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『京都ぎらい』(朝日新書)は2016年の新書大賞第1位に輝いています
昨年末に続篇の『官能篇』が刊行されたのを機に手に取りました
とにかく一昨年のナンバーワンなので少し期待しましたが結局冒頭に出てくるつかみ(著者が京都の嵯峨出身かつ宇治市在住のため洛中の人間から真の京都人でないと否定されたこと)がすべてでした
その他は京都にまつわる軽めのエッセイ集といった内容でかなり失望しました
つまり肝心かなめの<京都ぎらい>のテーマからほとんどかけ離れたものとなっていたのです
著者は嵯峨出身であることの引け目を何度も本書で語っておりそのくどさにもかなり呆れましたね
もっといろいろと書くことがあるでしょうに冒頭で京都出身であることを否定されたことを最後まで引きずっていて新しみのない話題に終始していました
たとえばお坊さんが僧侶姿のまま花街で遊んでいる話などさしてたいした話ではないでしょ
むしろリラックスできる私服にあえて着替えずに仕事着で余暇を過ごすお坊さんの潔さに感服しましたね
中盤以降はネタが尽きたのか京都の歴史について長々と語られています
この程度の内容で新書大賞がとれるのだからあまり権威のある賞ではないと思いました
★★
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