもくっ付いている少年。
この郭俊辰も、本作品でデビューを果たした新人で、1997年生まれの、まだティーンエイジャー。
デビュー後に北京電影學院に進学し、現在も在籍中の学生。
『旋風少女 第2季』にも出演し、もう若手人気アイドル俳優道まっしぐら。
若過ぎて、妄想でさえ「お付き合いしたい♪」などと不埒な欲望を私に湧かせない郭俊辰だけれど、
このドラマで演じている楊嚴は確かに可愛い、鼻血を流している姿さえ可愛い。
『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす〜瑯琊榜』の飛流と比べてしまうと、私は飛流派だが、
でも、楊嚴も飛流に通じる小生意気な可愛さがある。





→次で最後。
大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』③では、、美術、衣装、音楽などについて。

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現代の北京。
今夜もパーティーへ出向き、ナンパに精を出す女好きの張鵬。
そこへ乗り込んで来たのは、かつて張鵬に弄ばれた女性たち。
彼女たちが発するただならぬ殺気に気付き、逃げようとする張鵬だが、有ろう事か、プールに転落。
先に落ちた女性のハイヒールで頭部を蹴られ、意識が薄らぐ中、みるみるプールの奥深くへ…。

どれくらいの時間が経過したのだろうか。張鵬は目を覚まし、幸運にも自分がまだ生きていることを知る。
ところが、張鵬の居る場所は、見覚えの無い部屋。
傍らで、張鵬が意識を取り戻したことを、心底喜んでいる女の子にも見覚えなんか無い。
さらに張鵬を驚愕させたのは、自分の姿形が、すっかり女性に変わってしまっていたこと!
傍らに居るこの女の子、刋瓩砲茲襪函張鵬はこの国の太子妃で、名を“張芃芃”といい、
刋瓩論里らずっと自分に仕えている侍女らしい。

なぜこんな事に!そうだ、もう一度死ねば、現代に戻れるに違いない!
そう思いつき、張鵬は何度も自害を試みるが、全て失敗。
現代に戻ることは、そう容易いことではないと悟り、ここで太子妃・張芃芃として生きる覚悟を決める張鵬。
いざ決心したら、ここも案外悪い所ではない。
だって、張芃芃が取り仕切るこの場所は、美女選り取り見取りの後宮なのだから。
心はプレイボーイのままの張芃芃は、嬪妃たちを呼び集め、楽しくワイワイ。
後宮の中に、これまでには無かった女性たちの和やかな交流が生まれる。
夫である太子・齊晟も、張芃芃の人格がガラリと変わったことを不思議に思い始め…。



2017年4月初旬、LaLaTvでスタートした大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』が、
その月の下旬に、全19話の放送を終了。
まさかこのドラマが日本に入って来るとは思いもしなかった。
せっかくだからこの機会に!と意気込んだものの、時間的余裕が無く、なかなか録画に手を付けられず…。
しかし、いざ観始めたら、テンポが良いのでサクサクと進み、
結局、リアルタイムで御覧の皆さまよりちょっと遅れた程度でゴールイン。

期待と不安が背中合わせの“怖いもの見たさ”で鑑賞し始めたのだが、結果から言うと、思いの外楽しめた。
ツッコミ所も満載だし、色んな意味で“語りたくなるドラマ”。
ブログの字数制限だの掲載画像容量に引っ掛かってしまいそうなので、
これも、以下のような3部構成で記録を残す。

大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』①
ドラマ全般について。

キャストについて。

その他、美術、衣装、音楽について。


興味のある方は、お時間に余裕のある時に、気長にお読み下さいませ。
では、早速、ひとつめの項目より。

★ 概要

本作品は、2015年、大陸のLETV 樂視網でネット配信されたドラマ。
女性作家・鮮橙(シエンチェン)による同名小説<太子妃升職記>のドラマ化で、
ネット配信の低予算作品でありながら、結果的に、同時期放送の超大作
『ミーユエ 王朝を照らす月〜羋月傳』以上に話題をさらったダークホース。

私が、このドラマが“まさか日本に入って来るとは思わなかった”理由の一つは、
そう、まさに、これがネット配信のドラマであったから。
現地では、一話20分強×35話で配信されていたので、日本の放送枠には合わないと思った。
日本のテレビ放送向けに、編集し直したのだろうか。


この意外なヒット作のメガホンをとったのは、1980年生まれの侶皓吉吉(ルー・ハオジジ)監督。

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数多くの著作が映像化されている人気作家・海岩(ハイイェン)の息子。
お顔が若干森進一化しているのは、2003年、古天樂(ルイス・クー)の小麦色の肌を目指し、
旅先のモルディヴで日焼けを試みたところ、焼け過ぎ、水疱、出血を伴う重度の火傷を負ってしまい、
回復の整形手術を施したものの、失敗し、顔面が硬直。
当時は、俳優をメインに活動していたため、自殺を考えるほど絶望。
家族の支えなどがあって、立ち直り、名前も、元々使っていた侶蕭から→侶皓戞
→そして、現在使っている珍しい“侶皓吉吉”に改名している。

『太子妃狂想曲』は、そんな侶皓吉吉の単独監督作品第2弾。
これがマサカの大ヒットとなり、いきなり人気クリエイターの仲間入り。
(共同監督なら以前にもやっているし、フォトグラファーとしてもすでに一定の成功は収めている。)


本作品のヒットで、ビッグプロジェクトに関わるようになり、
藝術總監(アート・ディレクター)として『將軍在上〜Oh My General』に参加。
(元々は、監督をするはずだったのに、どのタイミングでアートディレクターに変わったのだか…??)

この『將軍在上』が、どれくらいビッグプロジェクトなのかと言うと、
テレビドラマでありながら“電影級”を謳っており、例えば、衣装は日本のワダエミが担当。

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侶皓吉吉は、ワダエミを“一生的偶像”、“唯一的女神”と称賛。
高齢になり仕事量をセーヴしている大先生を、三顧の礼をもって口説き落としたらしい。

日本からは、ワダエミのみならず…

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『レッドクリフ』(2008年)の“パ・パ・パ・パッパラッパ♪”でお馴染みの岩代太郎が音楽で、
また、ベテラン美術監督の小澤秀高も美術指導で参加している模様。



話戻って、『太子妃狂想曲』。
このドラマは、裏方の侶皓吉吉監督のみならず、
出演俳優たちにとっても、結果的に、予想だにしなかった出世作となっている。
本ドラマには、著名な俳優はほとんど出ておらず、大半は新人。
配信開始当初、ほぼ無名だった彼らは、ドラマの人気と比例して、知名度みるみる右肩上がり。
その多くが、このドラマを機に、人気俳優の仲間入りを果たしている。

★ 物語

ひょんな事から、古代の王朝・南夏にタイムワープしたばかりか、
男性の心を持ったまま、美人の太子妃・張芃芃に化けてしまった現代のチャラ男・張鵬が、
奔放な振る舞いで、男女を問わず、人々を翻弄もすれば魅了もし、
気が付けば、骨肉の争いに巻き込まれ、太子・齊晟とその弟・九王の間で揺れるが、
やがて齊晟と純粋な愛情で結ばれるまでを描くラヴ・ストーリー



“穿越”と呼ばれるタイムワープの物語が、中国で人気になって幾久しい。
男女が入れ替わる話だって、古くは大林宣彦監督の『転校生』(1882年)から、
記憶に新しいヒット作『君の名は。』(2016年)まで、一体これまで何本の作品が作られてきたことか。
このドラマは、もはや定番のそれら2ツの要素を合体させたに過ぎないが、
元の人物・張鵬が、女好きのチャラ男で、
よりによって、古代王朝の高貴な太子妃・張芃芃になってしまうという、極端に差がある設定が新しい。

女好きが女になってしまうなんて、悲劇にも思えるが、そうでもない。
だって、張芃芃(=張鵬)が居るその場所は、美女の宝庫・後宮なのですから!
自分自身、姿形が女性になったのだから、
もう堂々と後宮の美女をはべらせ、ハーレム気分を味わえてしまうわけ。

そのように、このドラマは、男性の心のまま女性になった張芃芃の
自由奔放な後宮ライフを描いているのかと思いきや、
その内、張芃芃は、見た目と中身が融合していき、皇族の男性たちとも情を交わしていくようになる。
そう、これ、時代もジェンダーも常識も超越しちゃった、色んな意味でボーダレスなラヴ・ストーリー!なの。

そんな究極の愛の形(?)を面白可笑しく描いたハチャメチャ喜劇なのだと思っていたら、
徐々に皇族の骨肉の争いが激化していき、さらに外敵との戦いも勃発し、意外にもシリアスなドラマに展開。

意外と言えば、『太子妃狂想曲』のタイトル通り、太子妃としての張芃芃のお話なのだと思い込んでいたら、
早くもドラマ中盤で、太子・齊晟が皇帝に即位し、それに伴い張芃芃も皇后に昇格したのは、ちょっと意外。
あら、だったら『皇后狂想曲』じゃない!と思ったけれど、
改めて考えてみたら、このドラマの原題は『太子妃升職記』。“升職”は“昇格”、“昇進”の意。

そんな風に張芃芃が位を上げていくサクセス・ストーリーの側面も無きにしも非ずだが、やはりメインはラヴ。
現代で遊びまくっていたチャラ男が、古代で運命のお相手と巡り合い、
チャラかった自分を葬り去る“改心のラヴストーリー”とも言えるし、
神様が、チャラ男にお灸をすえるため、古代へ送り込んだ“天罰の穿越ドラマ”とも言えそう。

★ 時代背景

一種の時代劇なので、時代背景は気になるところ。

この物語の舞台は、“南夏”という架空の王朝。
ドラマ第1話で、侍女の刋瓩、“中国”という国名は勿論のこと、
唐/武周の武則天(624-705)も知らないことから、それ以前の時代であることは確か。
あちらでは、南北朝(420-589)の要素を取り入れていると考える人が多いようだ。
南北朝時代の有名な皇帝には、宋武帝・劉裕(363-424)、魏太武帝・拓跋(408-452)、
陳霸先(503-559)、周武帝・宇文邕(543-578)等々がいるが、
本ドラマの皇帝と同じ“齊晟”という名の皇帝は存在しない。

また、ドラマ後半、戦いが勃発し、皇帝齊晟が親征していくのは、“漠北”ならぬ“北漠”。
もし“漠北”なら実在し、戈壁(ゴビ砂漠)の北、外蒙古のこと。

念の為補足しておくと、実際の南北朝時代、主だった民族は、
漢人、匈奴人、鮮卑人、羌族、氐族などだったらしい。





→次の大陸ドラマ『太子妃 狂想曲<ラプソディ>〜太子妃升職記』②では、キャストについて。

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