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ウルトラ最高ォォォォ!!
素晴らしい作品でした。新生円谷プロが新たに作り出したのは誰も見た事のない世界のウルトラマンでした。
ほぼ背景はフルCGで描かれており、これまでにない激しいアクションシーンを提示され往年のファンの中には眉をしかめる方もいるかと思います。正直言えば、僕もまだ、模型のビルの間で火薬が爆発する中戦う着ぐるみの怪獣のほうが好きです。ウルトラシリーズが始まった当時に築いた、古き良き特撮は確実に薄れてきています。しかし、時代は変わります。こればかりは仕方ありません。今回の作品が新時代の特撮を目指した円谷の第一歩なんだと思います。それに今回は"宇宙での活躍"というコンセプトもあり、CGが多く導入されましたが、模型のセットや、火薬の爆発を忘れたわけではないと思います。これまでのノウハウを無駄に切り捨てるようなやり方はファンとしてもしてほしくありませんしね。
ウルトラ仮面劇
ほぼ全編にわたって、ウルトラマンたちが会話しています。親子や友情の関係が描かれ、かつて遠くの存在だったウルトラマンたちが、今作では人間らしく、グッと近くの存在に描かれています。これも、今作で賛否があるところでしょう。しかし、古くからウルトラマンの仮面劇は『ウルトラマン物語』や内山まもるの漫画などが存在し、往年のファンからするとあまり異例なことは感じられません(どちらかと言えば、小さい頃に『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』見ていたお父さん世代の方がそう感じるかもしれません。
「ウルトラマンは決して神ではない」…『メビウス&ウルトラ兄弟』でのハヤタの台詞ですが、これがそのまま生きてきていると思います。これまで謎だったウルトラマンたちの”日常”が垣間みれる良い機会が与えられたことは、とても嬉しいことだと思います。
光の国のあんな場所、あんな人
これはかなりの見所ですね!『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』の時に表現された世界とは大分変わってますね。とても美しいクリスタル輝く町並み…まさに光の国でした。国のシンボルでもあるプラズマスパークタワーも、『ロード・オブ・ザ・リング』を見るような迫力(言い過ぎw)がありました。
そして嬉しいのは、かつて設定がありながらも競演を果たすことのできなかったM78のウルトラマンたち!グレート、パワード、ネオス、21、ベス、チャック、スコット、マックス、ゼノン、そしてボーイの姿も。これは激しく嬉しいサービスでした。注目はパワードの誤射w?ベスねえさーーん!!
ベリアル無双!!!
圧倒的な力を見せつけるベリアル!かつてのエンペラ星人は一歩も動かず、ウルトラマンたちを退けていましたが、行動派(?)のベリアルは三国無双の如く、バッタバッタとウルトラ戦士をなぎ倒します。エンペラ星人とはまた違った強さを表現できていたと思います!かなり興奮しました。あのゾフィーを完膚無きまでに叩きつぶす様…ほれぼれですw。父との対決も、あわや押されるか?と思いましたが、一撃で形勢逆転。…あの攻撃、明言はされてませんでしたが、やはり対エンペラ星人の古傷を狙ったのかと思いました。さすが!と叫びそうになりましたw
結果的にゼロの登場で敗北を期すベリアルですが、あの短時間に数十のウルトラ戦士と戦い、百体の怪獣を操っていたのです…疲れますよw!仕方なし!!
それに敗北はしたものの…w
声優陣
ベリアル=宮迫さんはさすが!と言ったところ。どこかひょうきんな不良のイメージもあったベリアルに見事な色をつけてくれました。不安だった小泉元総理や、プロレスラー蝶野も思ったほどひどくないイメージをうけました。問題は…ウルトラの母役長谷川理恵さん。なんか、叫んでいるのにネトっとした棒読みががっかりでした。経験者とはいえ、皆さん素人…そこで目立つのはさすがの宮野真守プロw!素晴らしいです!あらためて声優さんのすごさを認識しました。ぶっきらぼうで、自分を表現するのが苦手なタイプのゼロを完璧に!もう一度言います、完璧に!演じてくれました。拍手!拍手!
今回の涙腺緩みポイント
僕的には興奮しっぱなしの1時間半だったのですが、特筆して2カ所、涙腺が緩んだ感動ポイントがありました。
1.タロウ
父と母のピンチにかばいに入るタロウ!これまでは父や母に助けられているイメージがあっただけに、両親の危機を救うシーンにはグッときました。『メビウス』では、あの末っ子タロウが人を教える立場になり、弟子を持ったことに感動しましたが、今回はついに親孝行をする姿を見る事ができ感極まりました。
2.カプセル怪獣
役立たずと言ったことのやつは謝れ!ごめんなさい。
ベムスター、サラマンドラ、ドラコをボッコボコにするカプセル怪獣たちに感動しました。親目線というのでしょうかw?あのミクラスが、ウィンダムが、アギラが!あんな立派になったなんて!嬉し泣きですよ。
発見!マニアックポイント
父と母の本名が明らかになったり、初めてウルトラ戦士になる瞬間を見れたり、ファンの驚くようなポイント数多く用意されてました。
ただ、あの乱戦の中でも、よく見るとファンがニヤリとしてしまうシーンもたくさん発見できました。
☆物語の冒頭は青い玉、赤い玉
☆エースの兄思い
☆プラズマスパーク最後の光を守れたのはウルトラ心臓を持ったタロウだけだった?
☆サラマンドラの再生能力を封じ手てから撃破
☆初代マン対マグラ
☆アントラーにアタック光線
などなど…他のファンの皆さんはどんなポイントを発見したのでしょうか?
最後に…
語っていたら、まだまだ言いたいことがありますが…とにかく面白かったです。
こういうウルトラもいいなぁと思いましたが、もちろん昔ながらの町の中で戦う怪獣とウルトラマンも見たいと思っています。
個人的な理想の形は『スターウォーズ』の"ヨーダ"だと思います。シリーズ2作目『帝国の逆襲』で登場したヨーダはマペットで表現されていました。ところが2002年公開『クローンの攻撃』にてバトルシーンの表現の為にフルCGで描かれることになりました。その時も古き良きマペット時代を大切にしたいと思う反対意見が出たそうですが、表現の可能性を求めフルCGで描かれるのが決まりました。しかし、それによりヨーダをまるっきり新しいものに描き変えるのではなく、耳をマペットの造形同様にキチンと左右対称にしたり、マペットがしゃべる時演技をさせる時に震えてしまう耳の揺れもわざと追加し、"こだわりという敬意"を忘れなかったそうです。海外とでは、技術や制作費等は比較にならないくらいの違いはありますが、『古き知り新しきを知る』ことをおろそかにしないでほいしいという事です。
ファンの間では『平成ガメラシリーズ』のクオリティの高さが語りぐさになってます。ウルトラシリーズがああいう完成度を目指すのもアリかもしれませんが、やはり同じ特撮でも少しジャンルが違う気もします。もちろん制作費がたっぷりあれば、テレビシリーズのウルトラマンでも『ガメラ』のようなクオリティができるかもしれません。ですが、ウルトラはウルトラの雰囲気のままでいてほしいです。今回は『大怪獣バトル ウルトラギャラクシー』という番外編から生まれた番外編です。いつかまた地球に新たなウルトラマンが訪れる日を楽しみに待っていたいと思います。
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