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滞在初日は、ホテル到着が夜の7時前後になり、一旦荷物を部屋において、外に出て夕食を食べる
ことにした。
ホテルの周りはオフィスビルばかりで、食べ物屋は見当たらない。近くのコンビニで何かを買って
きて食べようかとも思ったが、ホテルの面している大通りから路地を眺めていると、一本目の裏通り
に飲み屋街が見えた。
その中に、仕事帰りのサラリーマンと思われる人たちが大勢で談笑している店があったので、この店
なら安心だろうと思い、入ることにした。
ところが、現金の持ち合わせが少ないことが気になった。もし、クレジットカードが使えなかったら、
現金で飲食代を支払うことになるが、持ち合わせの分だけで十分かどうか不安になった。
実は、前回の旅行の時に使い残した韓国ウォンがあり、取敢えずは、リムジンバスには乗れるだろう
と思って、空港では両替をしなかった。成田空港やプサン空港にある銀行に比べて、交換レートの有利
な街中の両替店で、翌日、両替しようと思っていたので、手持ちの韓国ウォンは僅かだけだったのだ。
このため、賑わっていたお店に入るのを諦めて、別の店を探して歩いた。
美味しそうなメニューの看板を掲げている店があった。メニューには日本語の表記もあったが、
この食堂には客の姿が見えない。
入ろうか、入るまいか、迷っていると、店の女主人が出てきて、韓国語で 「どうぞ、どうぞ」 と
勧めてくれているようだ。日本語と英語で 「クレジットカードは使えるか」 と尋ねたが、通じない。
すると、女主人は、店の中に戻っていって、若い女性を連れてきた。娘さんのようだ。彼女は、
「クレジットカードは使えるよ」 というので、この店に入ることにした。
豚の三枚肉を焼いて、野菜で包んで食べたが、「これぞ韓国の味」 である。
付け合わせのキムチは辛くて、お手上げ。ただし、細切り芽昆布の甘酢漬けは美味である。
そして、マッコリである。大きめの鉢に入って出てきた。最初は、ちょっと酸っぱ過ぎる感じも
したが、味に慣れてくると、爽やかで、口当たりは最高である。焼肉には合うようだ。
夫婦で、「美味しいね」 と言いながら、飲み食いしていると、店の娘さんがやってきて、スマホに
ポンポンと何かを打ち込んで、自動翻訳させると、「このマッコリは、私の店で作りました」 と
日本語の音声が流れてきた。自家製のマッコリだった。
通訳不要の、まったく、便利な世の中になったものである。
(プサン旅行記一覧)
https://blogs.yahoo.co.jp/swl_information/folder/1145397.html?m=l
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