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偶成 玄齋 (上平聲十三元韻)
邦 國 今 當 擧 國 論 邦国 今当に国を挙げて論ずべきに
貧 人 聊 恥 小 蓬 門 貧人 聊か小蓬門を恥ず
修 身 未 及 戒 三 毒 修身 未だ三毒を戒むるに及ばざれば
政 事 云 云 無 敢 言 政事 云々 敢えて言うことなからん
現代語訳:
国家のことを、今は国中の人々が論じなければならないときになって、
この一人の貧乏人は、何となく自分の小さな貧しい家の門が
恥ずかしくなっていた。
自分の身を修養して、行いを正しくすることが、
まだ人の心を害する三つの煩悩を戒めることにまで及んでいなければ、
政治上のことやそれ以外のことなどは、気兼ねもせずに言うことはできないだろう。
語注:
※偶成(ぐうせい): 思いがけずできた詩のことです。
※邦国(ほうこく): 国家のことです。
※当(まさに〜すべし): 「〜しなければならない」という意味です。
※挙国(きょこく、くにをあげて): 国中の人々が、という意味です。
※聊(いささか): なんとなく、という意味です。
※小蓬門(しょうほうもん): 蓬を編んだような小さな家の門、
つまり貧しい人の小さな家の門のことです。貧しい家柄のたとえです。
※修身(しゅうしん): 自分の身を修養して、行いを正しくすることです。
※三毒(さんどく): 仏教の言葉で、人の良い心を害する三つの煩悩のことです。
つまり貪(とん: 欲望をむさぼる)・瞋(じん: いかり)・
痴(ち: おろかさ)の三つです。
※政事(せいじ): 政治上の事柄のことです。
※云云(うんぬん): それ以下のことを省略する言葉です。
解説:
僕が時々思っていることを七言絶句にしてみました。
僕は世の中のことをぼんやり考えながら、
時々、自分の中の悪い気持ちを反省していることがあります。
例えば時々ちょっとしたことで怒りを感じていても、
それを爆発させないように気をつけています。
そんな状況で時事を論じることにちょっと気兼ねをしてしまう、
そんな心情を詠んでみました。
こういう心情を詠むのも、なかなか難しいなと思います。
謙虚な漢詩を作っているつもりが尊大な漢詩になってしまったりするので、
気をつけて作っていかないといけないなと思いました。
これからもこういう自分の心情を詠むような漢詩にも、挑戦していこうと思います。
国会議事堂の風景写真は以下のサイトのフリー素材を利用いたしました。
フリーフォトボックス
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玄さん、こんにちは。
三毒(さんどく)これはこの歳をしても修行がたりないです。
ここでいつも反省の言葉学びます。玄さんありがとう。
大ポチです。
2009/11/28(土) 午後 3:56
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
三毒を戒めるというのは実際にはかなり難しいことだなと時々思います。
反省をしながらもどんどん学んでいこうと思います。
いつもありがとうございます。
2009/11/28(土) 午後 4:40
でも、三毒を戒めて政にあたった人物は歴史上数えるほどかもしれません。
庶民はその程度である程度騒いだほうが、今の政治にはプラスかも? ポチ。
2009/11/28(土) 午後 8:01
こんにちは〜♪
国会議事堂と
あばら家の組み合わせがいいですね^^
玄さんには珍しい時事詠になっていますね^^
漢詩でもこうした詩は好感が持てますね。
短歌は時代を詠んでこそ、短歌だと思っていますが。。。。。
三毒はわたしも肝に命じたいですね@@@@@@@
今日も素敵な日を。。。。。
ぽち。
2009/11/29(日) 午後 3:43
なるほど。。三毒。とくに、欲望をほしいままにムサボることにかけては、最近の日本人は、どこの国にも負けないのでは?と思います。
そのことに対する、「恥」の意識もない。
玄さま、中国の詩には、昔から悪政を嘆き憤る伝統もあるみたいですが、こういう詩は、皆さんの意見が見られたりして、いいですね。
2009/11/30(月) 午前 0:22
国というものを考えることは大切なことですね。
日本人の心は謙虚で勤勉でしたが、今は自分の私利私欲で動く人が多くなり、それを正当化する言葉まで賢く言う人がいます。ポチ。
2009/11/30(月) 午前 0:48
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
歴史上には三毒をほしいままにする豪傑もいますね。
人を動かす時は短所ではなく長所を元にして考えなければならないと、
経営学者のドラッカーも言っていますね。
少々欠点があっても、世の中を大きく論じて騒ぐ位が良いのかな、
という風にも思いました。
世の中が少しでも明るくなればいいなと思います。
2009/11/30(月) 午後 2:38
吉祥天さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
国会議事堂とあばら屋、政治家と庶民の意識のずれのようにも思っていました。
こういう時事詠もたくさん作って慣れていければいいなと思います。
吉祥天さんの短歌の時事詠は、いつも僕の心にしみてきます。
世の中を詠むのは難しいなといつも思いますが、
何とか漢詩にしていければいいなと思います。
2009/11/30(月) 午後 2:43
ピンパパさん、コメントありがとうございます。
儒学では道を求めることも欲なので、無欲もいけないと説いていますが、
いろんな欲望がある中では、僕もどんな姿勢で
生きたらいいのかと迷うことがあることに気づきます。
実際のいろんな状況に直面すると、怒りを堪えるのも難しいなと思います。
もっともっと努力していこうと思います。
杜甫は、詩の中で当時の世の中を批判するということを始めた人だと、
「杜甫詩選」の後書きにも書いてありました。
杜甫について、もっとしっかりと勉強して作詩に活かそうと思いました。
時事の漢詩を作ると、いろんなコメントを頂くのはありがたいなと思います。
僕ももっと世の中について知らなければいけないなと反省しました。
2009/11/30(月) 午後 2:57
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
僕自身の身の回りのことと国のことを、同時に考えていきたいなと思います。
世の中には私利私欲で動いて妖しげな言説をする人が
少し前に報道されていたのを記憶しています。
経済と道徳を偏ることなく同時に考えていく方が良いのかなと思いました。
世の中をもっと考えられるようになりたいなと思います。
2009/11/30(月) 午後 3:04
私利私欲で動く政治カであることに対してはみなさんうんざりしますね。政治家は、規範が必要ですね。
今日はお誕生日コールをありがとうございました。
感謝★
2009/11/30(月) 午後 11:50
時事詠は絶句のような短詩ではなかなか言い得ないですね。杜甫や白居易のように古詩にしませんとネ。そうすると三毒なんかが生きてきますね。五教なんか対にすると面白いのだけどね。三毒が佛なら五教は孟子とか。古詩の時事詠なんか作ると玄齋の学力が生きてきます。絶句では三毒などの立派すぎる語は控えた方が良いし古詩では使わないと間延びして行けませんし。使い分けですよ、などと思っています。勿論ポチだよ。
2009/12/1(火) 午前 2:12 [ f u k o ]
Ruri さん、コメントありがとうございます。
私利私欲で動かない世の中になっていってほしいなと思います。
少しでも規範を守るような形になればいいなと思います。
今月の課題の時事詠もがんばってみます。
2009/12/1(火) 午前 10:18
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
時事詠で何か意見を言い尽くすには、古詩かせめて律詩くらいの長さが
必要なのですね。絶句では少し尻切れトンボになってしまったようですね。
「絶三毒」と「親五経」などのように対にして使うのも良さそうですね。
詩句の長短によって言葉をもっと選んでいかないといけないと思いました。
今月の課題は少しその部分を意識してみようと思います。
2009/12/1(火) 午前 10:32
玄様の漢詩はいつも自分の身を引き締めて詠っておられる。
それが私にはなんとも切ないです。
またそれが玄様の良いところですね。
ポチです。
2009/12/4(金) 午前 10:55
はせさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
僕は自分自身をないがしろにして世の中のことを
話すということは、少し恥ずかしく思っています。
自己の修養をしていきながら少しずつ話すということが
出来れば一番いいなと思っています。これからもがんばります。
2009/12/4(金) 午後 2:39