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ロサンゼルスに行くときは,安全確保のため,明るいうちに到着して,タクシーには
乗らずに,地下鉄を利用することにしている。ロサンゼルス空港には地下鉄が乗り
入れていないので,最寄駅まで10分ほどの無料シャトルバスに乗ることになる。
われわれがロサンゼルスに到着した日は,シャトルバスは異常に混んでいた。
それでも,大きなスーツケースを持って,連れ合いと二人,何とか乗り込むことが
出来た。ギューギュー詰めなので,ドア近くで立ちん棒になっていると,近くの席に
座っている女性が,心配そうな顔つきで,『あなたは,どこに行くの?』 と尋ねて
きたので,『地下鉄の駅です』 と答えると,『オーケー』 と返ってきた。
彼女の制服を見ると,『TSA』 のバッヂを付けている。
これより数日前,ラスベガスの空港で,開けられたスーツケースが出てきたが,その
検査をした保安検査機関がTSA (Transportation Security Administration) である。
彼女は,その機関のスタッフなのだと思われた。
東洋人の老夫婦が,重い荷物を持って混雑するバスに乗って来たけれども,行先を
間違ったのではないかと心配してくれたのに違いない。
間もなく,空港の最寄り駅 "Aviation / LAX" に到着した。
到着の直前に,『地下鉄は動いていない』 というような車内アナウンスがあったが,
そのように聞こえただけで,何のことか理解できないでいた。
バスを降りると,立看板があって,『地下鉄が運行停止している』 とお知らせが書いて
あるが,それ以上の説明はないようだ。バスの乗客は,ほとんどが空港で働いている
様々な部門のスタッフと思われ,多分,地元の人たちは,『それなら,あのバスに乗って,
何処何処の駅まで行けば良い』 と分かっているのであろう。
否,実は,車内アナウンスでも,立看板にも,地下鉄が不通のため 『代替輸送』 を
行っていると告知していたのであろうが,日本語で 『代替輸送』 と言われれば直ぐ
解るが,英語の 『代替輸送』 などという言葉を聞いたことがないので,私が解らな
かっただけなのだろうと思われた。
みんなが,一つのバスに向かって小走りに歩くので,われわれも続いた。
行き先が 『〇〇通り・〇〇街』 と表示されているので,路線バスと思われるが,皆んな
料金を払わないで,どんどん乗って行く。料金は,後払いなのであろうか。
そのバスに乗ったは良いものの,どこで降りたら良いのか分からない。地下鉄の,
どこかの駅に着いたら,沢山の人が降りるだろうから,そこで一緒に降りようと
考えていた。
地下鉄とは関係のない,普通のバス停で降りていくお客も,何人かはいた。
彼らは,その近辺に住んでいるか,何かの用があったのであろう。
さっさと降りていくので,料金は後払いでもなさそうだ。
そのバスは,地下鉄に並行して走るわけではなく,複雑な経路をたどるので,『どこに
向って行くのだろう』 と思い,街の通りもだんだん暗くなってくることから不安も募って
きたが,結局,30分ほど乗って,多くのお客が降りた駅で,われわれも降りた。
結局,料金は払わなかったから,これは 『振替輸送』 をしていたのであろう。
そこは,空港の最寄り駅から数えて,2つ目の "Crenshaw" という駅だった。二駅の
区間が,何らかの理由により不通となっていたわけだ。
この駅で,『7日券』 の交通カードを買い,地下鉄のホームに出ると,電車は,折り返し
運転をしているようで,ホームの行き先表示に関らず,到着し,発車しているので,
係員が誘導していた。
やっと,本来乗るはずであった方向の電車に乗ることが出来た。その後,2回乗り換
えて,漸くホテルに着いた。チェックインしたのは,夜の7時前だった。
地下鉄の 『不通』,『振替輸送』 のトラブルで,2時間近く,時間を浪費してしまった。
( 『アメリカ旅行記』 一覧 )
http://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1130868.html?m=l
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