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籬邊桃李 玄齋 (下平聲六麻韻)
暮 色 籬 邊 帶 彩 霞 暮色の籬辺 彩霞を帯び
桃 紅 李 白 鬪 紛 華 桃紅 李白 紛華を闘わす
暫 駐 釵 光 君 安 在 暫く釵光を駐めて 君安くにか在る
一 醉 無 痕 殘 月 斜 一酔 痕無く 残月斜めなり
現代語訳:
夕暮れの垣根のほとりは、美しいもやがかかっており、
紅の桃の花と白い李(すもも)の花が、華やかさを競っていた。
しばらくの間、釵(かんざし)の光を引き止めて、
あなたはどこにいますかと尋ねたけれども、
一度酔うとすでに痕跡もなく、ただ夜明けの月が西に傾いていた。
語注:
※籬辺(りへん): 垣根のほとりのことです。
※桃李(とうり): 桃(もも)と李(すもも)のことです。
※暮色(ぼしょく): 夕暮れの景色のことです。
※彩霞(さいか): 美しいもやのことです。
※桃紅(とうこう): 紅色の桃の花のことです。
※李白(りはく): ここでは「白いすももの花」を意味しています。
※紛華(ふんか): 派手で華やかな様子を示しています。
※駐(とどめる): 「引き止める」という意味です。
※釵光(さいこう): 釵(ふたまたのかんざし)に反射する光のことです。
※安(いずくにか): 「どこに」という意味です。
※残月(ざんげつ): 夜明けに消えそうになっている月のことです。
解説:
こちらは夕暮れの垣根で桃と李(すもも)の花見をする場面を詠んでみました。
夕暮れの紅と白の花を見るのは、きれいな景色だろうなと思います。
夢の中で美しい女の人を見かける、そんな光景も想像していました。
次回は夜桜を詠むことに挑戦してみます。
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玄さん♪
果物のお花は桜より綺麗に思います。
一時でも美しい方とお話できて良いですね。
良いですね 漢詩にポチ
玄さん、恥ずかしい質問ですが!
語注:の言葉綺麗ですが俳句に詠む事はいけないのですか!
2009/4/14(火) 午後 4:13
次回の夜桜も楽しみにさせていただきますね(*^_^*)ぽち
2009/4/14(火) 午後 7:17
写真とマッチしたムードたっぷりの作品にポチ! でも、アホな私は、承句を読んだとき、歌聖「李白」が誰かと争っているのかと思ってしまいました。「李」は元来すももでしたよね。お恥ずかしい…。
2009/4/15(水) 午後 3:11
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
桃の花は取ってもきれいですね。今年の新しい発見です。
漢詩の中で美しい女の人を想像してみました。
うまくできていればいいなと思います。
俳句の中に漢詩の言葉を使っても良いと聞いておりますが、
この詩に使った言葉で今のところ僕が確認できたのは、
「籬」「暮色」「桃」「残月」「李白(詩人の名前)」は、
実際に俳句に使用されているのがわかりました。
この件についてはもっと調べてみます。
2009/4/15(水) 午後 4:12
まいさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
中国では桃の花見の方が一般的ですが、
日本の花見の漢詩もしっかりと作っていこうと思います。
夜桜の漢詩を作ってみようと思います。
2009/4/15(水) 午後 4:30
akiko さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
一枚目の写真は、花の色の対比がよく出ているものを選んでいました。
「李白」という言葉がちょっとややこしかったかなと改めて思います。
夏目漱石が「明暗」の執筆の合間に作った、大正五年九月四日作の
七言律詩の中に、「李白」という言葉を、詩人の李白と、
「李(すもも)の白」の二つの意味をかけて作った詩がありました。
駄洒落のようで面白いなと思っていました。
2009/4/15(水) 午後 4:37
写真も漢詩もとても色を感じました。
素敵です。文句なく傑作です。
なんだかとても余裕を感じます。良き春の日々をお過ごしください。感謝です。
2009/4/15(水) 午後 9:21
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
写真は花の色が細かく写っているものを選びました。
漢詩でも夕暮れの花の色がうまく出ていればいいなと思います。
春の暖かい気候になって、気持ちも穏やかになっています。
ゆったりした気分で漢詩を書いていければいいなと思っています。
2009/4/16(木) 午前 11:55
こんにちは。
ほのかな桃のお花の香りただよってきました。
まるで玄さんが源氏物語の中で詠まれたような気がしています。
静かな夕暮れ、すてきな麗しい女性をお見かけしたような・・・ほんわかと気持ちが和んできています。とても素敵な漢詩ですね、お写真からとても身近に感じられました。傑作ポチ♪です。
2009/4/16(木) 午後 4:06
y5812y さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
写真は花の香りがするように思われますね。良い写真が見つかりました。
源氏物語ですね。「花宴」の巻で源氏と朧月夜が出会う場面を
思い浮かべました。こちらは桜花の宴でしたね。
夕暮れの華やかな景色が描けていればいいなと思います。
2009/4/16(木) 午後 4:44
この漢詩はボクにも判りました。とてもロマンチックな雰囲気にうっとりします。ポチ
2009/4/18(土) 午前 10:11 [ チョコ ]
choco3784 さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
判っていただいて嬉しいです。これからもわかりやすく作っていきます。
転結はすこし艶っぽくしてみました。
これからもいろいろと工夫をして作っていこうと思います。
2009/4/18(土) 午後 0:23
色彩と浪漫にあふれた画が浮かんできます。
すばらしい作品です!^-^b 傑作ポチ
トラバさせてくださいませ。
2009/4/19(日) 午前 9:33
ことりんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
色鮮やかであでやかな世界が描けていればいいなと思います。
トラックバックありがとうございます。また訪問いたします。
2009/4/20(月) 午後 5:12
綺麗〜なお写真です

夕暮の美しい一時を歌った素晴らしい漢詩ですね
いつか半切の行草作品にしてみたいです
2009/4/27(月) 午後 0:12
みゆっぴさん、コメントありがとうございます。
この花の写真は、検索して探した時にすぐに目に留まりました。
目が眩むような写真だと思います。
夕方から夜への色鮮やかな光景を漢詩にしてみました。
漢詩を書道の筆で書くのは、大変趣を感じますね。
子供の頃の書道教室を思い出しました。
2009/4/27(月) 午後 1:31
桃と李の花の印象は夕暮れですね。
写真一枚は桃ですか。桜と似ていますね。
この李白は中国の李白と違いますね。
2009/5/5(火) 午後 5:21 [ pure taiwan ]
Pure さん、コメントありがとうございます。
桃李が映える時間帯は夕暮れかなと想像していました。
一枚目の写真は、紅と白の桃の花だそうです。
色の取り合わせが美しいなと思いました。
ここの「李白」は「李の白い花」という意味になりますね。
かつて夏目漱石が「詩人の李白」と「李の白い花」の
二つの言葉を作って律詩としたものがありますね。
次のような詩です。
「絶句」
人間誰道別離難 人間誰か道う別離の難きを
百歳光陰指一弾 百歳の光陰 指一弾
只爲桃紅訂舊好 只だ桃紅のために旧好を訂す
莫令李白醉長安 李白をして長安に酔わしむるなかれ
風吹遠樹南枝暖 風は遠樹を吹きて南枝暖く
浪撼高樓北斗寒 浪は高楼を撼かして北斗寒し
天地有情春合識 天地有情 春合に識るべし
今年今日又成歡 今年今日又た歓を成すを
李白を「李の白」と読めることを利用した対句がすごいですね。
2009/5/5(火) 午後 6:14
玄さん、「絶句」、ありがとうございます。
夏目漱石の漢詩は中国人をも感嘆させました。
ここの「李白」には「李の白い花」と「詩人の李白」二つの意味がありますね。面白いです。
最近、台湾は暑いです。温度30℃。〜(ノ ̄〜 ̄;)ゝ
元気に過ごされてますか?
2009/5/8(金) 午後 5:41 [ pure taiwan ]
Pure さん、コメントありがとうございます。
その律詩の正確な題は「無題」でした。訂正いたします。すみません。
中国の方も漱石の漢詩は評価される方がいると聞いています。
漱石は漢詩もすぐれていたというのは本当にすごいなと思います。
この詩の技法も、とても素晴らしいと思いました。
大阪はこのところ雨が降って涼しいですが、明日からは暑くなります。
それでも 27℃ですから、台湾は暑くなるのですね。
僕は少しずつ体重が減ってきたこともあって、体は楽になっています。
これからも元気に漢詩を作っていこうと思います。
2009/5/8(金) 午後 5:53