|
これは,前の記事(1)からの続きです。
尾崎 : こうして,39周年の感謝コンサートに送られて,エクアドルを後にした私たちは,
その年の6月23日,ちょうど,私たちが日本を出発した40年前と,同じ日に,
アメリカのシカゴ空港に降り立ったのです。
それから3年後,一旦終了した日本語番組が,ぐるりと太平洋を半周して,オー
ストラリアから再び始まろうとは,それこそ,神ならぬ,誰にも予測できないこと
でした。
しかし,それが現実となる,その日がやってきたのです。
2006年6月3日,オーストラリアのクヌヌラ送信所から,日本語番組を乗せた
電波が発信され,日本で受信機をセツトして待つ,リスナーの許へと届いたのです。
日本語放送再開記念特別カード第1号を獲得された,京都の永野正和さんは,
お便りに,こう,書いてこられました。
待ちに待った日本語放送の再開,どれほど待ち侘びていたことか,まるで,
遠足前の子供の状態,ワクワクでした。
放送の伝播状態も極めて良く,皆様の声に,30分間が,あっという間,
早速,書留速達で受信報告を送ったところです。
さて,東京淀橋教会には,週明けと共に,リスナーから,直ぐに40通,次の日も
43通と,受信報告や,また,電話などが殺到し,係を大慌てさせました。
アンデスの声からの電波が,こうして,今度は,南半球のオーストラリアから日本
へと届き始めたのです。
時は巡り,場所は変われど,変わらぬは,短波リスナーの心意気,と言っても良
いでしょうか。
あれから3年,こうして,変わらぬリスナーの心意気に支えられ,励まされ,HCJB
日本語放送は,今年で,45周年を迎えることが出来ました。
さて,一方で,HCJBは,これまでの,"HCJB WORLD RADIO" という団体の名前を,
"HCJB GLOBAL" と変えました。その背後には,グローバルに,幅広い活躍をした
いと言う,組織としての意欲を汲み取ることが出来ます。
組織名が変わっただけではなく,会長も,新しく選出されました。
新会長を迎え,時代のニーズに応える,組織としての改革路線が積極的に進めら
れているのです。
------------------------- ( 新会長へのインタビュー ) --------------------------
尾崎 : ここで,新会長の Wayne Pederson 氏に,その抱負を語ってもらいましょう。
Pederson 氏は 61歳,これまでにシカゴのクリスチャン放送局 WNBI,ミネアポリス
の KTIS 局の副会長を歴任しており,ラジオ界では良く知られています。
HCJBの名前は2000年を目指して,"HCJB WORLD RADIO" から "HCJB GLOBAL"
に変わりました。
そして,ラジオ部門の "Voice" と,奉仕部門の "Hand",この二つが柱とされたのです。
そこで,この "Voice−声" と,"Hand−手" が,いったい,どのように結びつくのか,
そのあたりから,お話いただけますか。
会長 : ラジオから始まった,HCJBは,これまでに,素晴らしい働きを果たしてきました。
それに,HCJB病院が加わることで,更に,人々に近づけたと思います。
声で伝え,手で奉仕する,これは,父なる神ご自身が,この地上に送り込まれた子なる
イエスを通して為されたことです。ですから,この二つの働きを両立させることで,神様
が願っておられる愛の奉仕を,実践することになるのです。
具体的には,病院や診療所を作ったり,災害地援助や飲み水を確保するための
井戸掘り援助など,すべては,これまで,ラジオで伝えてきた神の愛を実行に移すこと
です。
そのために,現在,最も効果的と言われる手段は,それぞれの地方の人たちと一緒に
なって,言語,風俗,習慣などの文化面を十分に理解しながら,指導したり,また,助け
たりすると言うことです。
エクアドルでも,HCJBは,病院と,そして,放送で,現地の人たちに奉仕してきました。
それで,今度は,グローバルな働きに進化していくわけです。
尾崎 : ここで,ちょっと,個人的なことをお訊きしたいと思いますが,ご趣味は何ですか。
会長 : 私も,家内も,親しい人たちとおしゃべりをしたり,食事に一緒に出掛けるのが,大好き
です。散歩やハイキングにも出掛けています。
去年は,シカゴで開催された,恒例の市民マラソンに,私も参加しました。体力維持の
ために,2日に一度は,4マイルのジョギングを心掛けています。
その他の趣味としては,音楽と読書です。
尾崎 : それでは最後に,"HCJB GLOBAL" の今後について,新会長としての抱負をお聞か
せください。
会長 : 数年前から,HCJB技術部が開発した 『太陽電池ラジオ』 で,エクアドル東部のジャ
ングルの奥深くでも,放送が聴かれるようになりました。
それを,今度は,南太平洋のフィジー島に持ち込みました。島の刑務所で,そのラジオ
を受刑者たちに聴かせたいというのです。
しばらくして,島の刑務所長から,もっとラジオがほしいと言う要請が,HCJBに届きま
した。ラジオを聴き始めた,島の受刑者たちの態度が変わってきたと言うのです。
そして,昨年7月,HCJBから届いた,新しいラジオの贈呈式が刑務所内で行われ,刑
務所内は沸き立ったのです。
また,アフリカ南部のレソト王国という,小さな国には,600台のラジオが配られました。
山間の4つの村をはじめ,国営の病院にも贈られて,国中で喜ばれています。
南太平洋の島,トンガから番組プロデューサーのウィーリー・フローリアンさんが,
シンガポールで開かれた,HCJB主催の放送セミナーに参加しました。
そのとき,自分が,故郷トンガの島で体験した出来事を,次のように報告しました。
番組で,聖書の話をしたときのこと,番組が終わる前から,放送を聴いている島の人たち
からの電話が鳴り止まず,それを,そのまま,番組で流し始めたところ,100人以上
が参加して,とうとう,番組は3時間も延びてしまい,その晩,番組が終わったのは,夜中
の1時になってしまったということです。
それほど,ラジオから流れる聖書のメッセージが,人々の心に感銘を与えたのです。
このように,地球の様々な場所で,いろいろな人々の必要のために,HCJBの働きが
役立っていることは,素晴らしいことだと思います。と,同時に,これは,私たちにとって
は,大きなチャレンジです。
今こそ,イエス ・ キリストの声となり,足となって,大いに頑張らなければと,自覚させ
られているところです。
尾崎 : "HCJB GLOBAL" の新会長に就任した Wayne Pederson 氏に,お話をお伺いしました。
きょうは,HCJB日本語放送の放送開始45周年の特別番組をお送りいたしました。
---------------------------------------------------------------------- END
|