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海外の長篇小説
10年間のご愛読ありがとうございました

書庫海外長篇小説100

海外の長篇小説100タイトルを3年リミットで読みます。
(後記)3年経過しましたが、残念ながらあと数作品が未読です。
ここが踏ん張りどころ、時間がかかっても完走めざします。
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ブログ移行のおしらせ

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おかげさまで今年6月で当ブログは丸10年を迎えることができました これを機に心機一転 場所を変えて当ブログを再スタートします これまで読書感想ブログにお付き合いいただきありがとうございました はてなブログで再会できることを楽しみにしています

木のぼり男爵(2回目)

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今年1月に新装改版が刊行されたのを機に8年ぶりにイタリアの国民作家イタロ・カルヴィーノの名作『木のぼり男爵』(白水社uブックス)を手に取りました
新訳でないのが残念ですが読みやすいよう訳文が一部手直しされているせいか古めかしさはまったく感じませんでした

それにしてもストーリーは序盤の若き主人公の一大決意のあたりと終盤のナポレオンとのエピソードを除けばまったく忘却の彼方でとても再読とは思えず自分の記憶の
力量を改めて思い知ることになりました
反面 前回と同様新鮮な気持ちでストーリーを楽しめましたがこのあたりはちょっと複雑ですね

18世紀後半のイタリア北西部のオンブローザ(ジェノバ共和国)が舞台で語り手は主人公コジモの4歳年下の弟です
かたくなに樹上生活をつづけた貴族であり読書家で哲学者の兄の生涯がオーソドックスな構成で描かれていきます

恋あり冒険ありのその人生は波乱万丈ですがとりたてて特筆すべき感銘を受けたところはさほど多くありませんでした
というよりも本書は理屈をこねず作者のうっとりするくらいの縦横無尽でたぐいまれな語り口に身を任せて読書の時間をとことん楽しめばいいのかもしれません

ところで本書は我々の祖先三部作の第2作にあたります
第1作の『まっぷたつの子爵』(1952)は昨年文庫化されたのを機に読みましたが第3作の『不在の騎士』(1959)は未読です
いつか読む機会がみつかればいいのですが

★★★★

高慢と偏見(4回目)

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昨年12月に『高慢と偏見』(中公文庫)の新訳本が刊行されたのを機に今回で4度目の再読になりました
本書はわが国が誇る文豪夏目漱石が激賞した英国女流作家ジェイン・オースティンの代表作です

前回の新潮文庫の訳文の完成度があまりにハイレベルだったのであれ以上は望めないだろうと認識しつつお気に入りの海外長篇の新訳なのでつい手に取った次第
大島一彦先生の翻訳はやや古めかしい語句が散見されましたが格調がありかなり好感もてました

ただ本書ではヒロインのエリザベスがこれまで以上に歯に衣着せぬずけずけとした物言いと容赦なく相手を軽蔑する思考回路がかなり徹底的すぎる違和感がありました
もしエリザベスの気性がそのとおりならダーシーがそんな彼女に決して惹かれることがないはずだしまして愛の告白をたちまち拒絶されたわけだしそこまで勝気な女性
を普通敬遠するでしょうに

ただ本書の翻訳ではエリザベスだけでなく母上のベネット夫人や妹のメアリーに対してもかなり辛らつに描写されています
つまりこれは今回の新訳の大きな特徴なのかもしれませんね

結論をいえば本書は新潮文庫に次いでよく出来た翻訳本でした 
そういう意味では再読して再びあの名作の堪能することができて大正解でした
あの憎まれ役のコリンズや彼をけなすよりも嘲笑して楽しむベネット氏にも再会できたことだし

それにしても真に優れた小説というのは何度読み返しても不思議と新鮮な感動を与えてくれるものだと実感しました

★★★★★

高慢と偏見



水滸伝 第5巻(2回目)

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新訳『水滸伝』(講談社学術文庫)いよいよ最終巻です
本巻では梁山泊の悪漢たちの立場が大きく変わり朝廷お墨付きの官軍として侵略を虎視眈々と狙う周辺国と全編にわたって大合戦を繰り広げていくことになります

その死闘のすさまじさときたら!
この最終巻のためにこれまで長々と延々と幾多のエピソードを積み重ねてきたのだと感無量でした
つまり水滸伝という大長篇小説は英雄たち108名が梁山泊に結集して幕が引かれる70回本では片手落ちでやはりこの100回本こそ決定版であり真の醍醐味を味わ
えることがよくわかったのです

本書の最大の読みどころはやはり方臘一族が支配する揚州征伐での大激戦でしょう
その前の遼国との戦いでは数名大怪我を負ったものの梁山泊の英雄108名は一人も欠けることなく大勝利するのですがこのクライマックスの戦争では比較的簡単に次
々と仲間が命を落としていきます
つまり天下無敵の梁山泊の悪党たちの落陽凋落がついに訪れることになるわけです

悲惨な討ち死にもあれば早くに戦線離脱するもの 
そして達磨太師のように昇天したりはたまた病死したりと千差万別の退場が雪崩のように続いていきます
敵陣の猛者たちの様子が丁寧細密に描かれているのもストーリーに一層の深みを醸し出されてとても効果的でしたね

翻訳の井波先生も最後まで臨場感あふれる勢いのある訳文ですばらしかったです
おそらくこれほどの出来栄えの『水滸伝』の新訳は今後望める可能性は低く私の年齢からしても再読は今回が最後になりそうです
ともあれこの新訳全5巻でたいへん有意義な読書時間を過ごすことができて深謝の一語に尽きますね

★★★★★
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完全新訳『水滸伝』(講談社学術文庫・全5巻)の第2巻はふたりの悪漢(武松と宋江)を中心に据えて無頼者たちが梁山泊に向けてぞろぞろ集結していくというシ
プルな2部構成となっています

武松はそこそこまじめな怪力男ですが宋江に比べてその人望評判はさほど世に知られた存在ではありません

それにもかかわらず300ペー超も彼の活躍が描かれていて作者は彼に強い思い入れがあったことがうかがえます

たしかに武松が兄の仇をとる壮な復讐の場面は圧巻極まりない勧善懲悪がさく裂していて胸がすく思いで強烈な印象が残りましたね

ちなみに中国四大奇書のひとつの『金瓶梅』には武松のこのエピソードが詳しく描かれているそうでこの名作もいつか機会があれば読んでみたいですね

その他本巻で印象に残ったエピソードを順に挙げていくと 
政府が秦明の裏切りに激怒し彼の妻の首を槍の先にかけて秦明に見せつける場面はつくづく残酷でした

聡明冷静な宋江でも酔っ払って居酒屋の柱に政府批判の戯言を書いてどえらい目にあってしまうエピソードでは酒の飲みすぎはやはり怖いなとつくづく思いました

その宋江が罪を免れるために狂人にみせかけようと糞尿まみれになる場面はいくら何でもやりすぎだし希代の英雄がはたしてここまでやるのでしょうかね?

梁山泊の悪漢たちが敵の首領の身体を切り刻み焼いて酒の肴にして

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