玄齋詩歌日誌

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漢詩

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参詣住吉大社偶吟  玄齋  (上平聲二冬韻)

千 年 源 語 訪 遺 蹤  千年源語の遺蹤を訪うて
來 賽 祠 堂 私 改 容  来たりて祠堂を賽せんと私かに容を改む
麗 女 愁 嘆 彼 何 識  麗女の愁嘆するを彼何ぞ識らん
含 烟 不 答 大 夫 松  烟を含んで答えず 大夫の松


現代語訳:

 詩題「住吉大社に参詣してたまたま吟ず」

 千年の源氏物語の古跡を訪ね、

 神社に来てお参りをしようとして、密かに姿勢を正して敬意を表していた。

 美しい女性(明石の方)が嘆き悲しんでいるのを、

 彼(源氏の君)はどうして知ることができようか。

 住吉大社の立派な松は、靄がかかってきて答えることはなかった。 


語注:

 ※源語(げんご): 『源氏物語』のことです。
   昨年は源氏物語が登場して千年を迎えました。

 ※遺蹤(いしょう): 歴史上の出来事の跡、古跡のことです。
   住吉大社は源氏物語の「澪標(みおつくし)」の巻で出てきます。

 ※祠堂(しどう): 神や祖先を祭った社(やしろ)のことです。

 ※賽(さい): 神社などにお参りをすることです。

 ※私(ひそかに): 内緒でこっそりと、という意味です。

 ※改容(かいよう): 顔つきや姿勢を正して、敬意を表することです。
   訓読では「かたちをあらたむ」としています。

 ※麗女(れいじょ): 美しい女性のことです。明石の方を指しています。
   ちなみに「彼」は光源氏を指しています。

 ※愁嘆(しゅうたん): 嘆き悲しむことです。

 ※烟(けむり): 「煙」の異体字です。靄(もや)を指しています。

 ※大夫松(たいふのまつ): 「立派な松」を意味しています。
   この言葉は秦の始皇帝が泰山に登ったときに、にわか雨を避けるために
   松の木の下で雨宿りをしたことから、その松を五大夫に封じた
   という故事から来ています。


解説:

 この前の二月一日に、不孤さんに会う機会がありましたので、
 住吉大社へ行きたいと申しました所、快く了解して下さいましたので、
 住吉大社に行って漢詩を詠んでみました。

 住吉大社は想像していたよりも広い敷地で、荘厳な雰囲気がありました。
 たまたま結婚式に遭遇したことも色を添えているようでした。


 住吉大社は『源氏物語』の「澪標(みおつくし)」の巻に登場しています。

 一時須磨に退去していた源氏は京に返り咲いた後、一族を引き連れて
 住吉大社に参詣しました。その場に偶然居合わせた明石の君は、
 その一団の威容に圧されて引け目を感じて声もかけずに去った、
 そんな一場面を思い浮かべて作りました。


 住吉大社には立派な松が二本ありました。
 「住吉の松(すみのえのまつ、又は、すみよしのまつ)」と歌枕にあるように、
 ここは昔は松の名所で知られていたそうです。

 そんな立派な松が、どのようにこの場面を眺めていたのだろうかと、
 そんな風に想像して漢詩を作っていました。


 直接に行って体験することで、漢詩が自然に思い浮かんできました。
 ネット上で調べていたのと、実際に行ったのとでは大きく違うことに、
 また改めて気づきました。不孤さんにひたすら感謝しています。

閉じる コメント(27)

梅足さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
結句は家に帰ってきて推敲し直している間に思い浮かびました。
住吉大社で頭の中で漢詩を作っている内は、まだ頭の中で
句が整理されていなかったことに、推敲している内に気づきました。
まだ詩を作るためには机に向って考え直すことが必要だと気づきました。
まだまだ努力していかなければと改めて気づかされました。

2009/2/6(金) 午後 3:31 白川 玄齋

まいさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
一度は源氏物語の漢詩を作ってみたいと思っていましたので、
今回その機会が得られたのが嬉しいです。
いろんな漢詩を作っていきたいと思います。

2009/2/6(金) 午後 3:33 白川 玄齋

Primavera さん、コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております。源氏物語の更新をしてから訪問と思いましたが、
ずいぶんと遅れております。またブログに訪問いたします。

漢詩の会では源氏物語の漢詩を作られた方がおりましたので、
僕も作ってみたいと思って今回詠んでみました。
住吉大社の広さと荘厳さにはとても感動していました。
源氏の君の一族の参拝の様子を思い浮かべていました。
少しでもその場面を漢詩に出来ていればいいなと思います。

2009/2/6(金) 午後 3:40 白川 玄齋

不孤さん、コメントありがとうございます。
住吉大社へ行きたいというリクエストに応えていただいて、ありがとうございます。
転結は推敲でようやく形になりました。起承との連結も改めて家で考え直して
添削を頂いてようやく転結との連絡が出来たので安心しました。
承句で参拝の気持ちをなんとか出せたので、ようやく形になったように思います。
いつかは頭の中で考えてしっかりとした漢詩が出来るようになりたいです。
これからもいろいろな漢詩をがんばって作っていきます。

「直会と盆梅展」は早速メールしました。また楽しみにしています。

2009/2/6(金) 午後 3:48 白川 玄齋

Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
住吉大社は大きな拝殿と松の木が特に印象に残りました。
実際に行ってみて漢詩を作るのも良いなと思いました。
とても新鮮な気持ちになりました。
体験をうまく漢詩に出来るように、もっともっと努力していきます。
今月に入って、かなり元気が戻りました。
暖かいコメントをいつもありがとうございます。

2009/2/6(金) 午後 3:54 白川 玄齋

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明石の君の女心がなんとも切なく出ている詩ですね。

2009/2/6(金) 午後 8:41 はせばあ

はせさん、コメントありがとうございます。
この「澪標」の巻に出て来た住吉大社を訪問したいと思っていました。
この機会に訪問して漢詩を作ることができてとても嬉しいです。
明石の君の切ない気持ちを、この大社の松はどう見ていたのか、
などと想像するのも楽しくなっていました。

2009/2/7(土) 午前 10:59 白川 玄齋

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>推敲
>机に向って考え直すことが必要だと気づきました。
どんどん成長されてますね。

わたしは最近推敲過程を記録に残して公開しています。
http://kansiroad.blogspot.com/
あとから振り返ってためになります。

2009/2/7(土) 午後 6:33 梅足

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おはようございます。
源氏物語にあります 住吉神社にお参りができて本当に良かったですね。
お写真境内に立たれている玄さんのお姿をつい探してしまいました。漢詩は無知な私にはとても難しくて 語注と解説で状況を読みとっています。
1000年の歴史を持つ神社、そして物語り、明石の君のお気持ち・・・大きな情景が見えてまいりました。
いつも素晴らしく感動しています。ありがとうございます。傑作です☆☆☆

2009/2/8(日) 午前 9:46 風花

梅足さん、コメントありがとうございます。
推敲は今までしてきておりますが、外出先で頭で考えただけでは
詩を作ることはまだ無理だなという意味です。
推敲の必要性に今更気づいたという意味ではないですので、
その部分は誤解のないようにお願いいたします。
梅足さんは文章を省略しすぎる傾向がありますので、
相手に誤解されないように、もう少し懇切丁寧に
書かれるほうがよいと思います。
それと、僕はあなたの弟子ではありませんので、
その点も気をつけて発言なさって下さいね。

僕もノートに推敲の過程を常に記録しておりますが、
僕は公開するようなものではないと思っています。

2009/2/8(日) 午後 2:15 白川 玄齋

y5812y さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
住吉神社へ行きたいとはかねてから思っていましたので、
住吉大社の様子は、はっきりと記憶に留めていきたいです。
源氏物語の「澪標」の巻の場面を、少しでも表現できていれば嬉しいです。
漢詩の解説についても、わかりやすくするように工夫していきます。
いつもありがとうございます。感謝しています。

2009/2/8(日) 午後 2:32 白川 玄齋

梅足さんへ追伸です。
苦言というのは発言する僕にとっても辛いものです。
これだけあなたに言うのに、どれほど勇気を振り絞ったことでしょうか。
何の付き合いもない、どこの誰だかわからないあなたに、
弟子扱いされるようなコメントをされるのが辛いのです。

あなたは幾度か勝手に僕の漢詩を添削する事がありましたが、
僕は何の付き合いもない方からは、漢詩の指導を頂くことは
固くお断りしております。
あなたの実績や誰から指導を受けた方か等を知らない内から、
その方に指導をされることで、僕がきちんと学習をする妨げになるからです。
学習をする場合は、信用のおける方から指導を受けることが
何より必要なのです。ですから、あなたが勝手に僕を指導する
真似事をするのは、正直迷惑なのです。
その点をご理解下さい。お願いいたします。

2009/2/8(日) 午後 4:32 白川 玄齋

源氏物語で漢詩を作られるなんて、
素晴らしいですね。
源氏物語って単なる物語ではなくて、
本当に昔にあった出来事のようですよね。

2009/2/8(日) 午後 4:33 ウィル

ウィルさん、コメントありがとうございます。
漢詩の会では、以前に源氏物語の漢詩を作られている方がおりましたので、
僕も作ってみたいなと以前から思っていました。
住吉大社へ行くことが出来て、本当に嬉しいです。
源氏物語は本当にあったお話のように思えてきますね。
千年も前に作られたというのは驚きですね。

2009/2/8(日) 午後 4:39 白川 玄齋

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君の作を今月の詩集に掲載しておきました。終日編集付けですは、作詩要訣のほうは宜しく願います。頑張ってタイピングして下さい。
席題も創れよ。

2009/2/8(日) 午後 7:06 [ f u k o ]

不孤さん、コメントありがとうございます。
詩集に掲載していただいて、ありがとうございます。
作詩要訣のほうは第六章までは出来ています。
現在第七章に取りかかっています。
席題共々、がんばってやっていきます。

2009/2/8(日) 午後 11:09 白川 玄齋

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ブログを通しての出会いというのは本当に素敵ですね。常日頃源氏物語に親しんでおられる玄さんが、それを漢詩に読み込まれるというのがまたすごいです。玄さん独自の世界にポチ!

2009/2/9(月) 午前 11:10 あきこひめ

akiko さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
ブログ上の出会いから、漢詩を始めたりどこかへ出かけたり、
そんなことは当初は想像もしていませんでした。
いつも不孤さんにはとても感謝しています。
源氏物語を漢詩にしたいというのは、昨年からの念願でした。
それが何とか果たすことが出来たのが、とても嬉しいです。
もっともっといろんな漢詩に挑戦していきます。

2009/2/9(月) 午前 11:30 白川 玄齋

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やはり上手ですよね

2009/2/13(金) 午前 10:50 [ 桃花 ]

桃花さん、コメントありがとうございます。
まだまだ地道に努力していかなければと思っています。
努力ができる現在の状況がとても嬉しいのです。
ありがとうございます。

2009/2/14(土) 午前 0:46 白川 玄齋


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