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11月20日 晴れ。
う〜む、今月中に包丁代が入ると思っていたのに入らないとは・・・。
先日師匠にお会いしたときに教えて頂いた、日本剃刀の表の透き方。
鍛冶屋は初期の頃トンボセンなどで透いたと思うけど今はグラインダーか何か回転工具らしい。
では使用者は?というと、十年ぐらい前にひろめ市場のひろめ揚げの秋山鍛冶様の所でお客さんの床屋さん?に習ったのは
木の板?の上に剃刀を置いて「板の片方をベルトの当たりに、もう片方を柱などに突き当ててトンボセンで透く。」ということだった。(剃刀と板の固定方法は聞き忘れた。)
何かの加減でピラリッと落としたら、ハイそれまでよ。っとなる事は言うまでも無い。
そんなことまで教えてくれた。
それで、私もバイスに万力を挟んで、万力に剃刀をセットしてトンボセンで透いたりしていたが
トンボセンは便利な道具の反面どちらにでも動くので慣れないと刃のほうに走ったり、鎬まで切り込んだりと、中々難しい。
センなどの手工具はグラインダーやリューターと違って局所的な?瞬間的な?発熱が少ないので
鋼を熱で痛めることが無い、鋼はほとんど削れないので鋼を不用意にえぐったりしない。音が静か等の利点が有る。
また、キリコが比較的大きいので室内をチャフが舞うような?恐ろしい状況になりにくい。
反面、鋼が削れないから鋼の出が多い(鋼がゴツイ)と結局はリューターやダイヤモンド鑢、砥石で修正が必要となる。
まぁ、それで師匠に習った方法は白書のような手に持つセンと木の台(板)があれば良いという方法。
板は小さなまな板ぐらいは有った方が安定が良いと思うけど、バイスがあるならホンの小さな木切れで十分だ。
1.板の端(というかカド)に鑿か鑢で溝(剃刀の背の厚み)を切る。
2.利き手に剃刀を持って溝に剃刀の背を当てる。
3.逆の手にセンを持って剃刀の表に当てる。
上の写真は剃刀とセンの角度を見やすいように写したので溝には当てていない。
4.剃刀を手前に引く。 センは動かさない。
これだけ。
習ったときはなるほど素晴らしい方法だと感心した。
トンボセンのような不確定要素が少ないのでコントロールしやすそうだ。
夏ごろ打った剃刀で実際にやってみると、刃と背中がほぼ平行になっていなければ正確には透けないことに気が付いた。
有名どころの剃刀は比較的平行に近い形をしているのでそのまま使えそうだ。
んで、あらかた透いてから板の上において彫刻刀で削るように調整してみた。
板の上において透くときはオーバーランして怪我しないようを気をつけないといけない。
剃刀の向こうにストッパーを付けるといいかも。
刃と鎬から上は保護しておくほうがいい。
(写真では変に圧力がかからないよう刃先は板から出している。)
センの刃は鋭角に研げば深く透けるが食い込みやすく、鈍角に研げばコントロールしやすいが入りが浅くなるので時間がかかる。
刃のRも緩ければ全体を一度に透けるが重くなる。Rがきついと狙った部分のみ透いたり深さを変えたりできる。
柄には籐とか柄糸とか何でも巻くなりしてくださいませ。
鋼 安来青紙2号
地金 極軟鋼
上げ詰めなのでグラインダー等の(水冷式を除く)回転工具は不可です。
ゆうけん様、うめあに様向けな記事でした。
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2010年11月20日
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