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夏夜偶吟 玄齋 (下平聲一先韻)
炎 熱 終 宵 三 伏 天 炎熱 終宵 三伏の天
解 衣 抱 枕 覓 涼 眠 衣を解き 枕を抱きて 涼を覓めて眠る
鼾 聲 幾 聽 松 聲 裡 鼾声幾たびか松声の裡に聴き
翌 日 醒 來 噪 亂 蝉 翌日 醒め来れば乱蝉噪ぐ
現代語訳:
激しい暑さが夜通し続くのが、この三伏(さんぷく)の時期だ。
服を脱いで、枕を抱いて、涼しいところを求めて寝ていた。
いびきの音を、何度も松の枝が風に揺れる音の中に聴いて、
次の日に目が覚めてくれば、蝉が乱れ飛んで鳴き騒いでいた。
語注:
※炎熱(えんねつ): 激しい暑さのことです。
※終宵(しゅうしょう): 夜を通して、という意味です。
※三伏(さんぷく): 夏至の後の三番目から五番目の庚(かのえ)の日の
間の時期を言います。この時期は非常に暑い時期とされています。
※覓(もとめる): 「求める」の平仄を仄声にするときの字です。
※鼾声(かんせい): いびきのことです。
※松声(しょうせい): 松の枝が風に揺れる音のことです。
※噪(さわぐ): 「騒ぐ」と同じ意味です。
※乱蝉(らんせん): 蝉が乱れ飛んで鳴く様子です。
解説:
この時期の、夜も暑くて寝苦しい様子を詠んでみました。
激しい暑さといびきの音と、早朝には蝉の声が大きくて、
それで早く目が覚めてしまいます。
今は冷房は夜中までつけている状況ですね。
この時期は体調に気をつけないといけないなと思います。
縁側の画像は以下のサイトのフリー素材を利用いたしました。
フォトライブラリー
http://www.photolibrary.jp/
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クソ暑い大阪の夏の宵ですが、「松聲裡」などは美しく表現されています。ポチ。
2009/8/7(金) 午後 9:40 [ f u k o ]
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
大阪の夜は暑くて寝苦しいなと、いつも実感しています。
夏の夜中にいびきと松声という取り合わせを想像してみました。
なんとか詩の形になったのでよかったです。
2009/8/9(日) 午後 4:27
「三伏」というの初めて知りました。いびきを聞くのは作者ですよね? そしたら、近くに誰かが寝ていたということになるの? またまた無知な質問でごめんなさい。
2009/8/11(火) 午後 1:33
akiko さん、コメントありがとうございます。
「三伏(さんぷく)」という言葉は漢詩をするようになって初めて知った言葉です。
夏の表現もいろいろあることを学んでいます。
いびきは、隣の部屋から聞こえてくるいびきを作者が松の音とともに聴いている、
そんな光景のつもりで作ってみました。
いびきを漢詩に入れてみようと試みてみました。
僕も漢詩の言葉を学びながら作っていますので、
できる限り疑問点には答えられるようにしていこうと思います。
2009/8/11(火) 午後 2:56
玄様
本当に暑い日々が続きます。
いかにも寝苦しい様子が思い浮かび共感します!
^-^b ぽち!
ああ…私も 早く8月のお題 仕上げないと!( ;)
2009/8/12(水) 午後 3:49
ことりんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
毎日、夜の暑苦しさと、早朝のセミの騒がしさで目が覚めていましたので、
その部分を何とか漢詩にしてみようと苦心していました。
夏の漢詩も少ないので、何とか工夫をしないとと思っていました。
僕ももう一つの課題の「池塘觀蓮」を早く仕上げないとと思っています。
僕ももっとがんばります。
2009/8/12(水) 午後 4:34
写真の下駄の赤い鼻緒がなんとも情緒がありますね。どうやらもう秋の気配です。漢詩にぴったりの季節になりますね。ポチっとね。
2009/8/20(木) 午後 3:16
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
夏の夜の写真を探していたところ、涼しげな縁側の写真が
見つかりましたので、今回使ってみました。
赤い鼻緒の草履もいいなと思っていました。
ここから花火を眺めているような、そんな風景も浮かんでくる写真ですね。
大阪も朝夕は少しは暑さがましになって、涼しくなってきたようです。
夏の漢詩は参考にする昔の漢詩が少ないですが、秋の漢詩は
大量にありますので、参考のために今のうちに読んでおこうと思っています。
2009/8/20(木) 午後 3:29