縷々なヒトリゴト

日々溢れてくる想いの一片でも、目にしていただけるだけで、とても嬉しいです。

読書【海外】

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多分、原語はスラングがいっぱいなのだろうと感じる。

主人公のホールデンは16歳にしてアルコールも煙草もたしなみ、
何度目かの放校処分まで食らう。

社会不適合者のように見えるホールデン。
その飄々とした世間を舐めたような若さ独特の語り口調。
淡々と語り継がれるその口調は(私は前訳を読んでいないのだが)
村上春樹訳として、昔ということを感じさせない新しい訳として
生まれ変わったような気がする。

特にエキセントリックな事件もなく、
盛り上がりもなく、
それでも
「ああ、自分もこういう時あったよなぁ。」と
共感する部分は多い。

同じ年代の頃に読みたかった1冊である。

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「“It”と呼ばれた子」3部作の最後の作品。
この本では、著者の青年期が描かれている。

母親の手を逃れ、
パイロットを夢見て空軍に入ったデイヴ。

それでも、まだなお繰り返し、
母親の悪夢に振り回される。

そして、父親の死。
いつか父親を迎えに行って一緒に暮らすという
ささやかな夢も破られた。

この本の中では、結婚もし子供ももうけるが
デイヴは見事に虐待の連鎖を断ち切っている。

自分の息子をとても可愛がっている様子にほっとする。
自分が同じ年の頃には、
母親にあれほどひどい仕打ちを受けたにも関わらず
自分の子供には溢れるほどの愛情を注いでいる。

残念ながら(と言うか、読んでいると当然だと思えるのだが)
最初の結婚は離婚と言う結果に終わるが、
デイヴはその後、人生の良きパートナーと巡り会うことになる。

最終的に、主人公デイヴは虐待と言う重い試練を乗り越え、
強く逞しい父親・人間となった。

今でも実際にある虐待。
国家レベルで何とかすることはできないのだろうか。
家庭と言う閉鎖的な環境で行われる、教育と言う名の暴力。

誰もがデイヴのように強い訳ではない。
とても考えさせられる3部作であった。

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前作『“It”と呼ばれた子』三部作の第二部。

母親から助けられはしたものの、
今度は里子として近所からも友達からも、
社会的差別を受ける。

里子として育てられることになったデイビッドだが、
それまでの遍歴から盗みを働いたりして、
それが返って偏見を招いてしまってしまう。

そして、将来。
人より早く大人になることを強いられるデイビッド。
たかが18で自分の将来を決めなくてはいけない。
それも、それほどまでにフォスターファミリーを
必要としている子供が多い証拠だ。

運よく良い里親に恵まれたディビッド。
でも里子同士でも争いはあるし、
今までが今までなだけに、
中々素直になれない一面もある。

でも、前作ほどの悲惨さはなく
これだけでも1冊として読めるので
『“It”と呼ばれた子』を読めない人は
この1冊から読んでみてもいいかも知れない。

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ドイツ戦争、ナチの時代を
写真と言うキーワードで
戦始・戦中・戦後と
淡々とした筆致で書かれている作品。

私はどうしても、
同じ傷を持つ日本人の視点から、
見てしまった。

私達、日本人も
祖父の時代には、
何らかの形で戦争に関わっている。
でも、それを今の世代で、
罪や罰として認識している、
日本人が一体何%いるのだろう。
むしろ、長崎・広島の原爆被害者としての
立場で戦争を見ていないだろうか。
私たちは、その一方で加害者でもあったのだ。

確かに、社会の時間には
戦争問題は習ったが、
こんなに、国の問題・自分の問題として
扱ったことはないような気がする。

「ヘルムート」
「ローレ」
「ミヒャ」
の3章に分かれているが、
1番世代の近いミヒャの部分に
同感を覚えた。

そう言われてみると
私の祖父も(既に他界)
人を殺したことがあるのかも知れない。

例え、命令や義務であったとしても。
そのことで、私が
罪を覚えたことはない。

そのことをとても恥じてしまう。
私達、日本人にも暗い過去はあるのだ。

著者は
母方がドイツ人なだけで
「ナチ」といじめられたらしい。
それがこの作品の生まれるきっかけでもあった。

私達ももっと、
自分の国の罪を
深く考えなければならないと思う1冊であった。

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結婚と言うものの現実を、
リアルに表現したフィクション。
かなり以前の作品だが、
その当時(1994年)でさえ、アメリカでは
2組に1組の割合で離婚している状態だったらしい。

結婚20年目に夫に家を出て行かれたエミリーが、
出すこともなく、書き綴ったほぼ5年分の手紙という形式。

まるで自分で書いたのかと思うくらい、
状況も似ていて、表現したかった思いが言葉にされて
散りばめられていた。

あまりにも結婚と言うものの現実をリアルに表現していて、
結婚している人、離婚した人、
離婚しようとしている人、
これから結婚しようとしている人、
結婚に憧れている人、
全ての人にその現実が見えるのではないかと思った。

実際、結婚した人で「離婚」の二文字が
頭をかすめない結婚などありえないと思う。
もちろん、それを実行に移すかどうかはまた別の話だ。

同棲とは全然違い、新婚当初ならまだしも、
生活を共に過ごす喜びよりも、
不満の方が断然、多いのではないのだろうか。

俗に言う「2番目に好きな人と結婚した方が幸せ」と言うのも
多分、そこから来ているような気がする。
確かに、1番目に好きな人は綺麗な思い出として取って置いて、
2番目に好きな人なら、腹を立てることもそう多くはないだろう。

一緒に生活すると言うことは現実だ。ドロドロだ。
自分の想像なんかはるかに超えている。

そこを「出さない手紙」を書くことによって
自分を取り戻していった主人公エミリーは
とても、冷静沈着な人だと思う。

著者自身も似たような境遇だそうで、
実はフィクションと言いながらも、
ある程度はノンフィクションなのではないかと思ってしまった。

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