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11月19日、イタリア大統領府 (クイリナーレ宮殿) を見学した。
ここは、ローマ観光の人気スポットの一つで、2年前に訪れた時には、当日券が
売れ切れて入場できなかったので、今回は日本を発つ前に、インターネットで
購入しておいた。(大統領府は、上記写真の左側)
午前9時30分に入場するチケットを申し込んでいたので、9時前には大統領府前
の広場に到着した。どこから入場するのか分からないので、周辺警備に当たっている
警官に尋ねると、「チケットは持っているのか」 と言うので、プリントして持参した
チケットを見せた。
チケットを見た警官は、「これは、きのう18日のチケットだよ!」 と言う。
「えっ?」 と驚いて、改めて確認すると、確かに、前日18日と印字されている。
「参ったなあ…」 と言ったきり、言葉が続かない。傍にいた連れ合いも、何があった
のかと言う表情で、状況が掴めないでいる。
自宅でインターネットで申込みをした時には、頭の中は 「19日」 だったのに、
手は 「18日」 とキーボードを打ったのであろう。プリントアウトしたチケット
を確認したはずなのに、その間違いに気が付かなかった。自分で自分が信じられなく
なった。「これは認知症か! 重症だなあ…」 と思うと、身体中の力が抜けていく
ような気がした。
しばらくして、連れ合いが 「チケット売り場に行って、当日券がないかどうか尋ねて
みよう」 と言うので、気を取り直して、200メートルほど離れたところにあるチケット
売り場に向かった。
女性スタッフに 「きょうの入館券はありますか?」 と尋ねると、「売切れです」 と言う。
そこで、「実は…」 と言って、私のチケットを見せて事情を話すと、「そのチケットを持って
入場口に行き、係員に事情を話せば、入れてくれるかも知れないよ」 と助言してくれた。
「ダメ元」 覚悟で、事情を素直に説明しようと考えながら、大統領府横の見学者用入口に
向かったが、話が面倒なことになった場合、言葉に自信がないことから、途中で考えを変え、
現地では、何も話さないで、黙ってチケットを係員に渡してみることにした。
見学者用入口では、先ず、手荷物のセキュリティチェックを受け、続いて、チケットと旅券を
係員に渡した。
恰幅の良い男性係員は、チケットのQRコードをチェックすると、当然のことながら日付の違い
に気づき、「これは、きょうのチケットではない」 という。私は、「えっ?」 と言って、困惑の
表情を繕った。
すると、その年配の男性係員は、彼の後ろにいる係員と小声で話し合うと、パソコンに
向かっている係員に指示して、見学申込者のデータベースにある、われわれの見学日を
修正させたようだ。
遠い日本からやって来たシニア夫婦を見て、「こんなミスをしてしまって…」 と気の毒に
思ったのだろうと推察した。
彼は左手の指を後ろ向きに振って、「入りなさい」 というジェスチャーをした。
われわれは、「サンキュー、サンキュー」 と言って、入口に向かった。
大統領府の見学は、今回の旅行の主要目的の一つだっただけに、ここの係員の配慮には
本当に感謝している。
そして、「このチケットを持って行って、尋ねてみたら !?」 とアドバイスしてくれた
チケット売り場の女性スタッフに感謝しいる。大統領府の見学が終わった後、チケット
売り場に彼女を訪ね、「あなたのアドバイスのお陰で、大統領府に入ることが出来たよ」
と礼を言うと、「それは良かった」 と応えてくれた。
( アッピア街道、ポンペイ旅行記 一覧 )
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1139574.html?m=l
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