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水道橋公園は、最寄りの地下鉄を駅を降りて、住宅地の通りを15分ほど歩くと、
どこの町にでもある市民公園のように見え、ブランコやジャングルジムで親子連れ
が遊んでいた。テニスコートも2面あった。
「どこに水道橋があるんだろうか」 と思いながら、ガイドブックに書いてあった
とおりに、公園を横切って進むと、向こうに水道橋の遺構が見えてきた。市民公園と
水道橋遺構が一体となった区域を 「水道橋公園」 と呼んでいるのだろうと思われた。
しかし、水道橋は、橋脚が二つ、三つ、遺っているだけで、想像していたほどの規模
ではない。
ところが、更に歩いて行くと、左手に、どこまでも続く、長い水道橋が現れた。
広大な平原を走る水道橋は、地平線に消えるのではないかと思われるほどで、遠近法で
描いた一幅の絵を観ているようである。
ローマで、あるいはナポリで、そして、ポンペイで、いくつもの古代遺跡を観て、感動を
覚えたものだったが、ここの水道橋も驚きである。ガイドブックの写真やテレビで視る
のとは全く違って、タイムマシーンで古代ローマの風景に吸い込まれてしまったような
錯覚に陥ってしまう。
水道橋遺構の全体像を、遠くから観て感動したが、近くに行って、橋脚の下から見上げる
と、その規模のドデカさに、改めて驚く。微妙に高低差をつけ、水源地から人々の住む町
に水を引いてきた設計技能と土木建築技術について、ガイドブックには「水道橋の起源は
古く、紀元前4世紀に遡る」 などと書いてある。とても信じ難いことだ。
水道橋に沿って、草が茫々と生えている未整備の歩道を、どこまで続くのか、歩いてみた。
午前中の早い時間帯だったこともあり、観光客は全く見当たらず、地元の住民たちが犬を
連れて散歩していたり、ジョギングやウォーキングを楽しんでいる人たちと出会う。
「グッド・モーニング」 とあいさつすると、彼らは「ボンジョルノ!」 と答えた。
1キロくらい歩いただろうか。
とても、最後まで歩き切ることは無理と思われた。
途中で引き返して、地下鉄の駅に戻ることにした。
( アッピア街道、ポンペイ旅行記 一覧 )
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1139574.html?m=l
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