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寒中圍爐 玄齋 (上平聲七虞韻)
灰 中 暖 盡 夜 深 爐 灰中の暖尽きる夜深の爐
投 筆 騒 人 生 粟 膚 筆を投ずる騒人 粟膚を生ず
窮 處 炭 薪 求 不 得 窮処 炭薪 求むるも得ず
苦 吟 憂 憤 有 如 無 憂憤を苦吟するも 有れども無きが如し
現代語訳:
詩題「寒中に炉を囲む」
灰の中の暖かさも尽きてしまった真夜中の暖炉で、
自分の気持ちを詩に表現できず、筆を投げ出した多感な詩人は、
寒さで鳥肌が立っていた。
貧乏生活の中、燃料の炭と薪を求めても、得ることができず、
苦心して世の中を憂いて憤る気持ちを詠む詩を作っても、
有って無いようなものである。
語注:
※夜深(やしん): 真夜中のことです。
※爐(ろ): 暖炉のことです。
※投筆(ふでをとうず): 詩や文章に表現しきれずに、筆を投げ出すことです。
※騒人(そうじん): 多感な詩人や文人のことです。
※粟膚(ぞくふ): 鳥肌のことです。
※窮処(きゅうしょ): 貧乏生活のことです。
※炭薪(たんしん): すみとたきぎのことです。家庭で使う燃料を指しています。
※憂憤(ゆうふん): 憂いて憤(いきどお)ることです。
解説:
真夜中に暖炉の残り火が消える中、苦吟をしている光景を詠みました。
今の僕が漢詩を作ることは、世の中にとっては有って無いような
ささやかなものですが、僕自身も含めた世の中の人たちの苦しい生活と、
僕の苦吟を何とか合わせて詠んでみたいと思っています。
承句の「騒人(そうじん)」は、もともと「離騒(りそう)」の作者である
悲劇の詩人屈原(くつげん)とその一派の詩人のことを意味しており、
そこから「多感な詩人」を意味しています。
世の中への憂い、恨み、そして国を愛する気持ちを見事に詠んでいる
「離騒」は、僕の果てしない理想です(駄洒落ではありません)。
このような気持ちをもっと切実に詠んでいくためにも、
もっともっと学んでいこうと思っています。
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とてもいい漢詩だと思いますよ(*^_^*)
麻衣は好きです♪ ぽち
2009/1/28(水) 午後 6:16
(〃^∇^)ノΩ傑作W投下
2009/1/28(水) 午後 6:16
玄さん♪
昔は寒く背を丸くして勉強でしょうね。
詩人屈原(くつげん)検索してみました。
難しいですが玄さんの解説で楽しんで勉強になります。
玄さんに巡りあえ漢詩が詠めることに誇り感じます。
ありがとうございます。ポチ
2009/1/28(水) 午後 7:31
私も早速明日屈原を検索してみましょう。
ポチ!
2009/1/28(水) 午後 8:44
寒さのなか、苦吟している様子が浮かびます。
最近、寒い日は寒くなりましたからねぇ。
2009/1/28(水) 午後 11:12
まいさん、コメント + 傑作W投下、ありがとうございます。
少しずつ漢詩を作っています。週に一回くらいのペースにしていきたいです。
いつもありがとうございます。
2009/1/29(木) 午後 1:48
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
昔は寒さに震えながら背を丸くして勉強していたことを想像しています。
屈原は大昔の詩集『楚辞』を代表する詩人で、とても尊敬しています。
粽(ちまき)の由来となるなど、日本にもゆかりのある方ですね。
僕はまだまだ勉強中です。少しずつでも進歩していきたいです。
ほしさんの暖かいコメントには、いつも助けられています。
いつもありがとうございます。
2009/1/29(木) 午後 1:55
はせさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
漢詩をしていく上で、屈原をはじめ、いろんな詩人について
もっとよく知らないといけないと、最近はよく思います。
唐以前の時代の詩人も、どんどん勉強していこうと思います。
2009/1/29(木) 午後 1:58
ウィルさん、コメントありがとうございます。
今日は少し暖かいですが、それでも夜は大変冷えますね。
実際の僕は服を沢山着込んで苦吟をしています。
2009/1/29(木) 午後 2:00
その詩人の様子が手に取るようです。
そのようにして、冬の様子と作家の様子が絡んでいいですね。傑作ポチ!
2009/1/29(木) 午後 6:30
こんばんは、書き込みありがとうございます。いろりの火はこころが和みますね、いい炭を使わないと火の粉が飛んだり大変ですね、このまえは中国製の安い炭で大変でした。たぶん外でのバーベキューは用ですね。おばあちゃんの書いた水墨がは又今年の新作もありますねの紹介したいと思います。
2009/1/30(金) 午前 0:26 [ koh**nagasu*5 ]
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
詩人の状況と世の中の状況を照らし合わせるような
漢詩を作れたらいいなと思って作りました。
世の中の状況を考えると、明るい漢詩でなくても良いなと思いました。
いつもありがとうございます。
2009/1/30(金) 午後 2:42
kouionagasu45 さん、コメントありがとうございます。
昔雪山へキャンプへ行ったときに、山小屋で囲炉裏に当たったのを思い出します。
安い炭では火の粉が飛んで大変なのですね。
山小屋では煙突がなかったので大変煙かったのを思い出します。
ちょっとした火でも十分温かかったですね。
おばあちゃんの水墨画の記事の新しいものがあるのですね。
またそちらのブログへ拝見しに行きます。
2009/1/30(金) 午後 2:46
滋味があて良い詩では有りますが、ややもすれば暗くなりがちですね。僕も若い頃は暗い詩を良しとしましたが、言霊が暗いほうに導きますからネ注意しませんといけません。大体漢詩は悲哀を詠って来ましたが、悲哀(絶望)からの転換は蘇東坡が初めだそうで、その辺の研究もこれからだと思います。
君は下地となる漢詩的教養を今までに積んでこられたから上達は早いのですが実に驚きです。僕は良き人を知ることができた。
2009/1/31(土) 午前 0:19 [ f u k o ]
不孤さん、コメントありがとうございます。
この頃は暗い詩ばかりを考えてしまう所は改善点だと思いました。
悲哀からの転換は、吉川幸次郎氏が『宋詩概説』で述べていた、
宋詩の特徴でもありますね。宋詩は陸游は読んでいますが
今度は蘇東坡の詩も研究していきます。
悲哀を乗り越える様な詩も作っていければと思います。
これからもどんどん学んでいきます。よろしくお願いいたします。
2009/1/31(土) 午後 1:05
今や暖房もエアコンの時代になりつつありますが、作品からは懐かしい囲炉裏を想像してしまいました、「有れども無きが如し」という表現に、玄さんの深い想いが込められているように思いました。無常も感じられますね。ポチ。
2009/2/2(月) 午前 10:57
akiko さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
以前は郷里へ行ったときには囲炉裏やかまどがありましたが、
今は新しく建て替えていますので僕ももう懐かしい光景ですね。
「有って無いようなもの」という処に、
いろいろな意味を込めました。無常感もありますね。
僕の漢詩はささやかなものですが、地道に努力を重ねていこうと思います。
いつもありがとうございます。
2009/2/2(月) 午後 1:57
こんばんは。
ますはいい詩ですね。
詩人は貧しい。
貧しいから詩人。
どちらを取っても詩人とは言えませんね。
最近は写真があり、
より詩の世界を広げていますね。
お互いに頑張りましょう。
明日もいい日を。。。。。
ぽちり。
2009/2/4(水) 午前 4:25
吉祥天さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
詩人と貧しさはセットになっているように僕も思います。
苦しい中でもどんどん漢詩を作れたらいいなと思います。
写真を選ぶのも楽しくなってきました。僕もがんばります。
明日も良い日であれば良いなと思います。
2009/2/4(水) 午後 5:25