玄齋詩歌日誌

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中秋観月  玄齋 (下平聲一先韻)

節 到 中 秋 月 色 鮮    清 光 遍 照 雁 行 聯

萬 家 皆 在 南 樓 宴    邀 客 通 宵 共 一 天
 

節は中秋に到りて 月色鮮やかなり
清光 遍く照らし 雁行の聯(つら)なる
萬家 皆 南楼の宴あり
客を邀(むか)えて通宵 一天を共にせん


※中秋(ちゅうしゅう): 秋の中頃の時期。陰暦八月十五日。
※清光(せいこう): 月の清らかな光。
※雁行(がんこう): 雁が列を作って飛んでいく様子。
※南楼宴(なんろうのうたげ): 月見のうたげ。『晋書』の故事に見られます。
※通宵(つうしょう): 夜通し。一晩中。
※一天(いってん): 大空の全体。一つの空。




 時は陰暦八月十五日になり、月の色はますます鮮やかになった。
 月の清らかな光は、何列にも連なっている雁の群れを、あまねく照らしていた。
 今日はあらゆる家で、月見の宴を楽しんでいることだろう。
 今宵は客を迎えて一晩中、一つの空を共に眺めようじゃないか。


解説

 月見の宴の漢詩を、十五夜の前に詠んでみました。

 前回の「月下過雁」を詠む時に、月見の宴の句が浮かんでいたので、
 
 そこから韻を変えて詠み直しました。


 すべての家で、この一夜だけは一つの月を眺めている、そんな平安な一日を表現してみました。

閉じる コメント(19)

月影のさえた空を、渡っていく一連なりの雁の群れの映像が、頭をよぎりました。きれいですね。「醍醐味」に、達してるかも?

2007/9/24(月) 午前 9:14 ピン太郎

ピンパパさん、コメントありがとうございます。
雁と月というのは、利用しやすい表現だと今回改めて思いました。
雁の群れと家々が月光に照らされている、そんな光景になればいいなと思いました。
僕も少しは発酵して、醍醐に近づいていきたいです。

2007/9/24(月) 午前 11:42 白川 玄齋

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もうすぐ仲秋の名月がやってきますね。
<雁行><一天>。。。味わいのある単語です。
やはり、漢詩はいいですね。
親父の専門のひとつでした。

2007/9/24(月) 午後 2:05 -

吉祥天さん、コメントありがとうございます。
暦では明日が十五夜になっていますね。明日は晴れると良いですね。
漢詩の言葉は季節を味わうものもたくさんあって、日々勉強になります。
吉祥天さんのお父様も漢詩をされていたのですね。
僕の所属している漢詩の会も、ご年配の方がほとんどです。
その方々と話をすると穏やかな気持ちになります。

2007/9/24(月) 午後 2:23 白川 玄齋

冴え冴えとした月天を行く雁の一行が浮かびます。日本画とか、掛軸のようで素敵ですね。
この高尚な雰囲気は、やはり漢詩ならではなのでしょうね。
最後の一文には作者である玄さんが、お友達と自然を愛でたいという気持ちが表現されいて、共感しますし、宇宙という大きなものに包まれる人間のささやかな幸福感を思いました。
傑作ポチ。

2007/9/24(月) 午後 4:01 yu00

ばんびさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
雁 + 月 という組み合わせは、前回の詩を作った時に学びました。
墨絵のような世界になっていればいいなと思います。
十五夜に友人を招いて月見をする、そんな光景を思い描いていました。
多くの人も、同じように空を見上げている、そんなことにも思い至りました。
共感していただいて、嬉しいです。
明日は晴れて、月見の宴が楽しめると良いですね。
明日の近畿地方の天気予報は雨なのが気になります。

2007/9/24(月) 午後 4:26 白川 玄齋

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月見の宴を南楼の宴というとは知りませんでした。
玄様が新しい言葉を教えてくれるので勉強になります。
いつか南楼の宴という言葉を使って短歌を作ってみたいです。

2007/9/25(火) 午後 2:52 はせばあ

はせさん、コメントありがとうございます。
「南楼宴」が月見の宴であると、詩語表にありました。
晋の国の皇帝の外戚であったユ亮(ユは 广 + 臾 です)が、
秋の夜に南の楼台に登った故事から来ています。
おそらく月見をしたのでしょうね。
漢詩の言葉を調べるだけで、いろいろと新しい知識に出会えるのが
嬉しいです。もっともっと勉強していきます。

2007/9/25(火) 午後 3:24 白川 玄齋

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玄さんおはようございます。
星は一歩後のほうが皆様のコメントと合わせて理解します。
それでよいですね。
昨夜月をおそくまで眺めていました、
雁が飛んでないかと見ていましたよ(笑)ポチ(^^)

でも家からの月はネオンが明るく田舎の月見と違いますね。

玄さんブログの中に
『中秋の名月』『仲秋の名月』どちらでも良いのですか?

次のは「源氏」詠見ました皆さんの後に又来ます。

2007/9/26(水) 午前 11:50  HOSI 

ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
僕も他の方のブログのコメントで様子を見てからコメントする
ときもありますので、それでももちろん嬉しいです。
大阪も月がきれいに出ていたので嬉しいです。
雁が出ていたら、もっと嬉しかったですね。
明るい中での花見は、昔とは趣が違うのでしょうね。
「中秋」と「仲秋」は、漢詩では音韻の関係で使い分けますが、
どちらでも意味は同じです。日本語なら、どちらでも良いですね。
源氏も読んでいただいて、ありがとうございます。またお待ちしております。

2007/9/26(水) 午後 2:13 白川 玄齋

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これは中秋の漢詩ですね。素晴らしい!

昨夜は中秋節です。とても綺麗な月が出ていた。

これは中国の詩にはこれらは有名でしょう。「舉頭望明月,低頭思故郷」(李白);「露從今夜白,月是故郷明」(杜甫);「但願人長久,千里共嬋娟」(蘇軾)。私は蘇軾の詩が好きです。

ちなみに、中秋節には、通宵した人本当には多いです。

2007/9/26(水) 午後 5:53 [ pure taiwan ]

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これは中秋の漢詩ですね。素晴らしい!

昨夜は中秋節です。とても綺麗な月が出ていました。

中国の詩にはこれらは有名でしょう。「舉頭望明月,低頭思故郷」(李白);「露從今夜白,月是故郷明」(杜甫);「但願人長久,千里共嬋娟」(蘇軾)。私は蘇軾の詩が好きです。

ちなみに、中秋節には、通宵した人本当には多いです。

2007/9/26(水) 午後 5:54 [ pure taiwan ]

PURE さん、コメントありがとうございます。
中秋節の夜は、こちらもきれいな月が出ていました。

三つとも有名な詩ですね。
李白の『静夜思』・杜甫の『月夜憶舍弟』・蘇軾の『水調歌頭』ですね。
蘇軾の詩の最後の部分は、希望の持てる詩ですね。その最後の部分の、
「千里を隔てても、この夜だけは共に美しい月を眺めよう」
というところは、僕も参考にしたメッセージです。

中秋節には、通宵、つまり夜通し宴会を楽しんだ人が多いのですね。
詩が実際の情景とも離れていなかったことがわかって嬉しいです。
ありがとうございます。

2007/9/27(木) 午前 0:41 白川 玄齋

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今回は、あまり難しい漢語がなかったので、まず注釈も訳も見ないで、漢詩のみで意味を考えてみましたが、だいたい合っていたので、うれしかったです。これからも自分の読解力を試してみたいです。

2007/9/28(金) 午後 0:29 あきこひめ

akiko さん、コメントありがとうございます。
この漢詩は、以前の「月下過雁」を作っていたときに、偶然できたものを作り直したものです。
一週間の時間をかけたので表現がシンプルになったのかなとも思いました。
できるかぎりわかりやすい漢詩が良いということを、改めて感じました。
漢詩のみで意味を考えていただいて、とても嬉しいです。
原文のみで理解できる漢詩を目標に作っていこうと思います。

2007/9/28(金) 午後 4:44 白川 玄齋

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中秋観月 玄齋 (下平聲一先韻)

節 到 中 秋 月 色 鮮 清 光 遍 照 雁 行 聯

萬 家 皆 在 南 樓 宴 邀 客 通 宵 共 一 天

良い宴ですね。 ぽち!



大江千里に倣い、蘇東坡の詩に、詠みました。


但願人長久 歌人太聖 中秋の名月尓

酒に酔い 幾久しくと月に問う 離れていても想う心は

2007/9/28(金) 午後 6:27 歌人太聖

歌人太聖さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
友人と共に月を眺める、そんな光景を想像してみました。

トラックバックありがとうございます。
蘇軾(蘇東坡)の『水調歌頭』をもとに短歌を詠まれたのですね。
すばらしいです。後で訪問させていただきます。

2007/9/28(金) 午後 6:36 白川 玄齋

「一天」が空を表し、「一点」が月を表し、日本語の音だとこんな錯覚にもとらわれる所ですが、漢文の音だとちょっと違いますよね。

2007/9/28(金) 午後 9:21 con*n_*rin*e

コナン王子さん、コメントありがとうございます。
「一点」が月を示す、という表現も良い情景ですね。
さらに気づきましたが、「天」と「点」は、対句でも使えそうですね。
「一天」の空と「萬点」の星なども良さそうですね。
漢詩では、「天」は平声で、「点」は仄声(上声)ですね。
平仄と韻の関係から、「天」と理解してくれるのではと思います。

2007/9/29(土) 午前 0:47 白川 玄齋

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