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完全新訳『水滸伝』(講談社学術文庫・全5巻)の第2巻はふたりの悪漢(武松と宋江)を中心に据えて無頼者たちが梁山泊に向けてぞろぞろ集結していくというシン
プルな2部構成となっています
武松はそこそこまじめな怪力男ですが宋江に比べてその人望評判はさほど世に知られた存在ではありません
それにもかかわらず300ページ超も彼の活躍が描かれていて作者は彼に強い思い入れがあったことがうかがえます
たしかに武松が兄の仇をとる壮絶な復讐の場面は圧巻極まりない勧善懲悪がさく裂していて胸がすく思いで強烈な印象が残りましたね
ちなみに中国四大奇書のひとつの『金瓶梅』には武松のこのエピソードが詳しく描かれているそうでこの名作もいつか機会があれば読んでみたいですね
その他本巻で印象に残ったエピソードを順に挙げていくと
政府が秦明の裏切りに激怒し彼の妻の首を槍の先にかけて秦明に見せつける場面はつくづく残酷でした
聡明冷静な宋江でも酔っ払って居酒屋の柱に政府批判の戯言を書いてどえらい目にあってしまうエピソードでは酒の飲みすぎはやはり怖いなとつくづく思いました
その宋江が罪を免れるために狂人にみせかけようと糞尿まみれになる場面はいくら何でもやりすぎだし希代の英雄がはたしてここまでやるのでしょうかね?
梁山泊の悪漢たちが敵の首領の身体を切り刻み焼いて酒の肴にして
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