映画にしよう話

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映画にしよう話3

完成してからも僕らは週末になったりするとここへくるようになった
毎回みんなが集まるわけではないが
確実に僕らが集まる回数が増えた
これからここを便利に使えるようにしたい
という話をしたりしていた
僕らはとても幸せだった
しかし、それを遮る事件が起こった
この周辺を震源とした大地震がくるという予報が流れたのだ
しかも、それは予報が流れてから2〜3日のうちだという
正確な時間はわからない
もしかするとこうしてる間にもくるかもしれない
そんな予報が流れたものだから
街は混乱に陥った
皆が皆助かろうと車を走らせ
高速道路、一般国道、この周辺の道は全部渋滞になってしまった
大混乱というやつだ
一人一人が我先にと助かろうとし
とても醜い世界にみえた
なぜ、お互いを助け合わないのだろう
こんな事になったのは誰のせいだろう
結局僕らは一人なのだろうか・・・

そして、地震はやってきた
予報は的中したのだ
街は瓦礫に埋もれ
僕らを育てた風景はなくなってしまった

みんなは無事だろうか?
どこかで生きているだろうか?
嫌な予感がよぎる

なんとなくの感覚で僕らはお互いを探し始めた
なかなか見つからない
実際自分がどこにいるのかさえ
正確に把握できない
多分ここらへんがあいつの家だろう
そうゆう思いで探した
傷こそあったが皆無事に生きていた
みんなが安心して
お互いの事を心配するように話していた
その時
そういえば僕らの家は壊れちゃったのかな?
見に行こう!
急いで向かった
いつもは簡単に行く事ができたのだが
高速道路の倒壊などから、そこへ行くには大回りをしなければならなかった
行く途中、とても多くの事感じ考えた
予報が出たときはみんな逃げようと必死であったこの街
今では、生きてる人、埋もれて動けない人
皆が皆、お互いに助け合っていたのだ
とても美しい世界に見えた
僕らは一人ではなく
皆で生きているんだ
まだまだ捨てたもんじゃない

やっとの思いで僕らの家に着いた
やはりなんとなく形はわかるが
中に入るといった概念ではなく
ただ何かあったというものになってしまっていた。。。

映画にしよう話2

僕らはアイディアを出し合ったり、どうしたいとか
どうやったらいいかとか色々話し合った
こうして本格的に動き出した僕らに二度目の青春が訪れたようだった
自分勝手にどんどんアイディアはでてくる
ロッジのようにしたい
週末みんなでここでパーティをしよう
行く場所が無くなったらここにみんなで住もう
現実離れした事まで話合う事さえあった

お互いの考えている事
お互いがどう思っている事
色々話はでるのだが
具体的に進まない
実際にやるとなるとなかなかできないという現実に僕らは返された
このままじゃ進まないから止めようか
一人がそう言い出した
話す事は簡単だけど、このままじゃまとまらないし
結局何もできないなら、こうやって話してる意味が無いよ
意味は無いまでは思わないが
確かにこのままではきりがない
延々話をして今まで通り時間は過ぎてゆくだけだろう
皆がそう思い、静まり返った
どれくらいの時間が経っただろう
一人が自分の気持ちを話し始めた
帰る場所が欲しいって言うよりも
みんなで何かしたいよね
出来具合とかそんなものはどうだっていいってところはあるから
止める前に、一度適当にやってみないか?
家と呼べるものはできないかもしれない
だけど、僕はみんなでやれるだけでいいからやってみたい
なぜかこの一言で僕らは具体的に動く事を決めた

どうやって建てる?
何をどこに建てる?
何も決まっていない
決める必要がないのかもしれない
そうゆう思いを抱き始めた

週末になると決まってこの場所へ集まってくる
できるか分からない僕らの家を建てるために
だらだらやっているようで
以外と形になっていく
どうゆうわけか
図面らしきものもあって
みんなでここはこうしようとか
話しながら具現化していった
人が住めるようなものはできないだろうが
段々と形ができ、完成に近づいた
だらだらと進めるわけでもなく
てきぱきと進むわけでもないが
一人一人できる事を進めていった
まるで何かに取り付かれたように
そして、僕らの思い思いがつまった僕らの家が完成したのだ

映画にしよう話1

僕等は今まで走り続けてきた
振り返ることなく
延々と走ってきた
きっとそれは無駄ではなく
ただ、何かを追い求めて走り続ける
これからも、その先もずっと
走り続ける
それが間違った場所だとしても
走り続けたい
何かを忘れるためじゃなく
何かを得るために

いつの間にか時間は過ぎて
僕等は別々の道を歩みだした
それきっととても自然なことで
避けては通れないことだろう
今までは同じ道を歩んでも
枝分かれしていき
僕等はそれぞれの生きていく道をみつける
今までは簡単に集まれた
それも今ではそうはいかない
きっとそうやって皆大人になっていく
それが今の時代なのかもしれない

しかし、ふと感じることがある
今まで走り続けてきた事
振り返っても何も無い事
きっと皆そうなのかもしれない
僕だけがそれに不安を感じるかもしれない
歴史的な人物は過去に何かを残していく
それを誰かが心得る事でその人が存在したと感じる
僕等は何を残せただろう
きっと誰から見ても何も残っていない
それでいい
それでもいい
ただ僕等の心の何か一つを共有して
いつまでも頑張っていきたい
それがきっと生きがいになるのかもしれない

そう考えた僕は皆に一つの提案をした
僕等だけの帰る場所を作らないか?
それは僕の中で当たり前の事だった
毎日は非も無く過ぎて
何も感じられないような時だからこそ
きっとそんな毎日だからこそ
僕はこんな提案を皆にしたんだろう

みんなはこの話を何をいっているんだと
馬鹿馬鹿しく聞いている
それよりも今はどうだとか
自分の状況とかそうゆう話で盛り上がっていた
ふと、場が静まり返り、いつも陽気なやつが一言いった
さっきの話いいんじゃない?
ただ一言だったけど、救われた
いつも不安で何を頑張って
何に助けを求めていいわからない
それが今の僕等
そんな話をなぜかわからないけど
みんなで話始めた
自分の不安な気持ち
自分が今はどんな状況でそうゆう事をしてみたい
ただ興味本位だけのやつ
いろいろ自分の気持ちを吐き出した
その気持ちが僕等を動かした
そして僕等はいつでも帰られる僕等の家を
僕等だけの一つの場所を作ろうって事に話は進んだ

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