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これは楽しみとかなり期待して本書『ピネベルク、明日はどうする!?』(みすず書房)を手に取りました
それほど大きな落胆はなかったのですが絶対に読まないと損という類の長篇ではなかったです
1932年 著者39歳の時に発表した本書はたちまち映画化されるなど当時ベストセラーになったようですが貧しいながらつましく生きる平凡な若夫婦のストーリーで終始興味をそそるような内容ではなかったのです
主人公のピネビルク青年にイマイチ共感できなかったのが大きいでしょう
彼は仕事も私生活も中途半端でなにかと怒りっぽい忍耐力の乏しい青年です
大失業時代だからこそもっとやる気を起こさないといけないのに最後まで体たらくな状態が続くのです
そもそもそんな残念な男が主人公なわけで話がおもしろくなるわけがないです
そしてそのふがいなさが本書のタイトルにつながっているわけです
それでも続々出てくる登場人物はみな個性魅力的で著者の創造力の高さを垣間見ることができました
次にまたファラダの本が刊行されたなら悩みますねぇ
★★★
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