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賓主歴然(ひんしゅれきぜん)
お茶席などでよく聞かれることばです。
賓客と亭主の関係がはっきりしていて,互いにその領域を犯すことはない,という意味。 もともとは禅語です。 賓・主とは,客・主と言い換えられます。 人は各々個性を持ち、男は男、女は女、老は老、幼は幼、大は大、小は小と、 それぞれ独立して区別され,その違いは歴然としています。 しかし,その区別は平等であり,また平等でありならが,区別(差別)もある。 だからお互いの違いを認め合い,また尊重も出来る。 そろそろ卒業シーズンですが,ある教育委員会が「先生に言われて嬉しかったこと」と 学生を対象に調べた結果で, 放課後,部活が始まる前に廊下でカップラーメンを食べている生徒を見た時, 教師が,「そんなところで食べたら見つかるじゃないか。ちゃんと隠れて食べろ!」と言い, それが嬉しかった,というのがありました。 普通そんなことをしてはいけない(食べてはいけない)というのは規則であるが, 生徒たちの空腹という現実に適応して,「見つかるぞ」という原則を示唆しつつ, 生徒の立場を全面否定しない。 お茶の席中では身分の差はなく、みな平等であるけれども 亭主は亭主として、客は客として また学校では,教師は教師,生徒は生徒の役割があります。 それに気付けばもっといい世の中になると思います。 |
味覚人生
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運
『 運 』という漢字は,もともと ぐるぐる回り歩くことをあらわしているそうです。
そこから,めぐる,運ぶという意味に広がっていきました。 運 はめぐり合わせ。人から人へと,回っていくもの。 自分のところに回ってきたものが,思い通りではないと感じる人は,自分は不運だ,と思う。 よい経験が出来た,と喜べる人は,いつも運のよさを感じることが出来る。 時は,いつもさまざまなめぐり合わせを運んでくるだけ。 同じ経験するなら,明るく,前向きに 良いように考えると よい運がやってくると思います。 |
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思った通りにはいかないものです
先日から,今週末・来週にかけて急な業務が目白押し。
珍しく忙しくしております。 でも今一生懸命しておくと,後々実を結ぶと思います。
※ 荒了寛師 『 色即是空 花ざかり 』 より
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塞翁失馬(さいおうしつば)
塞翁というのは固有名詞ではなく,北方の国境にある塞(とりで)の近くに住んでいた
翁(老人)のことである。 その老人の馬が,国境の向こうの胡の地に逃げ出してしまった。 不幸なことである。 そこで人々は,「 お気の毒ですね。」と老人に同情した。 だが,老人は「 なあに,これはいいことでもありますよ。」と言った。 強がりを言っていたのだと人々は思っていた。 すると,しばらくして,逃げた馬が駿馬を連れて帰ってきた。 「 よかったですね。」と人々は言ったが,老人は 「 いや,これはよくないことである 」と言った。老人はちょっとへそ曲がり? 案の定,のちに息子がその駿馬に乗っているうちに,落馬して足の骨を折ってしまった。 息子が身体障害者になったのだから,「 お気の毒に 」と人々は同情する。 すると,老人は「 なあに,これはいいことでもありますよ。」と応じたのである。 やがて戦争が起きた。若者は駆り出され,戦場に行ってほとんどの人は死んでしまった。 しかし,塞翁の息子は体が不自由であったために戦場に行かずに命が助かった。 これは『淮南子』に出ている話である。 そして,この話から 『 人間万事塞翁が馬 』という言葉が生まれる。 禍(わざわい)と福(さいわい)は,寄り合わせた縄のように 変転きわまりない, という意味になる。一つの事柄の中に,良い面と悪い面を併せ持っている。 この息子の場合,足の骨を折ったのは,悪いことであると同時にいいことでもある, と翁は見ている。 今回クローゼットを作って喜んでいるが,その反面部屋は狭くなっており, 今まで使っていたタンスを置き場所に困っている。 しかし,今まで以上の収納が可能となり,部屋もスッキリすると思う。 楽観主義の生臭坊主は,常に良いように考えています。 |
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花一葉の春を知る
ある殿様が有名な絵師に絵を頼みました。
一羽の雁が秋の野に飛んでいる絵でした。殿様は大変怒りました。 雁は群れて飛ぶものなのに,弧雁とは縁起でもない!,と言います。 すると,相談を受けた僧が「賛(画中の詩文)」をつけました。 「雁一羽,また後からも,後からも」というものです。 殿様は大層喜びました。 人は花一輪を目にした時に,世界一面が一様に春になっていることを知ります。 つまり一輪の花で,世界の春を知るように,一つの真実を知ると色々と見えてくる。 ここ1週間の間に,私の周りの若い方が亡くなることが多かった。 その反面,私の師匠は命を頂き,元気に回復している。 人間とは,自分の意思とは無関係に生かされている。 それを大事にしない人が最近は多い。 一つの大切な経験があると,それが核となって,色々なことが見えてきます。 |



