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新しい元号が発表される日がやって来た。
発表の瞬間がテレビ中継されるのを視たい気持ちもあったが、その
プロセスは、既に細かに報道されていて、文字通り粛々と進められる
であろうから、「面白味」はないと思われたので、「号外」を求めて、
JR新橋駅前の「SL広場」に出掛けることにした。
広場は、新元号が発表される予定の11時半には、1000人に達する
と思われる大群衆と報道陣で埋め尽くされた。数基あるオーロラビジョン
には中継番組が映し出されることを期待したが、コマーシャル映像だけが
流されていて、テロップ・ニュースさえも現れない。
午後1時近くになって、毎日新聞が「号外」を配り始めると、人々は一斉
に配達員のところに押しかけ、大混乱となった。身の危険を感じて、その
渦から抜け出そうとしたが無理である。間もなく、悲鳴が聞こえた。誰か
が転倒したらしく、「救急車を呼んで!」と叫ぶ声が飛んだ。その間にも、
「号外」の配布は続き、10分ほどで終了した。
もみくちゃの中で、「号外」をもらうことのできた人たちは、「号外」を
高く掲げている。「号外」が破れて、半分か、3分の1くらいしかないもの
もあるが、それでも、人々は大事に持っている。
われわれは、残念ながら、「号外」を手にすることが出来なかった。
「SL広場」を離れて、大通りに出ると、「号外」を手にした青年が、モデル
にでもなったかのように、カメラを手にした人たちからフラッシュを浴びている。
私も、了解を得て、記念に一枚撮らせてもらった。
彼が手にしている「号外」も、一部分が破れていて、激しい奪い合いの跡を
残している。
余談だが、私は山形生まれゆえ、訛りが残っていて、「い」と「え」が仲々明確
に発音ができない。新元号は「令和」だそうだが、「れいわ」と発音するのが
難しく、「れえわ」又は「れーわ」となってしまいそうだ。
新元号に関する総理大臣談話では、「『令和』には、人々が美しく心を寄せ合う中で、
文化が生まれ育つ、という意味が込められております」という。
一人の国民として「美しく心を寄せ合う社会」を実現していく自覚を持ちたいと思う。
そして、政治も「美しく心を寄せ合う社会」を実現してほしいと願う。
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