旧 東京倶樂部★CLUB TOKYO:平成館

こちらは実質閉鎖しております→新住所:http://mangotokyo.livedoor.blog/

おしゃれ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]

2018年11月17日(土曜)、台北の國父紀念館にて、第51回金馬獎の授賞式開催。
私は、friDay影音のライヴ中継をyoutubeで観ていたのだけれど、
日本時間の夜9時20分頃、急に画面が真っ暗になり、あれこれいじってみたのだが、以降復旧せず。
結局、friDay影音は諦め、台視のライヴに切り替えたら、問題なく視聴できた。
…が、例年通り長々と続くイベントなので、途中何度も寝落ちし、見逃してしまった箇所多数。
皆さまは、金馬獎授賞式、ご覧になりましたか?

今年の金馬獎では、最多ノミネート数12部門の張藝謀(チャン・イーモウ)監督最新作『影〜Shadow』や、
2番目に多い8部門にノミネートされた、台湾唯一の希望『誰先愛上他的〜Dear Ex』が、
どこまで結果を残せるのかといった点に注目。
また、ノミネートされている作品の多くが、現在開催中の東京フィルメックスのラインナップに入っているので、
日本の映画ファンも例年以上に注視していたことでしょう。


では、早速行きます。
今年の金馬獎、影后/影后の座に就いたのは、(↓)こちらのお二方。

イメージ 1

『誰先愛上他的〜Dear Ex』の謝盈萱(シエ・インシュエン)と、
『ニセ薬じゃない!〜我不是藥神』の徐崢(シュー・ジェン)。

最佳女主角(最優秀主演女優賞)も最佳男主角(最優秀主演男優賞)も、強豪揃いの大接戦枠。
そんな中、主演女優賞のトロフィを手にしたのは、
ノミニーの中で最も知名度の低い台湾の謝盈萱であった。
台湾映画は全体的にノミネート数が少ないので、台湾の人々の国民感情を意識して、
“同情票”のような形で、何か賞を与えることになったら、イヤだと私は懸念していたのだが、
謝盈萱の受賞なら、大納得。
謝盈萱は、長いこと舞台を中心に活動してきた“劇場女神”と称される女優さん。
映像作品への出演はまだ少なく、知名度もイマイチだが、実力は折り紙付き。
この受賞を機に、活動の幅が広がるかも知れませんね〜。
(かなり個人的な事だが、今回この授賞式を見ていて、
謝盈萱が、私の知り合い、長崎出身のKちゃんと瓜二つであることに気付いた。)

徐崢に主演男優賞をもたらした『ニセ薬じゃない!』は、今秋、東京・中国映画週間で上映された作品。
徐崢はコメディの印象が強いけれど、その『ニセ薬じゃない!』では、
序盤はイメージ通りの胡散臭い徐崢で、徐々にシリアスに変化し、最終的に感動させてくれる。
この主演男優賞は、私個人的には、
『迫り来る嵐』の段奕宏(ドアン・イーホン)に獲って欲しかったという気持ちも無きにしも非ずなのだが、
徐崢の演技も確かに良かったのヨ。



最佳劇情長片(最優秀長編作品賞)も気になりますよね?

イメージ 2

最優秀長編作品賞に輝いたのは、『象は静かに座っている〜大象席地而坐』。
2017年10月、こんな輝かしい日が来ることを知らぬまま、
29歳の若さで自ら命を絶ってしまった胡波(フー・ボー)監督の遺作。
本作品は、最優秀長編作品賞以外にも、最佳改編劇本(最優秀脚色賞)も受賞。
監督不在のため、代わりにトロフィを受け取ったのは、胡波監督のママ。
観客席を抜いたカメラでは、あちらこちらで有名俳優たちも、涙していた…。
この『象は静かに座っている』も、今年のフィルメックスのラインナップに入っているのだが、
上映は本日のたった一回ポッキリ。
約4時間にも及ぶ長尺と、商業性の低さがネックになりそうだけれど、
どこか勇気ある配給会社が買ってくれることを切に願います。



その他、日本人でも関心が高い重要な項目に絞り、(↓)以下に受賞結果を。

最佳劇情片(最優秀作品賞)
『象は静かに座っている〜大象席地而坐』:胡波(フー・ボー)監督

最佳導演(最優秀監督賞)
張藝謀(チャン・イーモウ)監督:『影〜Shadow』

最佳男主角(最優秀主演男優賞)
徐崢(シュー・ジェン):『ニセ薬じゃない!〜我不是藥神』

最佳女主角(最優秀主演女優賞)
謝盈萱(シエ・インシュエン):『誰先愛上他的〜Dear Ex』

最佳男配角(最優秀助演男優賞)
袁富華(ベン・ユエン):『トレイシー〜翠絲』

最佳女配角(最優秀助演女優賞)
丁寧(ディン・ニン):『幸福城市〜幸福城市』

最佳新導演(最優秀新人監督賞)
文牧野(ウェン・ムーイエ):『ニセ薬じゃない!〜我不是藥神』

最佳新演員(最優秀新人俳優賞)
鍾家駿(ジョン・ジアジュン):『海だけが知っている〜只有大海知道』

最佳原著劇本(最優秀オリジナル脚本賞)
文牧野、韓家女(ハン・ジアニュウ)、鍾偉(ジョン・ウェイ):『ニセ薬じゃない!』

最佳改編劇本(最優秀脚色賞)
胡波(フー・ボー):『象は静かに座っている』


結果、最多ノミネート数だった『影』が、4部門でトロフィを獲り、やはり最多受賞。
次いで、『ニセ薬じゃない!』、『誰先愛上他的』、
そして、『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮)〜地球最後的夜晚』の3部門受賞と続く。
畢贛(ビー・ガン)監督作品『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト』は、上の表には記載が無いけれど、
最佳音效(最優秀音響効果賞)、最佳攝影(最優秀撮影賞)、
最佳原創電影音樂(最優秀オリジナル映画音楽賞)で受賞の大健闘。
これも今年のフィルメックスで上映されるが、一回ポッキリのレイトショウのため、私は泣く泣く断念。
でも大丈夫、すでに日本で配給が付いています!


あとねぇ、今年は日本人も受賞しております。

イメージ 3

谷垣健治が何鈞(ホー・ジュン)嚴華(イム・ワー)と共に『邪不壓正〜Hidden Man』でのお仕事が評価され、
最佳動作設計(最優秀アクションデザイン賞)を受賞。
「中国語は苦手で」と言いながらも、
タドタドしい中国語でスピーチする様子は微笑ましく、会場を和ませていた。
(私、谷垣健治は広東語は喋れても北京語はカラッきし駄目だと思っていたので、
実はコミュニケーションとれるレベルまで喋れたのかと、逆に驚いた。)
この谷垣健治、『邪不壓正』のみならず、『モンスター・ハント』(2015年)の続編、
『捉妖記2〜Monster Hunt2』でも、単独でこの部門でノミネートされていたの。
アクションの本場・中華圏で、一人の日本人が、2作品のアクション設計で評価を受けるなんて、凄い事ですヨ。
おめでとうございます!



良い事ばかりではなく、今年は(…と言うか、今年“も”?)、政治臭漂う両岸問題が勃発。
好きな映画の仕事をしたいだけの映画人たちが、
政治に利用されたり、問題に巻き込まれるのは、本当に気の毒に思う。
(さらに言うと、一日本人の立場から、もっと嫌悪感が湧くのは、中華圏とは何の関係も無いクセに、
中台の問題になると熱くなり、台湾代表気取りで大騒ぎする外野の日本人が居ること。
中華圏や映画に詳しくない人程よく吠える。
そういう日本人の大騒ぎを目にしてしまうと、本当にゲンナリさせられる…。)



受賞結果を確認した後は、
当ブログ恒例(…実際には、気が向いた時にしか更新しておりませんが)、
毎度の“勝手にファッション・チェック♪”を簡単に。
今年の金馬獎は、大物俳優がズラリと出席し、圧巻であった。
こんな豪華な顔ぶれ、近年最強じゃない…?!

★ 男子の部

イメージ 4


超(ダン・チャオ)

妻・孫儷(スン・リー)と『影』で共演し、それぞれ主演女優賞/主演男優賞にノミネートされ、
夫婦揃って金馬に出席。
超は正統派ブリオーニで決め、奥方とのバランスもバッチリ。



胡歌(フー・ゴー)

胡歌は、ピアジェのイメージキャラクターという身分で、金馬獎に出席し、
ピアジェの女性CEOシャビ―・ノウリをエスコートしながら、レッドカーペットに登場。
お召し物も、同じくイメージキャラクターをしているジョルジオ・アルマーニ。
主演ドラマ『琅琊榜(ろうやぼう)麒麟の才子、風雲起こす〜瑯琊榜』は台湾でも大ヒットを記録したため、
レッドカーペッに胡歌が登場すると、けたたましいまでの歓声が。
今回の金馬獎会場では、
「つい最近まで一緒に撮影していた小鎂(=桂綸鎂 グイ・ルンメイ)にバッタリ遭遇した」そう。
その共演作は、『薄氷の殺人』(2014年)の刁亦男(ディアオ・イーナン)監督最新作、
『南方車站的聚會〜Wild Goose Lake』を指しているものと思われる。コレ、超観たい…!
そんな胡歌、台湾には、本来4泊5日の滞在予定であったが、
政治問題勃発の為か、3泊で切り上げ、すでに帰国。



劉華(アンディ・ラウ)

クラシックかつフォーマルなエルメネジルド・ゼニアで身を包んだ劉華もまた
レッドカーペットに登場した時の歓声が凄かった。
57歳で未だこんなに黄色い声が上がるのかと、ビックリ。
初めて金馬獎に出席したのは1987年で、撮った作品はすでに150本だってー。



張震(チャン・チェン)

男性のフォーマルは、どのブランドも基本的に似ていて、面白みに欠けるものだが、
ちょっと違ったのが、今回、最優秀主演男優賞のプレゼンターとして出席した張震。
縦縞が入ったダブルのスーツは、ヴィヴィアン・ウエストウッド。
張震は、シンプルカジュアルも、如何サマ英国紳士風の(?)こういうモード系も、どちらもイケる。
時計は、イメージキャラクターをしているカルティエです。



彭暢(ポン・ユーチャン)

『象は静かに座る』で主演男優賞にノミネート!
彭暢は、最近、日本で、映画『閃光少女』(2017年)も小規模ながら公開されてるけれど、
まさか、『象は静かに座る』のような作品に出演する実力派だったとは。
現在24歳の彼は、今年の金馬獎、最優秀主演男優賞の最年少ノミニー。
実年齢以上に若く見え、18歳と言っても通じそうな彭暢は、一張羅のディオールで。
この子、大陸明星らしからぬ普通っぽさで、まるで七五三のお祝いのようで、可愛らしい。

★ 女子の部:モノトーン

イメージ 5


男性より華やかな女子の部、行きます。
まずは、定番のブラック&ホワイトから。

桂綸鎂(グイ・ルンメイ)

桂綸鎂は、声を担当したアニメ『オン ハピネス ロード〜幸福路上』が、
最佳動畫長片(最優秀長編アニメーション)にノミネートされ、金馬獎に出席。
同時に、その部門のプレゼンターも務め、偶然にも自ら『幸福路上』の受賞を発表。
お召し物は、大きくVに開いた胸元と、ハイウエストの太いベルトが特徴的なシャネル。
桂綸鎂は、数年前にも、こういうシルエットのディオールを着て、映画祭に出席していた記憶が。
多分、このシルエットが好きなのでしょうね。
彼女はいつも無い胸を無理に寄せたり上げたりせず、堂々と貧乳を晒し、服をモード系に装うのが上手い。



孫儷(スン・リー)

『影』で主演女優賞にノミネートされた孫儷は、同作品で主演男優賞にノミネートされた夫・超と揃って出席。
身ごろは色もシルエットも至ってシンプルで、
胸元のゴールドの大きなおリボンがアクセントになっているアルマーニ・プリヴェ。
左部分は、本来、肩にかけるようデザインされているが、
孫儷は、両方落とし、完全な肩見せスタイルに。
ショートヘアだから、何を着ても、セクシーになり過ぎたり、甘くなり過ぎず、
程度にモード感が出るのが良いですよね。



周迅(ジョウ・シュン)

岩井俊二監督初の中国語作品『你好、之華〜Last Letter』で、主演女優賞にノミネートされた周迅は、
シャネルのオフホワイトのガウンで登場。
手にしているクラッチバッグもシャネル。
周迅は、乾隆帝の皇后を演じた清宮ドラマ『如懿傳〜Ruyi's Royal Love in the Palace』も最近大ヒット。
今回の金馬獎では…

イメージ 6

『宮廷の諍い女〜後宮甄嬛傳』で雍正帝の妃を演じた孫儷と共にノミネートされた事から、
“娘娘対決”などとも言われた。

周迅は、その後、お着換えして、ステージに上がり、
陳奕迅(イーソン・チャン)と一緒にプレゼンターのお役目も務めたのだけれど…

イメージ 7

その時に着ていたリーム・アクラのスペース柄のガウンの方が、
レッドカーペットのシャネルより、周迅の個性に合っていて、私は好き。



趙濤(チャオ・タオ)

夫・賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督最新作『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト〜江湖兒女』で、
主演女優賞にノミネートされた趙濤が選んだのは、ラルフ&ルッソ、2014年SSコレクションからの一着。
肩からケープがかかった白のシルクサテン。
全体にピンクの小花が散りばめられているため、一つ間違うと、ガーリーになりそうだけれど、
アラフォー趙濤は、上品に着こなしております。
なお、趙濤主演の『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト』は、今年のフィルメックスのクロージング作品。
チケットはすでに完売しているが、日本での配給がすでに決まっているので、ご安心を。

★ 女子の部:色モノ

イメージ 8


無難なモノトーンだけではなく、色モノも有り。
今年の金馬獎では、特にヴィヴィッドなカラーが結構出ております。

曾美慧孜(クロエ・マーヤン)

今秋東京国際映画祭で上映された陳果(フルーツ・チャン)監督最新作
『三人の夫〜三夫』で主演女優賞にノミネートされた曾美慧孜は、鮮やかなイエローのミュウミュウで。
ミュウミュウって、どちらかと言うと、若くてキュートな女の子のイメージがあるけれど、
個性派の曾美慧孜が着ると迫力。



徐若瑄(ビビアン・スー)

最佳剪輯(最優秀編集賞)、最佳劇情短片(最優秀短編作品賞)、
そして最佳紀錄片(最優秀ドキュメンタリー作品賞)のプレゼンターとして出席した徐若瑄の
マーメイドラインの真っ赤なザック・ポーゼンも、会場で目を引いた。リップも、装いに合わせ、真っ赤。
一つ残念だったのは、歩き方。
ドレスの裾に隠れている足元は、恐らく相当高いヒールを穿いているものと思われる。
まるで竹馬に乗っているかのような、ギコチナイ歩き方になってしまったのが、惜しい。



許晴(シュイ・チン)

真っ赤なら、許晴も。
『邪不壓正〜Hidden Man』で助演女優賞にノミネートされた許晴は、
真っ赤なスパンコールで埋め尽くされたアルベルタ・フェレッティのパンツスーツで出席。
許晴は、最近、カチッとしたシルエットや、マニッシュな物を好んで着ているように見受け、今回もその傾向。
一つ間違えば「ゲッツ!」のダンディ坂野になってしまいそうだけれど、
お洒落な許晴は、服に負けておらず、エレガントでとても素敵であった。
ちなみに、出演した『邪不壓正』は、谷垣健治に最優秀アクションデザイン賞をもたらした
姜文(チアン・ウェン)監督最新作です。



惠英紅(カラ・ワイ)

昨年、『血觀音〜The Bold, the Corrupt and the Beautiful』で影后の座に就いた惠英紅が、
今年、『トレイシー〜翠絲』で助演女優賞にノミネートされ、早くも金馬獎に戻って来た。
お召し物は、シルエットも柄も、レトロで可愛らしい印象のドルチェ&ガッバーナ。
惠英紅、実は昨年の金馬獎でも、ドルチェ&ガッバーナを着用。
但し、色は、総ブラックだったけれど。
58歳のクールビューティ惠英紅が着る花柄ガウンは、とても柔らかで、素敵に似合っていて、
昨年のブラックより、私は好き。

★ 女子の部:光モノ

イメージ 9


メタリックな光モノも、女優さんに人気です。

謝盈萱(シエ・インシュエン)

これまで舞台を中心に活動してきたため、金馬獎とは御縁の無かった謝盈萱は、
『誰先愛上他的〜Dear Ex』での初ノミネートを、“金馬”だけに、ゴールドの装いで決め、見事影后の座に!
幸運をもたらしたこのゴールドのガウンは、林薇(リン・ウェイ)という台湾のブライダルブランドの提供。



丁寧(ディン・ニン)

実は、その林薇(リン・ウェイ)を着て、トロフィを手にした女優がもう一人。
『幸福城市〜幸福城市』で助演女優賞を獲得した丁寧である。
丁寧のは、正面から見ると、Vに開いた胸元も、スリットの入った足元も大胆で、“布使い少な目”なのだが…

イメージ 10

横から見ると、はみチチで、
後ろから見ても、お尻の割れ目ギリギリまで、ガバッと開いていて、さらに布使い少な目。
適度に脂が乗った48歳の背中が、これまたやけに艶めかしい。
セクシーを超越したマニアックな世界を感じる。
もー良いのか悪いのか、私にはよく分かりませんが、キョーレツなインパクトを残したのは確か。
とにかく、今年、二人の女優に賞をもたらした事で、
この先、林薇は、縁起を担ぎたい台湾女優たちの御用達となるでしょうか。



劉嘉玲(カリーナ・ラウ)

劉嘉玲は、事務所の後輩・張震と、主演男優賞のプレゼンターを担当。
ブルーブラックに光り輝くお召し物はアトリエ・ヴェルサーチ。
寄って見ると、ウロコのような物が幾多にも重なった凝った作りで、まさに鯖。
鯖みたいで変!と言っているのではなく、光モノをシックに着こなしていて、素敵であった。



鞏俐(コン・リー)

大物中の大物・鞏俐は、今年の金馬獎の審査委員長。
お召し物の色味は、劉嘉玲と似たダークなシルバーだが、
肌見せは控えめなストイックなシルエットで、
長く垂らしたシンプルなベルトがアクセントになっているジヴァンシー。
一挙手一投足がいちいちドラマティックで、迫力の鞏俐お姐サマであった。
張藝謀監督が、最優秀監督賞を受賞した際には、元交際相手の鞏俐をカメラが何度も抜いて撮っていたが、
そういう時にも堂々としておられた。圧巻…!




今年の金馬獎は、出席者の顔ぶれがとにかく豪華で、それだけでも華やかであった。
映画も、観たいのがいっぱい。
その内、何本が日本で公開されるでしょうか。
2018年6月22日、澤東(ジェット・トーン)が
長年マネージメントをしてきた俳優・梁朝偉(トニー・レオン)との契約を終了したと発表。
青天の霹靂とはまさにこの事。
中華圏の俳優は、日本に比べ、移籍や独立が頻繁と見受けるので、
20年も一つの事務所に任せっ放しの方が、むしろ珍しいのかも知れないけれど、
梁朝偉&王家衛(ウォン・カーウァイ)のコンビは永遠にも感じていたので、驚いた。
事務所を辞めても、王家衛監督作品に出てくれるのだろうか。
今のところ、梁朝偉本人はコメントを出していない。今後の動向に注目。



映画と言えば、2018年6月16日(土曜)に開幕した第21回上海國際電影節(上海国際映画祭)も
間も無く、今晩、金爵獎他諸々賞の発表があり、明日6月25日(月曜)で閉幕。
ここ日本では、カンヌやベルリンなどよりむしろ語られている気がする。
日本の身近な有名人が沢山参加しているから、マニアックな映画ファン以外の人も、注目するのでしょう。


昨日、6月23日(土曜)は、『万引き家族(中国語タイトル:小偷家族)の上映。
パルム・ドール受賞後、中華圏最速で観られるとあり、チケットがものの数十秒で売り切れた話題作。
この上映にあたり、監督の是枝裕和、出演者の松岡茉優、城桧吏が現地入り。

まずは、メディア合同の朝食会に参加。

イメージ 1

過去の是枝裕和監督作品からタイトルを取ったメニューが供されたらしい。


午後は、映画の上映と舞台挨拶。

イメージ 2

『万引き家族』は、上海でも大変な好評を博した模様。
一般の映画ファンのみならず、プロも結構観に行ったようですね。
『ウォーロード 男たちの誓い』(2007年)や『オペレーション・メコン』(2016年)等のプロデュースでも知られる
黃建新(ホアン・ジェンシン)監督は、わざわざ北京から駆け付けたそうだし、
『スプリング・フィーバー』(2009年)などでお馴染みの、あの女優・譚卓(タン・ジュオ)も大絶賛している…!

上映後の舞台挨拶も大盛況。
松岡茉優ちゃんは、私が行った六本木の公開記念舞台挨拶の時と同じように、お召し物が真っ赤。
彼女の勝負服は赤なのでしょうか。
城桧吏クンは、若干11歳にして、大陸スケールのこんな大きな舞台に立つとは。
「可愛い」、「すでに美男子」と評判。
一度恥ずかしそうに「謝謝…」と簡単な中国語を口にしたら、会場がウォォ〜ッと湧いた。
この模様、制作会社のフジテレビだったら、情報番組で流すでしょうかねぇ…?


日本人が参加した上海国際映画祭のイベントに関しては、
中華圏のメディアだと、先日、こちらにも記した、
映画『解碼遊戲〜Reborn』のプロモーションを行った山下智久が、
人気の韓庚(ハンギョン/ハン・グン)が共演という事もあり、かなり取り上げられているが、
日本だと完全にスルー。ジャニーズの闇は相当深そうだ…。

★ GUCCI

映画も色々とシガラミがあって、海外で話題になっても、局によって、取り上げられたりスルーだったり。
『OVER DRIVE』の新田真剣佑と、『猫は抱くもの』の沢尻エリカは、テレビで見掛けた。


特に沢尻エリカは、「グッチのドレスで中国のファンを魅了!」と、多くのメディアに取り上げられましたね。

イメージ 3

具体的には、グッチの2018プレフォール・コレクションのお品。

イメージ 4

鬼才アレッサンドロ・ミケーレらしい、とーってもグッチな一着。
シルク地にフローラ・プリントをあしらったヴィンテージ風ドレス、鮮やかです。


ただねぇ、最近、日本の芸能人ばかりが立て続けにこれを着ているのを見て、目が慣れ過ぎてしまった。
日本では、ちょっとカブり過ぎているかも。

イメージ 5

キムタクの次女・Kōki(コウキ)は、モデルとしてのデビューを飾った<ELLE JAPON>7月号で、
森泉は、6月21日放送の『徹子の部屋』で着用。
今、日本のグッチは、プレ・フォール・コレクションの中から、
これを“押しの一着”として積極的に貸し出しているのでしょうか。

★ FENDI

ついでなので、今回は珍しくファッション関連のネタを続けます。

こちらもイタリアの老舗ブランドで、フェンディ。
そのフェンディが、2019年春夏コレクションで、
傘とヘッドバンドを合体させ、手ぶらで雨から身を守れる画期的な商品、
その名も“Fendi Headband Umbrella”を発表。

イメージ 6

「まるで笠地蔵!」、「絶対に体が濡れる」、「面白いけれど被る勇気はない」等々、すでに日本でも話題に。


…が、しかし、これ、フェンディが開発した画期的な面白グッズなどではない。
2014年、当ブログのこちらに記したように…

イメージ 7

以前から、夏の中国では、観光地のお約束グッズ。

フェンディでは雨具として販売するらしいが、オリジナルの中国版は日傘として使用する人多し。
広大な中国では、観光地もひたすら広く、何も上空を遮る物が無いから、
夏はキョーレツな太陽光が脳天を直撃。
だからといって、普通の日傘を手に持っていたら、写真撮影をしたり、ガイドブックを開くのに不便。
手ブラでいられ、なおかつ頭を日差しから守れるこの手の傘は、大変重宝なのだ。

この妙案にビビッと惹かれ、私も天安門広場で思わず2本購入。
大切に日本へ持ち帰り、試しに家でマネキンに装着してみた。

イメージ 8

一本10元也。
よくウォーキングをしている両親に上げようとしたら、拒絶された。


あの夏から4年も遅れ、ヘッドバンド・アンブレラを発表したフェンディ。
画期的でも何でもない。中国のパクリである。構造も全て中国の物と同じ。
しかも、本来日傘として使用する物を、雨傘にしてしまったから、体が濡れるという欠陥商品ヨ。

4年前、私のお土産に怪訝な顔をした母に、フェンディの新製品の写真を見せ、
「私のお土産は時代を先取りし過ぎた。フェンディがようやく中国に追い付いた。
せっかくのお土産をぞんざいに扱ったなんて、愚かだったわね」と嫌味を言ったところ、
「でも、このフェンディのはシックな茶系で被り易いけれど、
mangoちゃんが買ってきたのは、レインボーカラーで東京の街では浮きそうだったんだもん…」と母。
いいえ、フェンディのヘッドバンド・アンブレラも、東京の街で充分浮きますから…!

★ BALENCIAGA

露骨にパクらないまでも、ヨーロッパの一流メゾンが、
“中国にインスパイアされちゃった感”モロ分かりの商品を出す例は、近年いくらでもある。


中でも、私が初めて見た時、思わず吹いてしまったのは、
バレンシアガが2016年に発表し、以降販売を続けている“Bazar(バザール)”シリーズのバッグ。

イメージ 9

これを見て、何かを連想しませんか?

イメージ 10

そう、まるで、中国をはじめとするアジア全域でよく目にするチープなナイロンバッグ。

イメージ 11

出稼ぎの農民工が上京の時にお布団を入れたり、
春節に里帰りする時にお土産をしこたま詰め込んでいたりする、アレ。
日本では、“華僑バッグ”と呼ばれているのを聞いたことがあるけれど、正式名称は不明。
本場中国では、“蛇皮袋”、“編織袋”と呼ぶのが一般的なようだ。


バレンシアガのこのバザールシリーズはヒット。
でも、欧米人が持っているとファッショナブルに見えても、
私のようなアジア人が持ったら、リアルに農民工ちっくになり過ぎる、危険なアイテムだと思っていたが、
新宿伊勢丹で、これを持っている非常に洗練された中国人旅行者らしき人を見掛けたら、
その人には、とても似合っていて、素敵だった。


芸能人にも愛用者。

イメージ 12

左は唐嫣(ティファニー・タン)、右は景甜(ジン・ティエン)。
唐嫣は、この形のこの色のみならず、クラッチバッグタイプを持っているのも見たことがあるので、
このシリーズを気に入り、オトナ買いしたのかも知れない。

ちなみに、農民工御用達のオリジナルは、せいぜい数百円だろうが、
バレンシアガのは、小さいのでも、日本での販売価格は20万円以上します。



どの分野でも、もはや、中国“が”パクるのではなく、中国“を”パクる時代になっている。
ファッション業界に関して、私が身をもって実感しているのは、
以前は、日本で沢山開かれていた、ヨーロッパ一流メゾン主催のショーやパーティーが、
いつの間にか日本からスーッと消え、中国へドッとシフトしていったという事。
勢いのある場所と、無い場所を、露骨に思い知らされたのだ。
中国へ行く機会が増えた一流デザイナーたちが、現地で中国ならではの不思議な物に目を奪われ、
インスパイアされちゃって、それを新商品に反映させるのは、ごくごく自然な流れ。
で、本来数百円の物も、一流メゾンのデザイナーの手にかかれば、
数万円、数十万円に化けるのだから、オイシイですよねー。
イメージ 1

昨日、2018年6月16日、第21回上海國際電影節(上海国際映画祭)が開幕。
開会式のレッドカーペットは、“ながら”ではあるけれど、一応中継を見た。
映画産業も勢いのある国の勢いのある映画祭なので、やはり華やかで、見ていて楽しい。


では、早速、当ブログ恒例企画(?)、“勝手にファッションチェック♪”行っちゃいます。

★ 審査員団

イメージ 2

私が溺愛する張震(チャン・チェン)は、カンヌに引き続き上海でも審査員。
昨日、こちらに記したように、白玫瑰理髮店(白バラ理髪店)!での散髪を済ませ、
今年の審査員長・姜文(チアン・ウェン)のもと、
秦海璐(チン・ハイルー)ら、他の審査員と共にレッドカーペットに登場。

イメージ 3

お召し物はブリオーニ。全てブラックでまとめております。

ちなみに、この審査員団の中で、唯一の女優さんである秦海璐は、
この日、ローズカラーのアレクシ・マビーユを身にまとい、華やかであった。

本当は、この審査員団の中に、日本の河鹹照監督もいるはずなのだけれど、
昨日はどういう訳か姿が見えず。
自身の監督作品『Vision ビジョン』が公開されたばかりなので、忙しいのでしょうか。



実は、姜文も、審査員長を務めるだけではなく、監督最新作『邪不壓正〜Hidden Man』のプロモーション。

イメージ 4

画像左から、彭于晏(エディ・ポン)、許晴(シュイ・チン)、姜文監督、
そして監督の妻で出演もしている周韵(ジョウ・ユン)、廖凡(リャオ・ファン)。

彭于晏は、許鞍華(アン・ホイ)監督の『明月幾時有〜Our Time Will Come』に続き、
姜文監督最新作にも出演とは、映画俳優として大出世ですねー。
これ、大好きな廖凡も出ているし、とても楽しみ。

★ 男子の部

イメージ 5


今回レッドカーペットに登場した男性陣の中でも、
微博などで語られまくり、取り分け注目度が高いと見受けたのが、
李易峰(リー・イーフォン)と吳磊(ウー・レイ)の二人。
二人とも、現地で、若い女の子に大人気なのであろう(李易峰はもう30過ぎたけれど)。

李易峰は『動物世界〜Animal World』、吳磊は『阿修羅〜Asura』をそれぞれ宣伝。
吳磊と一緒に映っているのは、共演の張藝上(チャン・イーシャン)と、
映画に登場する南瓜のキャラクター。
ファンタジー映画らしいのだが、メイキング映像を観たら、かなり本格的だった。
他にも梁家輝(レオン・カーフェイ)や劉嘉玲(カリーナ・ラウ)といった大物も出ているし、
日本にも入って来るかも…?

ちなみに、吳磊、この日のお召し物は、正面から見ると、シンプルなスーツだけれど…

イメージ 6

背中に大胆な刺繍。一目瞭然のグッチです。
吳磊くん、成長しましたよねぇ。しみじみしちゃう…。
最近、高校を卒業したばかりで、この日、司会者からの「大学はどこ狙っているの?」という質問に、
「北・京・電・影・学・院!」と元気にお返事。
「きっと受かるヨ」と言われると、はにかみながら「あ、あ、ありがとうございます」と答えていた。
(出演作『スマート・チェイス』の項にも記したように、
吳磊はすでに北京電影学院の芸術試験を首席で合格。ここまで行けば、もう落ちることはないと思う。)



男たちがカッコイイ!と言えば、こちら(↓)

イメージ 7

徐克(ツイ・ハーク)監督最新作『狄仁傑之四大天王〜Detictive Dee:The Four Heavenly Kings』チーム。
タイトルからも判るように、狄仁傑を主人公にしたあのシリーズ、
『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』(2010年)、
私、このシリーズ、全然好きじゃないのだけれど、こうやって並んだ見目麗しい男性キャストを見てしまうと、
最新作もブーブー文句たれながらもまた観てしまいそう…。

お召し物は、趙又廷(マーク・チャオ)、林更新(ケニー・リン)がディオール、
馮紹峰(ウィリアム・フォン)がドルチェ&ガッバーナ、そして阮經天(イーサン・ルアン)がトム・フォード。
皆、長身でスタイルが良いから、ビシッと決めると、益々素敵。

★ 女子の部:とにかく人目を引いたで賞

イメージ 8


趣味に合うとか合わないとか、そんなチマチマした事はもー超越して、
華やかに装うという点においては、香港明星は突出している。
今回も、香港のお姐さまお二方、鄭秀文(サミー・チェン)と劉嘉玲(カリーナ・ラウ)に、
“とにかく人目を引いたで賞”を捧げたい。
色目もテイストもかなり異なるが、お二方ともグッチ。
おみ足を大胆に透かした劉嘉玲お姐サマは、迫力であった。
日本だと、女優のような特殊な職業に就いていている人でも、
52歳でこの食卓用フードカバー風のスケスケ(で、上はレトロな水着風)は躊躇っちゃうであろう。

★ 女子の部:ベスト・ドレッサー

イメージ 9


女優陣からは、素敵で印象に残った人も、3人だけ絞って挙げておく。

張藝上(チャン・イーシャン)

吳磊と『阿修羅〜Asura』で共演の前出の張藝上は、ミカエル・ディーのガウン。
ふわふわでヌーディーなカラーは妖精のようで、22歳の若い彼女にお似合い。


馬伊琍(マー・イーリー)

馮小剛(フォン・シャオガン)プロデュースで、姚晨(ヤオ・チェン)とのダブル主演作、
『找到你〜Lost and Found』が、コンペティション部門に入選し、レッドカーペットに登場。
この画像は映りが良くないけれど、上は女性らしいベアトップ、
下はパンツで後方に長いトレーンを被せたランヴァンの新作で、
足元にはジャンヴィート・ロッシのヴィヴィッドなブルーのスエードのハイヒールを合わせ、
マニッシュでオトナっぽく、カッコ良かった〜。
ちなみに、現在日本で放送中の『琅琊榜(ろうやぼう) <弐> 風雲来る、長林軍〜琅琊榜之風起長林』に、
萊陽侯蕭元啟役で出演している吳昊宸(ウー・ハオチェン)もこの映画に出ており、
昨日は一緒にレッドカーペットに登場していましたヨ。


李冰冰(リー・ビンビン)

李冰冰は、日本でも秋に公開予定の中米合作映画『MEG ザ・モンスター〜巨齒鯊』のプロモーション。
ハリのあるマスタードカラーのシルク生地で、
ウエストに巻いた大きなおリボンが印象的なこのガウンは、ディーチェ・カヤック。
これは、本当ーーーっに素敵だった…!
今年の上海国際映画祭のmango的ベストドレッサー賞。

で、この李冰冰、『MEG』で共演のジェイソン・ステイサムと一緒に登場したのだけれど…

イメージ 10

ジェイソン・ステイサムは、足元がお便所スリッパのようなサンダル履きだったのが、話題になっていた。


欧米の人気スタアでは、他にも…

イメージ 11

ニコラス・ケイジやクリストフ・ヴァルツといった大物が来場。
(この画像のニコラス・ケイジ、なんか蝋人形っぽい。ホンモノか…?! 笑)

★ 日本勢

日本映画もとても人気で、沢山上映される上海国際映画祭。
でも、開会式に誰が出席するかまでは、私は知らなかった。

イメージ 12

レッドカーペットに登場した瞬間、すぐに確認できたのは、
『イマジネーションゲーム』の板野友美&久本雅美。
あと、『きらきら眼鏡』からは、安藤政信は判ったが、同行している他の人たちが誰なのかは判らず。
後になって、それが共演者の金井浩人や池脇千鶴だったと知った。

正直言って、日本勢は、やはり地味なのだ…。
私は、ルックスが中華圏でもウケるであろう中条あやみちゃんに、是非レッドカーペットを歩いて欲しかった。
中条あゆみちゃんの訪中は決まっているが、上海国際映画祭と同時期に開催される映画祭の正式イベント、
2018上海・日本電影周(2018上海・日本映画週間)で、
出演作『3D彼女 リアルガール』が上映される時に上海へ渡るようだ。


まぁ、そんな訳で、ちょっぴりガッカリしてしまった私だけれど、意外とイイ線行っていたのが、こちら(↓)

イメージ 13

『OVER DRIVE』を引っ提げ参加の新田真剣佑!
中継をボーっと見ていたら、会場奥の方から、“全身緞帳”みたいなド派手な青年が出てきて、
誰コレ?!と思わず画面に食い付いたら、新田真剣佑であった。
私の目を奪ったお召し物はD&Gらしい。
確かに私は若干引いてしまったが、人民の皆さまは大して驚いていない様子。
それどころか、中継の弾幕には、「この人誰?カッコイイ」等といった文字が。
私が見ていた限り、日本人俳優の登場で、反応があったのは新田真剣佑だけ。
身長が充分でないのだけが、高身長俳優が多い大陸芸能界では、ちょっと不利になりかねないけれど、
父親アクションスタアだし、中国語ダメでも、取り敢えず英語なら問題ないし、まだまだ若いし、
貪欲に中華圏にも進出していただきたい。
中継の反応を見ていたら、私、まっけんゆーが、ニッポンの光って気がしてきたワ。
新田真剣佑サマ、影ながら応援いたします。



なかなか楽しいレッドカーペットであった。
皆さまは、中継を御覧になりましたか?
イメージ 1

2018年4月15日、香港文化中心大劇院にて、
“香港版アカデミー賞”こと、第37回香港電影金像獎(香港フィルム・アワード)の授賞式開催。

広東語はどうせチンプンカンプンなので、翌日結果だけチェックするつもりだったのに、
試しに中継を覗いたら、やめるタイミングを失い、結局最後まで観てしまった…。
終了したのは、日本時間で午前1時。
週の頭から、こんな夜更かしをしてしまったことを、ちょっと後悔。
あぁー、眠っ…。この先の一週間が思いやられる。



今回の金像獎で、私が特に注目していたのは、
最多の11部門でノミネートされていた許鞍華(アン・ホイ)監督最新作、
『明月幾時有〜Our Time Will Come』が、どこまで結果を残せるか。
ノミネート数9ツで第2位の張艾嘉(シルヴィア・チャン)監督&主演作
葉偉信(ウィルソン・イップ)監督最新作『殺破狼·貪狼〜Paradox』の行く末も気になるところ。


結果、『明月幾時有〜Our Time Will Come』は…

イメージ 2

最佳電影(最優秀作品賞)、最佳導演(最優秀監督賞)、最佳女配角(最優秀助演女優賞)、
最佳美術指導(最優秀美術指導賞)、最佳原創電影音樂(最優秀オリジナル映画音楽賞)の5部門を制覇し、
トロフィーの数トップの快挙。
内、音楽賞を獲ったのは、日本の久石譲。
残念ながら、授賞式には欠席であったが、久石サン、おめでとうございます。


他の賞も、日本人が注目しそうな部分に絞り、以下に記す。

最佳電影(最優秀作品賞)
『明月幾時有〜Our Time Will Come』

最佳導演(最優秀監督賞)
許鞍華(アン・ホイ):『明月幾時有』

最佳男主角(最優秀主演男優賞)
古天樂(ルイス・クー):『殺破狼·貪狼〜Paradox』

最佳編劇(最優秀脚本賞)
張艾嘉(シルヴィア・チャン)+游曉穎(ヨウ・シャオイン):『相愛相親〜Love Education』

最佳女主角(最優秀主演女優賞)
毛舜筠(テレサ・モウ):『黃金花〜Tomorrow is another day』

最佳男配角(最優秀助演男優賞)
姜皓文(フィリップ・キョン):『ショックウェーブ〜拆彈專家』

最佳女配角(最優秀助演女優賞)
葉嫻(デニー・イップ):『明月幾時有』

最佳新演員(最優秀新人俳優賞)
凌文龍(リン・マンロン):『黃金花』

新晉導演(最優秀新人監督賞)
彭秀慧(キーレン・パン):『29歳問題〜29+1』

最佳兩岸華語電影(最優秀両岸映画賞)
『大仏+〜大佛普拉斯』:黃信堯(ホアン・シンヤオ)監督


という訳で、今年の影帝/影后に封じられたのは…

イメージ 3

『殺破狼·貪狼〜Paradox』の古天樂(ルイス・クー)と、
『黃金花〜Tomorrow is another day』の毛舜筠(テレサ・モウ)であった。
意外な事に、お二方とも初受賞らしい。過去に、すでに受賞済みだと思っていた。


古天樂に初影帝の栄誉をもたらした作品『殺破狼·貪狼』は、
他にも最佳動作設計(最優秀アクションデザイン賞)と最佳音響效果(最優秀音響効果賞)を受賞し、
今回2番目に多いトロフィ3ツを獲得。
一週間ほど前、こちらに記した通り、すでに日本の配給会社に買われているので、
その内公開されることでしょう。
(余談になるが、中継を見ていて、広東語の『殺破狼』の発音が、“サッポロ”に聞こえてしょうがなかった。)


毛舜筠は、主演作『黃金花』で、自閉症の子をもつ母親を演じているらしい。
その自閉症の息子を演じた凌文龍(リン・マンロン)も、
今回、最佳新演員(最優秀新人俳優賞)を受賞。
“新人”といっても、1986年生まれで、すでに30歳を過ぎている。
これまで、舞台を中心に活動してきて、映画は『黃金花』が初めてだから“新人”。
スクリーンデビューで、一気に注目の俳優に。


私個人的には、主演男/女優賞以上に、
姜皓文(フィリップ・キョン)の最佳男配角(最優秀助演男優賞)受賞の方が嬉しかったかも。

イメージ 4

苦節(?)33年、これまで3度ノミネートされ、51歳にして初めての受賞。
あのギョロ目にウルウルと涙を溜め、受賞のスピーチをする姜皓文の姿は、
広東語が判らなくても、グッと来るものがあった。


ちなみに、今回、主演男/女優賞、助演男/女優賞は、受賞者の年齢がやや高めで、
4人の平均年齢が、56.75歳とのこと。
まぁ、平均年齢を上げているのは、『明月幾時有』で助演女優賞の葉嫻(デニー・イップ)だろうけれど…。
葉嫻は、『明月幾時有』と同じ許鞍華監督と前回お仕事した『桃さんのしあわせ』(2012年)でも、
金像獎の主演女優賞を獲っている。
評判の新作『明月幾時有』は、香港の抗日を描いているため、
昨今の日本では無駄に騒ぐ輩も出現しそうだが、怯まず、是非ぜひ公開して欲しい。
(音楽は久石譲だし、永瀬正敏も出ているし、さらに言えば、許鞍華監督も日本のハーフです。)


日本公開情報を合わせてチェックすると、
最優秀新人監督賞受賞の『29歳問題』は、間も無く2018年5月19日に公開。
このタイミングで、日本で観られるのは、嬉しい。

最優秀脚本賞受賞の『相愛相親(そうしんそうあい)』も、一週間ほど前、こちらに記したように、
日本に買われ、2018年初秋の公開が決まり、すでに公式サイトが立ち上げられている。
そのサイトを見ると、タイトルが“『相愛相親(仮)』”となっているのだけれど、
別に“(仮)”じゃなくて、もうそのままで良いと思いますが…。

日本に入って来る香港映画は、アクション映画に偏っているので、
非アクション作品が入って来るのは、大歓迎。
もっと多種多様な作品が入って来るようになって欲しい。


香港以外に目を向け、大陸/台湾の作品を対象にした
最佳兩岸華語電影(最優秀両岸映画賞)を受賞したのは、台湾の『大仏+〜大佛普拉斯』。
『芳華-Youth-『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』といった大陸の大ヒット作を抑えての受賞だったため、
台湾では、盛り上がっているようだ。
私が今一番観たい台湾映画も、映画祭で観逃した二本、
その『大仏+』と『血觀音〜The Bold, the Corrupt, and the Beautiful 』である。



あと、今回の金像獎で印象的だったのは、
長年、茶水の係りを務めてきた楊蓉蓮(ポーリン)姐に、專業精神獎が贈られ、
成龍(ジャッキー・チェン)からトロフィを渡されたシーン。
茶水の裏方さんに光を当てるのが、なんか香港っぽくて、良いですね。
あっ、それと、アクション指導賞のプレゼンターとして登壇したタイのトニー・ジャーが、
突如広東語で<上海灘>を熱唱なんてシーンも。
なかなか面白い授賞式であった。




続いて、当ブログ恒例企画(?)、“勝手にファッション・チェック♪”。
昨晩の夜更かしで、非常に眠いため、いつも以上に雑&簡単に行きます。
題して、“超簡略版・金像獎勝手にファッション・チェック♪”。

★ 男子の部

イメージ 5

まずはザっと男性をチェック。


古天樂(ルイス・クー)

本年度の、そして自身初の影帝に封じられた古天樂は、
無駄の無いブラックのブルックス・ブラザーズで。
ボウタイを、シャツと同じ白に合わせ、シンプルを極めているのが、ポイント。
トロフィは、インドの人気俳優、アミール・カーンから授与された。


劉華(アンディ・ラウ)

結果的に、トロフィは、古天樂に渡ったが、劉華も『ショックウェーブ』で主演男優賞にノミネート。
お召し物は、黒の古天樂と対照的に、白のトム・フォードで。
白は、下手すると、ウェイターに見えてしまうので、難しい。
ええ、勿論、劉華サマなら、ウェイターと言っても、高級レストランのウェイターですが。


姜皓文(フィリップ・キョン)

香港映画10本中8本には出ているんじゃない?!ってほど出まくり、ようやく手にした助演男優賞受賞!
なんか痩せたようにも見えるけれど、気のせいだろうか。
ハレの日のお召し物は、ご本人に負けず劣らず個性的で、香港のDanie Leslieのビスポーク。
誰でも着こなせる装いではない。オッサンのマリン(フォーマル仕様)!姜皓文が着るとカッコイイ!

★ ブラック

イメージ 6

ここからは、女子の部。
まずは、定番のブラック。


毛舜筠(テレサ・モウ)

本年度の影后に封じられた毛舜筠は、
泰明小学校の制服で不本意にも注目が集まった(?)ジョルジオ・アルマーニ。
胸元の刺繍がオリエンタルな雰囲気。
合わせたジュエリーはティファニー。


麗欣(ステフィー・タン)

麗欣は、先月大阪アジアン映画祭でも上映された『空手道〜The Empty Hands』で、
主演女優賞にノミネート。
大きくVに開いた胸元にネットをあしらったこのステラ・マッカトニーにお召し物は、
レッドカーペットの時の物ではなく、会場内でお着換えした物。

ちなみに、その『空手道』からは…

イメージ 7

日本の倉田保昭も助演男優賞にノミネートされ、授賞式にも出席。
私、倉田サンは、若い頃より、白髪がエレガントな70を過ぎた今の方が断然好み。

★ ペイルカラー

イメージ 8


麗欣(ステフィー・タン)

麗欣をもう一度。
こちらは、レッドカーペットで着ていたヴァレンティノ。
ベースカラーはピンク。
全体に凝った刺繍が施されているため、目くらましになっているが、実は足の辺りがヌーディーに透けている。
この日の麗欣は、どちらも素敵だったけれど、
彼女の個性には、シンプルなブラックより、華やかで遊びのあるこちらの方がより似合っているかもね。


苗苗(ミャオミャオ)

名前を聞くまで、誰だか分からなかった。
『芳華-Youth-』で、文工団の団員たちからイジメに遭う小萍を演じた苗苗である。
その『芳華』が、最優秀両岸映画賞にノミネートされたため、出席。香港は初めてらしい。
映画の中だとドンくさかったけれど、
金像獎の会場では、スラっとスタイルが良く、それでいてピュアな雰囲気があり、ひと際目を引いた。
お召し物は、全体にスパンコールを散りばめたアルベルタ・フェレッティ。
下にストンと落ちる、ごくごくシンプルなラインで、色味も落ち着いており、
彼女自身の素材を引き立てていた。
いや、ホント、これがあの“ワキ汗”でイジメられていた小萍とは、信じ難い。
実物は綺麗だったのですね。さすが女優。



薛凱(フィオナ・シッ)

薛凱は、朗月婷(ラン・ユエティン)と共にプレゼンターとして参加。
細−い身体を、ふっくら大きく包み込むチュールが印象的なお召し物は、
台湾のブライダルブランド、Nicole+Felicia Couture。
お姫様のようであった。

★ 番外:趙薇

イメージ 9


趙薇(ヴィッキー・チャオ)

趙薇もプレゼンターとして参加。
なぜ彼女をここで取り上げたかと言うと、
真っ赤なガウンが、昨秋、審査員として参加した東京国際映画祭を思い起こしたから。
画像左が今回の物でヴァレンティノ、右が東京国際映画祭の時の物でステラ・マッカートニー。
趙薇は、赤が好きなのかしら。
東京国際映画祭の時の方がスッキリ見え、スタイリッシュでカッコよかった。
今回のこれは、ちょっとポッチャリと野暮ったく見えてしまうのが、残念。
足元は、ジュゼッペ・ザノッティのシルバーのプラットフォームなのだけれど、
東京国際映画祭の時に履いていた物と酷似。




昨日は、金像獎の中継を見てしまったので、
同時に行われた第8回北京國際電影節のオープニングを見ていない。
そちらでは、今年の審査員長は王家衛(ウォン・カーウァイ)。
北京の方も、華やかで楽しそう。
イメージ 1

2017年11月25日(土曜)、台北の國父紀念館で、
中国語映画界のアカデミー賞、第53回金馬獎 Golden Horse Awardsが開催。
皆さま、中継を御覧になりましたか?


今年の金馬獎で、私個人的に一番の驚きは、
過去に、日本国籍を理由にノミニーから外された、我が愛しの金城武が、
デビュー28年にして初めて最佳男主角(最優秀主演男優賞)にノミネートされたことであった。(→参照
彼にその栄誉をもたらした作品が、お気楽お正月映画の『擺渡人〜See You Tomorrow』であったことも意外。
ライバルたちは皆、シリアスな作品で、シッカリした演技を見せているので、
金城クンは、初ノミネートされたものの、受賞はキビシイと、早い内に私は予想。
あとは、当日、会場に現れるかどうかが問題。
もし、当日金城武が出席すれば、かなり大きな話題になるはずだが、
金馬の実行委員会が事前に発表した参加者リストに、彼の名前はナシ。
2014年から今年まで実行委員会の主席を務める張艾嘉(シルヴィア・チャン)が、
過去に金城武主演作『君のいた永遠(とき)』(1999年)を監督している御縁で、
直々に出席をお願いしたとも言い伝えられている。

あと、今年の注目ポイントは、
最多の10部門でノミネートされた『大佛普拉斯〜The Great Buddha+』が、どこまで健闘するか。
ドキュメンタリーでキャリアを積んできた黃信堯(ホアン・シンヤオ)監督初の長編劇映画で、
日本では、『大仏+』の邦題で、今年、第30回東京国際映画祭でお披露目されている。



先に言ってしまいます。
金城武は、多くの人々が漠然と予想していた通り、姿を現さず。
そして、主演男優賞を受賞することもなかった。
こういうお祭りの場には出てこないというのも金城クンらしくて、それはそれで良かったのでは?

では、誰が今年の影帝/影后の座に就いたかというと…

イメージ 2

『老いた野獣〜老獸 Old Beast』の涂們(トゥー・メン)と、
『血觀音〜The Bold, the Corrupt and the Beautiful』の惠英紅(カラ・ワイ)でした〜!

涂們は、蒙古の大草原で馬と共に育ったという鄂温克(エヴェンキ)族の俳優で、
人生57年の内、これまであまり賞には絡むことのなかった大器晩成型。
自分と同じ蒙古の少数民族である可汗(遊牧民の君主)などを演じることが多かったため、
台湾メディアは涂們を“可汗專業戶(可汗専業俳優)”などと紹介している。

この主演男優賞、私は、『老いた野獣』の涂們と、
『氷の下〜冰之下 The Conformist』の黃渤(ホアン・ボー)の一騎打ちではないかと睨んでいた。
黃渤も、これまでの殻を破るスゴイ演技を見せているので。
金馬の審査員長・吳念真(ウー・ニエンジエン)のその後の話によると、
涂們は審査員団半数の票を集めての堂々の受賞だったらしい。
さらに吳念真は、こう明かす、「意外な事に、2番目に票を集めたのは金城武であった」と。
確かにそれ、金城贔屓の私から見ても、“超意外”であります(笑)。
今回の場合、普通に考えたら、次点はやはり黃渤でしょ。

主演女優賞の方は、私も憧れる香港のお姐サマ、惠英紅!
西太后と同じ、葉赫那拉(エホナラ)氏の血を引く満州族の女優さん。
(長いこと日本では、“クララ・ワイ”と呼ばれることが多かったけれど、
大阪アジアン映画祭にやって来た際、「自分の英語名は昔からずっと“Kara”」と訂正。)
主演作の『血觀音』は日本未上陸だが、楊雅戞淵筌鵝Ε筺璽船А亡篤頂膿刑遒覆里如△箸討盒縮がある。
この主演女優賞ノミニーには、他にも舒淇(スー・チー)という強敵がいたけれど、
彼女は、お気楽お正月映画『健忘村〜The Village of No Return』で選ばれていたので、
金城武と同じ理由で、受賞はキビシイと想像していた。
惠英紅お姐サマの受賞は想定内で、驚きはまったく無かったが、好きな女優さんなので、嬉しい。

ちなみに、今年の影帝/影后は、1960年生まれの同い年。
随分、顔の大きさが違いますね(笑)。
まぁ、生まれ年と顔の大きさに関連性は無いし、
私もここに一緒に並んだら、きっと“涂們寄り”だろうから、他人様の事は言えない。



第54回金馬獎の中から、日本人でも関心が高い重要な項目に絞り、(↓)以下に、他の受賞結果も。

最佳劇情片(最優秀作品賞)
『血觀音〜The Bold, the Corrupt and the Beautiful』:楊雅戞淵筌鵝Ε筺璽船А亡篤

最佳導演(最優秀監督賞)
文晏(ヴィヴィアン・チョウ):『天使は白をまとう〜嘉年華 Angels Wear White』

最佳男主角(最優秀主演男優賞)
涂們(トゥー・メン):『老いた野獣〜老獸 Old Beast』

最佳女主角(最優秀主演女優賞)
惠英紅(カラ・ワイ):『血觀音〜The Bold, the Corrupt and the Beautiful』

最佳男配角(最優秀助演男優賞)
陳竹昇(チェン・ジューション):『アリフ、ザ・プリン(セ)ス〜阿莉芙 Alifu, the Prince/ss』

最佳女配角(最優秀助演女優賞)
文淇(ヴィッキー・チェン):『血觀音〜The Bold, the Corrupt and the Beautiful』

最佳新導演(最優秀新人監督賞)
黃信堯(ホアン・シンヤオ):『大仏+〜大佛普拉斯 The Great Buddha+』

最佳新演員(最優秀新人俳優賞)
瑞瑪席丹(リマ・ジダン):『ジョニーは行方不明〜強尼·凱克 Missing Johnny』

最佳原著劇本(最優秀オリジナル脚本賞)
周子陽(チョウ・ズーヤン):『老いた野獣〜老獸 Old Beast』

最佳改編劇本(最優秀脚色賞)
黃信堯(ホアン・シンヤオ):『大仏+〜大佛普拉斯 The Great Buddha+』


今年、東京国際映画祭と東京フィルメックスで上映された作品が、
かなり賞に絡んでいるので、あれもこれももう観た!という人は多いはず。

10もの部門にノミネートされていた『大仏+』は、5部門での受賞を果たし、やはり今年の最多受賞作に。
『血觀音』と『擺渡人』が3部門、『老いた野獣』が2部門と続く。

少々意外だったのは、7ツもの部門でノミネートされていた
『相愛相親(そうあいそうしん)〜相愛相親 Love Education』が、無冠に終わったこと。
助演女優賞にノミネートされていた吳彥姝(ウー・イェンシュー)には、是非トロフィを掴んでいただきたかった。
吳彥姝は、金馬最高齢の79歳でのノミネートであった。
(高齢者だから受賞させて上げたかったのではなく、演技が本当に素晴らしかったから。)

一方、その部門で受賞したのは、最年少14歳の文淇(ヴィッキー・チェン)であった。
台湾生まれ、大陸育ちのこの女の子、『血觀音』の助演女優賞のみならず、
実は、『天使は白をまとう〜嘉年華 Angels Wear White』で主演女優賞にもノミネートされていたのだ。
恐るべき14歳の出現です。

その『天使は白をまとう』は、大陸インディペンデント映画のプロデューサーとして有名な
文晏(ヴィヴィアン・チョウ)が、自ら監督した作品で、
決して派手さは無いのに、3部門でノミネートされ、最優秀監督賞を獲ったのだから、大健闘である。


あと、私個人的にかなり嬉しかったのは…

イメージ 3

劉健(リウ・ジエン)監督による大陸のアート系アニメ『Have a Nice Day〜大世界/好極了』が、
最佳動畫長片(最優秀長編アニメーション)を受賞したこと。
これ、ホント、傑作ですから。


それから、受賞には至らなかったが、今年は日本人も2名ノミニーに。
『明月幾時有〜Our Time Will Come』の久石譲と、『修羅:黒衣の反逆〜繡春刀2:修羅戰場』の川井憲次で、
共に、最佳原創電影音樂獎(最優秀オリジナル映画音楽賞)にノミネート。
川井憲次は、授賞式に参加したけれど、この部門も、受賞したのは『大仏+』であった。
『修羅:黒衣の反逆』は、2018年2月の日本公開がすでに決まっている。
『明月幾時有』は、許鞍華(アン・ホイ)監督最新作で、しかも豪華キャスト。
日本からは、音楽の久石譲以外に、永瀬正敏が出演しているが、
香港の抗日を描いているため、大騒ぎする輩が増殖している昨今、どうなる事か…。絶対に観たい!

★ 勝手にファッション・チェック♪

受賞結果を確認した後は、
当ブログ恒例(…いえ、実際には、気が向いた時にしか更新しておりませんが)、
毎度の“勝手にファッション・チェック♪”を。

肝心の映画賞では、『大仏+』と『血觀音』のお陰で、今年は台湾が頑張ったという印象だが、
女性のお召し物に目を向けると、両岸三地対決で、「あっちゃぁー…」が一番多かったのが、やはり台湾。
とても素敵な台湾女優も勿論いたので、台湾は“ピン”と“キリ”の振り幅が大きかった、
…という事でしょうかね。

★ ブラック①〜間違いの無いブラック

フォーマルの定番色・黒は、毎回必ず目にする色ではあるけれど、
今年は取り分け多かった気がする。
まずは、間違い無く、フツーに素敵なブラックの装いを。



イメージ 4


秦海璐(チン・ハイルー)

今年は審査員として金馬獎に参加した女優・秦海璐は、ドルチェ&ガッバーナで。
無難と言ってしまえばそれまでだが、シンプルで、ラインが美しい。
ピアジェのロングネックレスで、縦が強調され、ホッソリ。



楊千霈(ヤン・チエンペイ)

レッドカーペットで司会を担当することの多く、
今や“紅毯公務員(レッドカーペット公務員)”とまで称される楊千霈。
現在妊娠5ヶ月でも、公務員は休みません。
お召し物は、ウェディングドレスを多く扱う台湾ブランドMS. IDEAS。
ちょっぴりふっくらしたお腹を、ハイウエストで上手く覆っております。



張艾嘉(シルヴィア・チャン)

監督&主演作『相愛相親』が7部門でノミネートされた張艾嘉は、
今年まで金馬獎実行委員会の主席でもある。
前がクロスし、ストンと下に流れる神話の中の女神様のようなガウンはクリスチャン・ディオール。
無理な若作りをせず、自然で知的な張艾嘉に合っている。これで64歳とは、憧れる。
真っ黒の後は、アレキサンダー・マックイーンの真っ白にお着換えしているのだけれど、
そちらもお似合いであった。

★ ブラック②〜危険なブラック

定番色に遊び心を加えた“スケスケdeブラック”も、今年多く目にした。
こちらは、お遊びが過ぎると危険。着る人のキャラにも、かなり左右される。



イメージ 5


林依晨(アリエル・リン)

プレゼンターとして登場の林依晨は、ヴァレンティノを着用。
この画像だと分かりにくいが、おなかから足まで、レースとチュールでシースルーになったガウンは、
真面目な優等生のイメージが強い林依晨にしては、かなりの冒険。
但し、本人の“真面目ちゃん色”が強いゆえ、セクシーさが緩和され、案外似合っている。
いかにも真面目ちゃんな服装だったら、地味過ぎてツマラナなかったかも。



惠英紅(カラ・ワイ)

見事今年の影后の座を掴んだ惠英紅お姐サマは、
胸と腰回り以外全て透けている総レースのドルチェ&ガッバーナを、貫禄で着こなす御年57歳…!
香港女優って、こういうのが似合います。
下品にならずに、不良っぽいのがステキ。
ただ、私個人的には、ブルガリのネックレスを外したい。
このガウンは、レースでハイネックになっているから、これだと首回りがゴテゴテに感じてしまう。
もっとシンプルなダイアのロングネックレスとかで良かったのでは。



郭書瑤(グオ・シューヤオ)

ドラマ『通靈少女〜The Teenage Psychic』の大ヒットで、
童顔巨乳アイドルから、実力派若手女優のホープに格上げされた“瑤瑤”こと郭書瑤は、
プレゼンターとして金馬獎に参加。
その内、ノミニーとして、参加できる日が来るかも知れませんね。
女優業を頑張るのは良いが、装いにも頑張り過ぎを感じさせるのは、残念。
着用しているのは、私は初めて聞く“Jasmine Galleria”というお店のお品。
ブライダルをメインにしたフォーマルドレスを扱うアメリカのショップのように見受ける。
瑤瑤ももう27歳だから、オトナっぽさを狙ったのかも知れないが、この黒い“見せブラ”はどうなのだか…。
ドレスの一部と言うより、下着そのものに見えちゃうのよねぇ…。



瑞瑪席丹(リマ・ジダン)

『ジョニーは行方不明』で見事最優秀新人賞を獲得した彼女は、台湾とレバノンのハーフ女優。
さすがはレバノン血統、極東の女性とは異なるパンチの効いたボディ。
でも、その迫力ボディをピタピタに包むこのお召し物だと、女子プロレスラーに見えてしまう…。

イメージ 6

しかも、上半身の下に透けた白い裏地が下着っぽい。
“せっかくお洒落したのに、メリヤスのシャツが透けちゃった下町のオバちゃん”を彷彿させ、NG。

★ ホワイト/ベージュ/ゴールド

イメージ 7


文淇(ヴィッキー・チェン)

助演女優賞と主演女優賞の2部門にノミネートされ、助演女優賞を獲得した末恐ろしい14歳。
授賞式では、感極まって涙を流す子供らしい面も。
お召し物も、白地にお花をあしらったロマンティックなレッド・ヴァレンティノで、少女っぽさを演出。
まだ着慣れていないような、若干の野暮ったさがあるけれど、彼女の年齢なら、そこは御愛嬌。



許瑋譟淵謄ファニー・シュー)

モデル出身で、出演はテレビドラマが中心だったこともあり、
台湾ハーフ女優としては、実力や人気で、
年下の張榕容(チャン・ロンロン)に後れをとっているという印象があった許瑋譟
最近は、映画への出演も増え、実力派として頭角を現しつつあり、
『紅衣小女孩2〜The Tag-Along 2』での演技が認められ、今年の金馬では、助演女優賞のノミニーに。

イメージ 8

ハレの舞台に選んだのは、上半身がビジューで飾られたリーム・アクラ。
“裸に宝石”みたいなセクシーな装いだが、清潔感のある白で、上品な印象。



鍾楚曦(エレイン・ジョン/ジョン・チューシー)

馮小剛(フォン・シャオガン)監督の『芳華〜Youth』に出演し、最優秀新人賞にノミネートされた大陸の新星。
と言っても、この映画がデビュー作というわけではなく、
数年前からちょこちょことドラマなどには出ていたようだ。
私好みの顔立ちで、馮小剛監督と一緒に登場した彼女に見入ってしまった。
お召し物は、ストンと落ちるシルエットに20年代風の趣きがあるデュンダスで、
色は金馬獎だけに、ヌーディなゴールド。
ごくシンプルで、彼女の清楚な美しさが際立つ。



舒淇(スー・チー)

前述のように、舒淇は、『健忘村』で主演女優賞にノミネート。
今回の参加者の中で、一番の大物女優と言って良いかも知れない。
国際舞台慣れしている舒淇は、いつも間違いの無いスタイリングなので安心。
さらに、今回はどんな素敵な装いで?と期待も膨らむ。
で、その今回は、舒淇が過去に度々着用しているエリー・サーブから、ゴールドをチョイス。
胸元がガバッと開いていても、貧乳かつ美乳の舒淇にイヤラしさは無く、むしろエレガント。

★ ブルー系

イメージ 9


ジェシカ・チャステイン

海外からのゲストは、ジェシカ・チャステイン!
ラベンダー色のアルマーニ・プリヴェに身を包み、
ハリウッドでも活躍する李安(アン・リー)監督と共に、最優秀主演女優賞のプレゼンターを務めた。
ウエイヴィな赤毛と、お姫様っぽいフワフワドレスで、西洋人形風。



馬思純(マー・スーチュン)

馬思純は、昨年、『七月と安生〜七月與安生』で影后となったため、
今年はプレゼンターとして金馬に戻って来た。
着ているのは、シャツ・ドレスのようなさり気ないネイビーのシャネル。
地味と言う人も居るかも知れないが、これ、かなり私好み。
今年はノミニーではなく、プレゼンターなので、控えめにしたとも考えられる。



徐熙娣(シュー・シーディー)

蔡康永(ツァイ・カンヨン)との“康熙”コンビで、プレゼンターとして参加した“小S”こと徐熙娣は、
高級ランジェリーでお馴染みのイタリアのメーカー、ラ・ぺルラのブルーのガウンで。
下着メーカーだけあり、ボディラインが綺麗に出ている。
…って言うか、小Sって、お笑い毒舌キャラが濃過ぎて、忘れがちだが、そもそもスタイルが良いのよ。
子供を3人も産んだアラフォーで、このボディを保っているなんて、さすがは芸能人。



葉嫻(ディニー・イップ)

許鞍華(アン・ホイ)監督最新作『明月幾時有〜Our Time Will Come』で、
最優秀助演女優賞にノミネートされた香港の大御所・葉嫻。
同じく許鞍華監督の『桃(タオ)さんのしあわせ』で、
2011年ヴェネツィア国際映画祭の主演女優賞に輝いた香港の大御所は、もう直70歳。
白髪に、ロイヤルブルーのランヴァンが素敵。

イメージ 10

映画の中だと、普段の葉嫻を微塵も感じさせない老婆になってしまうのだから、凄い。
女優よのぉ〜。

★ その他

イメージ 11


陳嘉樺(Ella/エラ・チェン)

この春、ベイビーを出産したばかりの新米ママEllaは、
砂絵のような不思議な色合いのジョルジオ・アルマーニでレッドカーペットに登場。
これ、ニットのように見えるが、実はかなり透け感のある素材。
Ellaは、この後、お色直しして、プレゼンターとしてのお勤めを。

イメージ 12

こちらも同じくアルマーニの2017-2018A/Wプレタポルテコレクションの物なのだけれど、
こちらの方がスッキリ見えて、女性的だろうか。
でも、前者の方が、個性派Ella向きとも言える。



丁國琳(ディン・グォリン)

丁國琳は、『大仏+』の出演者として、チームで会場入り。
目にした瞬間に襲ってくる、この満腹感は、ナンなのでしょう。
現地では、「50歳の美魔女、爆乳スゴし」と報じているメディアもあるが…

イメージ 13

爆乳もさることながら、股間から覗く白パンツにも目が釘付け。
あまりにも頑張っちゃった感が滲み出ている中年女性は、私個人的には、目指したくはないけれど、
ここまで行くと、趣味の良し悪しを超越している感もアリ。
もう自由に行くところまで行っちゃて下さい。



周冬雨(チョウ・ドンユィ)

お口直しに、清涼感のある周冬雨。
昨年、『七月と安生〜七月與安生』で、影后となった彼女は、
ダブル受賞を分かち合った馬思純と共に、今年も金馬に戻り、プレゼンターを。
お召し物は、イエローが若々しいバーバリー。

イメージ 14

実は、背中がガバッと全開。
周冬雨曰く、「北方から来た私に、台湾は暑いから」。
貧乳で、小枝のように細い冬雨ちゃんは、何を着てもセクシーになり過ぎる心配ナシ。
特に私が可愛いと思ったのは、彼女が手にしていた小さなミラーボールのようなバッグ。
Cristallo Nero(クリスタッロ・ネーロ)というブランドの物らしい。



蔡依林(ジョリン・ツァイ)

イエロー繋がりで蔡依林。
ラルフ・ローレンのガウンに身を包み、歌のゲストとして登場。
ブラック&イエローの彼女を見て、私は、おぉ〜、蜜蜂みたい!と思ったけれど、
あちらでは、“ピカチュウ”とも称されている。
パッツンとカットしたワンレングスの髪形が、お似合いであった。





本年度、私mangoが選ぶベスト・ドレッサー賞は、舒淇と鍾楚曦かしら。
皆さまは、誰の装いが、お気に召しましたか。
肝心の映画は、一本でも多く、日本のスクリーンで観られる日が来て欲しい。
特に賞に絡んだ作品は、それが後押しとなって、日本の配給が決まることを祈ります。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事