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看花出游 得豪 玄齋 (下平聲四豪韻)
亂 蝶 紛 紛 舞 嫩 桃 乱蝶紛紛として嫩桃に舞い
春 暄 易 醉 易 斟 醪 春暄 酔うに易く 醪を斟むに易し
獨 尋 淡 靄 模 糊 裏 独り淡靄模糊の裏を尋ね
閑 坐 山 亭 解 客 袍 閑に山亭に坐して客袍を解かん
現代語訳:
蝶がひらひらと乱れ飛んで、若々しい桃の花に舞っており、
春の暖かさで酒に酔いやすく、濁り酒を酌みやすい雰囲気だ。
私はひとり、薄もやがかかってはっきりと前が見えない中を尋ねていって、
のんびりと山中のあずまやに座って、旅の上着を脱ごうと思う。
語注:
※乱蝶(らんちょう): 乱れ飛ぶ蝶のことです。
※紛紛(ふんぷん): ひらひらと乱れ散る様子を表現した言葉です。
※嫩桃(どんとう): 若々しい桃の花を指しています。
※春暄(しゅんけん): 春の暖かさのことです。
※醪(ろう): 濁り酒のことです。
※淡靄(たんあい): 薄い靄(もや)のことです。
※模糊(もこ): ぼんやりしてはっきりと見ることができない様子を指しています。
※閑坐(かんざ、しずかにざす): 何もせずにゆったりと座っていることです。
※山亭(さんてい): 山の中のあずまや(柱だけで壁のないちいさな休憩用の小屋)
のことです。
※客袍(かくほう): 旅人が着る上着のことです。
解説:
春の花見に外出する様子を詠んでみました。
日本で花見は桜ですが、中国では桃の花見があります。
これはくじ引きで韻を決めたもので、「豪」の韻に含まれる字に
「桃」がありましたので、今回は桃の花見を詠んでみました。
今週の日曜日は暖かかったので、外でお酒を飲むのに
良い気候ではないかと思いました。
酒と暖かさで朦朧として、知らないうちに新しい境地にたどり着く、
そんなことを妄想して思い浮かべていました。
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sto_ca_cica_azbu_des さん、初めまして。コメントありがとうございます。
漢詩では濁り酒やどぶろくが漢詩の言葉で出て来ますが、
僕は飲んだことがないので、機会があれば自分でも飲んでみることにします。
甘くておいしいのですね。また新たな発見です。
2009/4/7(火) 午後 6:09
こんにちは〜♪
まずは、素敵な漢詩ですね^^^
中国では桃なんでしょうね。
日本では万葉・古今集では
さくらより梅の歌の方が多いんですね。
さくらと言えば西行でしょうか。
春の暖かさでにごり酒とは粋ですね^^^
霞みは現代社会の混沌とした世相と解釈いたしました。
この閉塞感から、どこかへ旅立ちたい我であります。
傑作のぽち!
2009/4/7(火) 午後 6:40
まさに李白が歌いそうな雰囲気ですね。
私もお酒は甘いのが好きです。
私も共に酔ってみたいです。
華やかな雰囲気にポチ!
2009/4/7(火) 午後 7:48
春ですねぇ。中国は桃の花見なんですね。
昔の日本は、確か、梅の花見でしたよね。
2009/4/7(火) 午後 10:35
とてもいいですね。
意味合いに惹かれました。
もや、そして、服を脱ぐ・・・いいです。傑作です。良き春でありますように。
2009/4/8(水) 午後 0:15
吉祥天さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
梅から桜への歌の数の変化は、時代が新しい歌集ほど
桜の歌が増えていますね。国風文化への変遷を見るようですね。
西行の桜の歌は良いですね。吉祥天さんの記事を拝見しました。
清酒よりも濁り酒の方が雰囲気に合っているかなと考えていました。
混沌とした世の中に、落ち着くところはないのかと、この頃特に思いますね。
そういう状況も頭の隅に入れながら詠もうとしていました。
2009/4/8(水) 午後 2:55
はせさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
桃の花の下で濁り酒を酌む、詩人らしい光景を想像して詠んだつもりです。
甘いお酒ですか。僕もいろんな種類のお酒を試してみたいです。
友人とお酒を飲むときに新しいお酒の味を覚えていっております。
花の下で飲み会というのも楽しいのではと思います。
これからもいろいろと詠んでいこうと思います。
2009/4/8(水) 午後 3:00
ウィルさん、コメントありがとうございます。
漢詩では「櫻(桜)」の字が出てくる詩語が少ないところからしても、
中国では桃の花見が一般的なのではと思います。
奈良〜平安のころは、梅の花見の方が一般的だそうですね。
万葉集では梅の歌が 118 で、桜の歌が 40 ですから、
この時期はまだ梅だということがわかりますね。
いろいろと調べてみると面白いですね。
2009/4/8(水) 午後 3:16
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
春の暖かい詩会の中で、花見の漢詩を作っておりました。
もやの中を尋ねていって、落ち着いて上着を脱ぐ、
転結を推敲しながらそんな旅の光景を考えていました。
花見の光景をうまく表現できればいいなと思います。
2009/4/8(水) 午後 3:23
漢詩に出てくる花はほとんどが「桃」ですよね。「桃源郷」という言葉もありますし。春らしい優しい作品にポチ!
2009/4/9(木) 午後 2:32
akiko さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
漢詩も桃が多いですね。桃源郷も陶淵明の詩で有名ですね。
遠くの世界へ足を踏み込むような境地を詠んでみたいなと思います。
夜桜の詩にも挑戦してみます。
2009/4/9(木) 午後 3:36
こんにちは。花見の季節ですね。
二枚目の写真はお酒ですか。プリンみたいです。
台湾では、清明節です。
杜牧:清明時節雨紛紛,路上行人欲斷魂。借問酒家何處有?牧童遙指杏花村。
2009/4/9(木) 午後 5:08 [ pure taiwan ]
pure さん、コメントありがとうございます。お久しぶりです。
大阪では花見の季節も終わり始めました。
今月は花見の漢詩を作っていこうと思います。
二枚目の写真は濁り酒(濁醪)ですね。
豆腐かプリンのようにも見えますね。
機会があれば一度飲んでみます。
清明節ですか。お墓を掃除する日ですね。
僕も夏休みの時期に墓参りをしてご先祖を大切にしたいです。
杜牧の詩の結句はきれいで良いですね。
こういう漢詩を一生に一度は作ってみたいです。
2009/4/10(金) 午後 7:01
こんにちは、玄さん頑張っておられますね。
この詩の春愁と旅愁に牽かされます。ポチ
2009/4/11(土) 午後 1:21 [ チョコ ]
春うらら 夢幻の境地にさまよいこんだような
心地になります♪ 素敵な漢詩にぽち!*^-^*b”
…私のは 何度も書き直してなかなか できあがりません><;
漢詩って 本当にむすかしいですね!!
2009/4/11(土) 午後 9:32
choco3784 さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
週に一句は漢詩を詠んでいきたいなと思って、何とか努力しています。
春の季節にどこかへ出かけてゆったりと椅子に腰掛けてみたい、
そんな雰囲気が詠めていたら嬉しいです。いつもありがとうございます。
2009/4/12(日) 午後 1:22
ことりんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
暖かい気候の薄もやの中、違う世界に飛び込むような、
そんな気分を詠んでみました。うまくできていれば嬉しいです。
「漢詩は後ろから作れ」と先生から言われたことがあります。
この漢詩を作るときも、各句の韻の部分だけを先に作っていました。
こういう事が自然にできるようになるために、
もっと長年努力していこうと思っています。
これからもがんばって作っていきます。
2009/4/12(日) 午後 1:33
玄さん、僕は桜を詠みました。大阪城の桜です。この日は北朝鮮のテポドンが上空を侵犯しました。和魂の桜と北の横暴が、ややきわどい一首になったけれど決して過去のような事の無いようにされどされど護らねばならないものは護らねばなりません。近々僕もUPいたしましょう。詩社の方には君の作も、琴鈴の作も打っておきましたよ。
2009/4/13(月) 午後 11:38 [ f u k o ]
不孤さん、コメントありがとうございます。
日本の桜と北とのきわどい状況を詠んでおられるのですね。
日本も平和的に交渉しつつも、守るための体制を整えなければならない、
そんな難しい状況を感じます。またブログを見に行きます。
詩集の方にも打ってあるのですね。いつもありがとうございます。
これからもがんばって漢詩を作っていきます。
2009/4/14(火) 午前 11:07
ことりんさん、トラックバックありがとうございます。
花見の中で三線を弾く光景が、花見にふさわしいなと思いました。
2009/4/20(月) 午後 5:22