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海外の長篇小説
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ダイヤルMを廻せ!

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『ダイヤルMを廻せ!』(論創社)は今年6月に刊行された倒叙ミステリの傑作です
舞台劇用の戯曲だったんですね ちなみにアルフレッド・ヒッチコック監督による同名映画化が特に有名ですが特段の映画通ではない若い世代の人々には初耳の作品なのかもしれません 本書は一見かなりシンプルで古風なミステリに見えますが実はたいへん周到な布石(部屋の鍵や密通の手紙など)が効果的に張り巡らされていています
加えて無駄な描写は無用な登場人物は皆無に近くほぼ完璧な出来だといえるでしょう つまり本書は数度の再読で真価が確認できるたぐいの稀有の不朽の名作に列せられるでしょう ちなみに書名の『ダイヤルMを廻せ』のMはマーダー(殺人)の意味で犯人は殺し屋に電話を使って殺人のタイミングを告げています 【以下ネタバレ注意】ところでその電話のベルが鳴ったあとでマーゴは殺し屋の襲撃に対してハサミを使って応戦するわけですがどうして都合よくハサミが手近にあったのでしょう? よくよく読み返すとこのハサミはその夜一人きりになったマーゴがスクラップブックの整理で使用していたことが推測できます この事例からも本書はたいへんよくストーリーが練られていることがわかりますよね

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