玄齋詩歌日誌

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漢詩

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重陽看菊  玄齋  (下平聲七陽韻)

九 日 東 籬 菊 已 黄  九日 東籬 菊已に黄
漸 添 秋 意 凝 新 霜  漸く秋意を添えて新霜を凝らす
泛 英 酌 盡 忘 憂 物  英(はな)を泛(うか)べて忘憂の物を酌み尽くし
落 帽 風 人 驚 滿 場  落帽の風人 満場を驚かさん


現代語訳:

 陰暦九月九日の東の垣根では、菊はすでに黄色い花をつけており、

 次第に秋の気配が加わって、初霜が降りていた。

 この日には菊の花を浮かべて憂いを忘れる酒をすっかり酌み尽くして、

 風で帽子を落としたという詩人が、その場の人々全員を驚かせることだろう。 


語注:

 ※東籬(とうり): 東側の垣根のことです。陶淵明の「飲酒」の詩に
   出てくる言葉で、菊の縁語でもあります。

 ※秋意(しゅうい): 秋の気配のことです。

 ※新霜(しんそう): 初霜のことです。

 ※英(はな): ここでは菊の花のことです。

 ※忘憂物(ぼうゆうのもの): 陶淵明の「飲酒」の詩に出てくる言葉で、
   憂いを忘れるもの、つまりお酒の別名です。

 ※落帽(らくぼう): 中国の東晋の頃の軍閥、恒温(かんおん)の部下の
   孟嘉(もうか)の故事です。彼は陰暦九月九日に龍山で開かれた酒宴で、
   風で帽子を吹き飛ばされたのに気づかずに、同僚から出された嘲笑の文章に
   悪びれることなく、見事な即答の文章を書いて、満座の人々を感嘆させました。
   この言葉は李白の「九日龍山飮(九日、龍山に飲む)」の詩に出て来ます。

 ※風人(ふうじん): 詩人のことです。


解説:

 以前に作った詩の「深秋看菊」を作るときに、
 ボツにしたものを作り直したものです。
 詩題も替えて二週間ほど前に作り直したものを、
 今日の陰暦九月九日に合わせて更新しました。

 重陽(ちょうよう)は、五節句の一つで、陰暦九月九日の節句のことです。
 この日には高い丘に登って、茱萸(しゅゆ: かわはじかみ)の実のついた枝を
 頭にさして、菊の花を浮かべた酒を飲んで邪気を除く行事が行われていました。

 菊をお酒に浮かべて飲むというのは良いなと思います。
 菊は食用でもあるのですね。


 来年にこの詩を詠むときは、もう少し故事を少なくして、
 自分の言葉で詠んでみようと思います。

 これからも少しずつがんばります。



 菊の風景写真は以下のサイトのフリー素材を利用いたしました。


 フリー画像素材 EyesPic
 http://eyes-art.com/pic/

閉じる コメント(26)

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こんばんは。
お酒に菊の花は黄色がよいですね
玄さんお帽子かぶりますか、風人に見えます。ポチ

2009/10/26(月) 午後 8:54  HOSI 

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屈原の離騷から離人とか騷人とか、詩経の国風から風人とか、皆詩人の事ですが、此の詩は風人が良いですね。ポチですよ^^

2009/10/27(火) 午前 7:05 [ f u k o ]

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今日は京都に冬型の時雨が来ました、天気図も冬型で納得です。
秋はいいなと思っていたら、あっという間に冬の気配です、禿頭には帽子の必要な季節が近づいてきました。
下戸ですが菊の花びらを浮かべた杯ならひとついただきましょう、さて一首詠めるかしらん。ポチ。

2009/10/27(火) 午後 0:42 ひろちん。

ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
お酒に黄色い菊の花は良い眺めですね。盃の色は白が良さそうですね。
僕も帽子をかぶると少しは風人に見えると良いなと思います。
満場を湧かせることは出来ませんが、
これからもこつこつとがんばっていきます。

2009/10/27(火) 午後 2:02 白川 玄齋

不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
屈原の「離騒」の詩からも、離人や騒人の言葉が作られたのですね。
離人は初めて知りました。詩人の別名は本当にたくさんあるのですね。
風で帽子が飛ばされたというところで、今回は「風人」を合わせてみました。
これからもどんどん学んでいこうと思います。

2009/10/27(火) 午後 2:07 白川 玄齋

ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
京都では時雨ですか。もう冬がすぐそこに来ているのですね。
寒くなってくると頭も暖かくするようになりますね。
真冬は毛糸の帽子をかぶって、夏は野球帽か麦わら帽ですね。
僕も最近は健康に気をつけてお酒を控えていますが、
風流なお酒ならば多めに飲めるかなと思います。
季節を感じる詩や歌は良いなと思います。これからもがんばります。

2009/10/27(火) 午後 2:13 白川 玄齋

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黄色い菊のお写真がとてもマッチしていますね(#^.^#)
晩秋は暗いイメージを感じるのですが、玄さんの漢詩からは明るいイメージを感じます♪
勿論っ、傑作ぽち!です♡

2009/10/28(水) 午前 7:19 *:..。*みゆっぴ♪*:..。*

みゆっぴさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
今回は大きな菊の花をフリー画像のサイトから探してきました。
きれいで明るい菊の写真を探し出せたので嬉しいです。
重陽の節句というのも楽しそうですね。そんなお祭りの感じの
明るいイメージを出せていればいいなと思います。
こういう節句などはきちんと調べて、漢詩を詠んでいこうと思います。

2009/10/28(水) 午前 10:13 白川 玄齋

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日本人も持つ、きわめて美しいセンチメンタルを感じますね。ポチです。熱燗の美味しい季節になりました。

2009/10/29(木) 午後 4:07 瑠

Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
季節のいろいろな風物に心を動かされる、
そんな気持ちを漢詩に出来ればいいなと思います。
これからも工夫して作っていきます。
こちらも朝夕はずいぶん冷えてきました。
そろそろ熱燗の出番ですね。

2009/10/29(木) 午後 4:42 白川 玄齋

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離人ですが、「八幡山崎春欲暮、杜鵑啼血落花流・一聲有(在)月一聲水、聲裏離人半夜舟

作者名忘れた。こんな詩が有ったと思います。この離人は詩人の事です。

2009/10/29(木) 午後 10:48 [ f u k o ]

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「酌盡」と「斟酌」響きの好みかな^^

2009/10/29(木) 午後 10:58 [ f u k o ]

不孤さん、コメントありがとうございます。
件の詩は、城野静軒(きの せいけん)という人の
「舟中聞子規」という詩ですね。この詩を紹介していたページでは、
「離人」は単に世捨て人程度の意味で訳されていました。
本来は、「離騒」から来ていることを意識して
訳していかないといけないと思いました。
「斟酌」も良いなと思いました。
「盡」は最近は結構頻繁に使いすぎているかなとも思います。

2009/10/30(金) 午後 3:05 白川 玄齋

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離騷。離も騷も国を追放された人と云う説も有るようで、離人は離縁された人とか国から出た旅人の説もあるから一概に言えませんが、
離も騷も憂愁なる所を詠う詩人であって、騷人なんて自分のことを言いますが、そう簡単には言えない意味の詩人ですよね。
盡は尽くすとか尽きるとか云いますから、面白いのですが、不孤は響きの良いのをとりたい、といっても訓読みの響きなんですよ。でもね
訓読みの響きの良いのは向こうでも良いようですよ。

2009/11/1(日) 午後 8:19 [ f u k o ]

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此の詩、吟社の詩集に掲載しましたよ。良い詩だと思いますが結句チョット浮いたかなって感がないでもないですね、厳しいかね?^^

2009/11/1(日) 午後 8:23 [ f u k o ]

不孤さん、コメントありがとうございます。
「離人」「騒人」を世捨て人の意味で使っても、はずれではないということですね。
「山人」や「散人」と同じで、軽々しく使うことは出来ない
というところなのでしょうね。僕も使うときには気をつけようと思います。
「斟酌」の方が向こうでも通じやすいということですね。
推敲作では改めることに致します。
結句が少し浮いているのも、僕も改めて気になってきました。
承句をもう少し効果的に使うことで改善を試みてみます。
また推敲作をメールで送ります。
僕は現在ほろ酔い加減ですので、明日に推敲を試みます。

2009/11/1(日) 午後 11:32 白川 玄齋

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玄様は菊を見に行かれましたか。
私は脚の丈夫な頃には、丸亀城の菊花展へよく行きました。
赤い毛氈を設えた長椅子で甘酒をいただきました。
ヘルパーさんに連れて行っていただくには遠すぎるのでもう一生菊花展へは行けないでしょう。

2009/11/6(金) 午後 5:34 はせばあ

はせさん、コメントありがとうございます。
お元気ですか。足の具合は現在はいかがですか。
僕は枚方市かどこかで開かれた菊人形展を見に行ったことがあります。
菊に飾られた人形とならべられた菊の香りが記憶に残っています。
丸亀城の菊花展は遠いところにあるのですね。
もう少しお元気になられて、外へ出かけられる機会が
少しでも増えるようになればいいですね。
僕も少しでも健康を保っていければと思っています。

2009/11/7(土) 午後 0:49 白川 玄齋

古いものにコメしてすいません。
重陽の節句は亡くなった主人の誕生日なもので、つい^^;
今年で亡くなってから7年になりますが、ふと、主人が生きていれば、重陽の節句に盃(というかビール?)を酌み交わし、他愛もない事を話しているのかな、と思ってしまいました。
話は変わりますが、枚方の菊人形展なら、枚方パークじゃないでしょうか?菊人形の後継者がいないという事で、数年前に菊人形展は終わってしまいました。良いものを後世に残せないという事は、非常に残念でなりません。何かを残していくのが人の務め。そんな気がします。ぽち。

2010/3/4(木) 午後 5:05 [ 澤木淳枝 ]

澤木淳枝さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
重陽の日は亡くなった旦那さんの誕生日でしたか。
記念の日に酒を酌み交わすのは、良い場面ですね。
そうですね。枚方パークだと思います。
僕も小さい頃に行った記憶が微かにあるのを思い出していました。
こちらも後継者不足ですか。昔のものを残すのは難しいものなのですね。
僕も何かで努力できることをしていかないとと思っています。

2010/3/4(木) 午後 5:28 白川 玄齋


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