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搭乗口ロビーの乗客を見渡すと、ローマから北京行きの便は、沢山の手荷物を持った
中国の人々で超満員のように思われた。早く列に並ばないと、われわれの手荷物を収納
するスペースがなくなると思い、比較的に早くから、列の前の方に並んだ。
ところが、われわれの前に並んでいた乗客の仲間たちが、「やあ、お待たせ!」 と言った
感じで、次々に割り込んでくる。1人の乗客に対して、2〜3人の仲間が入ってくるから、
堪ったものではない。
これが、彼らにとっては 「世界標準」であり、”Global Standard” なのであろうと思われた。
夜間便であったこともあり、機内で大声の会話が聞こえなかったことが、せめてもの救いで
あった。
北京空港では、乗り換え時の手荷物チェックが、往路便の乗り換えの時と同様に、膨大な時間
を要した。復路は、仮に東京行きの便に乗り遅れても、われわれは時間はいくらでもあり、自宅
に戻るだけなので、安心して、チェックの順番がくるのを待った。
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/35967257.html
やっとの思いで、羽田行きの便に乗りこむことが出来た。
食事がすんだところで、隣の席の男性が日本語で話しかけてきた。彼のことは、席に着くときに
軽く会釈をしただけで、邪魔をしてはいけないと思い、こちらから話しかけることはしなかった。
彼を日本人と思っていたが、話しかけてきた言葉を聞いていると、中国人のように思われた。
彼は、「私は日本人です」 と言う。
彼はお話が好きのようで、こちらは、もっぱら聞き役に回った。
そして、彼が日本人である理由が分かった。
彼は、中国のハルビンの生まれだが、学者一家の家庭で育ったこともあり、中国で仕事をした後、
東京大学に留学して博士号を取得、その後、日本の国籍を取得したということで、東京大学の
博士の学位記と日本国籍取得が掲載された官報の写真を、スマートフォンで見せてくれた。
現在は、釣り道具の製造・販売をする会社の役員を務めていて、日本と中国を頻繁に行き来して
いるという。
彼の話は、ビジネスだけではなく、日本と中国の政治・経済、社会問題まで、幅広く展開して行った
ので、こちらも、それとなく、いろいろ聞いてみると、日本の政治経済状況を高く評価している一方
で、中国に対してはかなり批判的であることが、何となく見えてきた。
午後8時過ぎ、中国国際航空421便は、定刻通りに羽田空港に到着した。
彼は、これから、浦和行き空港バスの最終便に乗って、家族の待つ自宅に帰ると言って、別れた。
われわれは、京浜急行電車で品川に向かった。
( アッピア街道、ポンペイ旅行記 一覧 )
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1139574.html?m=l
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