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『サーカスが通る』(集英社)は図書館で何気に見つけた久しぶりのモディアノ本です
読み進めてすぐに彼の著作とわかるあの魅力的な作風は今回も健在で不思議な安定感がありました
これがいわゆる<モディアノ中毒>というやつですね
本書はモディアノが47歳の時に発表した15番目のあまり長くない長篇小説です
3分の1を経過したところで実は30年前の出来事を回想していることが明かされるわけですが訳者あとがきにあるようにモディアノ作品に多い記憶にまつわる作品群
のひとつといえるでしょう
主人公と出会った謎の多い魅力的な女性は一体何者なのか?
そのあたりが核となってミステリアスなストーリーが展開します
モディアノ作品の中では傑作とはいえないまでもあの独特のモディアノワールドを存分に堪能できる意味で一読の価値があるでしょう
★★★
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