|
美濃まつりを後にして、やってきたのが同じく岐阜県の加茂郡川辺町。ここの町役場の近くにある、太部古天神社におじゃましました。この祭礼は怒涛の春祭りシリーズの中でもみんな知らない、あんなお祭り、こんなお祭りシリーズに属するものでもあります(笑)。聞いたことはあっても見たことがない、という方も多いお祭りなのです。(特に日曜早朝に行われる「酒買いの儀式」は今年も見学者はほとんどいませんでした。)
さて、この祭礼は江戸時代から伝わるもので、土曜日の夜祭と、日曜日の「酒買いの儀式」が行われる。
美濃まつりで名古屋の写真家Y氏(花祭に出没していた、私のブログの準レギュラーのあの方です(笑)。)と出会い、氏も一度見てみたいということで、二人でやってきました。午後5時半、祭礼の行列が出発する時間なので二人して出発点に急ぐ。ちょうど「沛王」と「獅子」が出てきたところでした。(沛王とは天狗のような面を被り、注連縄状の帯をした、天神様のお使い。漢の高宗とも武人ともいわれるがその子細は不明だということです。)沛王は手に笹竿を持ち町中を駆け回る。(たぶん祭礼行列の進行を祓い清めるという意味だと思います。)そしてご祝儀?が出るとその家の前で見栄をきり(悪霊退散の意味か?)いただいたご祝儀を獅子に渡す。このようにして一行は天神社に向う。天神社に着くと、拝殿で巫女さんたちが舞いを奉納。少し遅れて境内では獅子舞がはじまる。(役場の方に獅子舞と聞いたのだが、どう見ても主役は獅子ではなく沛王のように見えます。)この時Y氏は沛王たちを見向きもせず巫女さんたちを撮影してました(笑)。
境内での行事が終わると、いよいよ夜祭りのメイン2両の山車の登場です。山車を飾る笹提灯の灯りがとても綺麗です。しかしこの日はかなり乾燥していたこともあり、あちらこちらで提灯が燃える、燃える。本来は栃井神社から太部古天神社まで提灯を揺らしながら幻想的に曳かれていくのだが、今年は途中でほとんどの提灯を外し、提灯だけが山車を待たず先に境内に入ってしまいました(笑)。
このお祭りで私は、昨年あたりから何故か「沛王」さんに目をかけていただき、関係者以外立入禁止の控え室にも入れていただき、いろいろなお話も聞かせていただいております。今年も「明日の酒買いには来るんだろう?」のお言葉をいただき、頑張って撮影に来ることにしました。
で、この日はお祭り終了の午後9時頃に帰り(といっても途中Y氏と美濃加茂のファミレスで食事をとり、自宅に帰ったのは午前0時だったのだが・・・)
翌朝(正確には当日朝)午前4時に自宅を出発。午前5時半に太部古天神社に到着。・・・誰もいない・・・この時間なら当たり前なのだが、地元の新聞社もTV局の影も形もない(この酒買いの儀式は毎年記事になっています。)とりあえず境内で佇んでいると神社の方(宮司さんなのか、禰宜さんなのか聞くのを忘れてしまいました、ごめんなさい。)に声をかけられ、個人でお祭りを撮影していることや、それをブログで紹介していることなどをお話しさせていただきました。その後、午前6時になると沛王一行が酒買いに出発。天神社参道入り口にある地元の酒蔵、白扇酒造へ。そこでこの祭礼で最も有名な「酒買いの儀式」が行われる。この頃になると新聞社やTV局もやって来た。沛王と酒蔵のご主人がパントマイムで天神様に捧げるお酒を買う一幕を演じる。夜祭りは何度かおじゃましているが、酒買いは私も初めて拝見させていただきました。とてもユーモラスで楽しい神事でした。朝早い神事ですので、みなさんに見に来てね。と安易にお薦めできませんが、この記事でこんなすばらしい神事があるという事を覚えていていただければ嬉しいです。
「酒買いの儀式」が終わった後、私は次なるお祭りに行くため、そのままお隣の加茂郡八百津町に向った。最後にお祭り関係者のみなさんに声をかけることなく川辺を後にしたのが心残りですが、また来年も来ますのでよろしくお願いします。という事で次なるお祭りは毎年4月の第2土日に行われている八百津だんじり祭りです。それでは行ってきます。
|