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病中漫吟 玄齋 (上平声十一眞韻)
三 十 三 年 多 病 身 三十三年 多病の身
偶 罹 寒 疾 更 酸 辛 偶々寒疾に罹りて更に酸辛
枕 頭 排 悶 禪 書 裏 枕頭 悶を排する禅書の裏
少 癒 偏 求 斯 道 新 少癒して偏に斯道を求むること新たなり
現代語訳:
三十三年の間、多病の身であった私が、
予期せぬ風邪にかかってしまい、さらに辛い気持ちをしみじみと感じていた。
枕元で読んだ禅僧の本の中の文章によって心の憂さを取り払い、
病気が少し治ってきた頃には、ひたすらに自分の学問の道を求める
気持ちを新たにした。
語注:
※偶(たまたま): 予期せず偶然に、という意味です。
※罹(かかる): 病気にかかることです。
※寒疾(かんしつ): 風邪などの寒さによって起こる病気のことです。
※酸辛(さんしん): 辛く悲しい気持ちをしみじみと感じることです。
※枕頭(ちんとう): 枕元のことです。
※排悶(はいもん、もんをはいする): 心のうさを取り払うことです。
※禅書(ぜんしょ): 禅僧が書いた書物のことです。
※裏(うち): 「〜の中」という意味です。「中」とは平仄の関係で使い分けます。
※少癒(しょうゆ、すこしくいゆ): 病気が少し治り始める頃を指して言います。
※斯道(しどう): その人が学んでいる学問や技芸の道のことです。
解説:
先週土日は風邪で寝込んでいましたが、
風邪が治りかけて安静にしている時に作った漢詩です。
その後には、足先にできた傷から菌が血管に入って炎症を起こしてしまい、
今は通院しながら治療を行っている最中です。
こうして病気になっている最中の方が、あまり余計なことで悩まなくなって、
心がいつもより穏やかなのを不思議に思っています。
同時に、周囲にご心配やお世話をかけているのは申し訳ないなと思います。
転結は禅僧の白隠慧鶴(はくいんえかく)の著書である
「遠羅手釜(おらでがま)」の一節を読んだ時の感想です。
その中に、病にある僧侶は、大衆の喧噪や客人の応対や托鉢作務の労力から
解放されているので、死生は天運に任せ、飢寒は看病人に任せて、
ひたすら正念工夫すべしとありました。
ここを読んで、僕も病人として、とにかく周囲の雑念にとらわれることなく
自分にできる努力をしていけばいいのだろうなと、
そういう気持ちをより強くしました。
病気の時に本を読むと、とても心の中にしみてきます。
いろんなことを考えながらも、心穏やかに過ごせているのがいいなと思います。
病気は病気として治療にかかりながら、
いつでも僕にできる努力をしていければいいなと思います。
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病気の時ほど心穏やかにすごいことが一番ですね^^ぽち
2010/1/21(木) 午後 9:06
体調がすぐれないと何もする気力がなくなります、食べて寝るだけです。
でも、気分のよいときは好きな分野からでも刺激があるとうれしいものです。
布団の上からも他人に対して出来ることはたくさんあると信じています。
もう少し暖かくなるまでお互い身体に気をつけましょう。傑作。
2010/1/21(木) 午後 9:11
漢詩の有名人には病弱の人が多いですね。籟山陽先生も子供の頃は病弱で剣術のお稽古はできず、家で書物を読んでおられたようです。
fukoなどは幸か不幸か休みたい時でも熱がでないから仕事仕事で勉強する時間が有りませんでしたよ。そう言う意味では君は頑張って良い詩人に成って下さい。
2010/1/21(木) 午後 11:23 [ f u k o ]
玄さん♪
今晩は、御気分はいかがですか、お好きな事してお過ごしくださいね。ここに来ますと心に安らぎますよ…
それが玄さんの漢詩にお上手な所です。ポチ
無理しないで更新楽しみにしています。
2010/1/21(木) 午後 11:28
今回の作品は私にも漢字のみでよくわかりました。ちょうど私も病気に関する記事をアップしたばかりですので、タイムリーでした。病気はつらいけれど、それだけ人生を見つめる力が強くなるかもしれませんね。また、そういうところから生まれる文芸もあると思います。お大事に。
2010/1/22(金) 午前 11:46
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
苦しみが少し和らいだ時に、とても落ち着いた穏やかな心境になりました。
苦しい試練を少し抜けた時にも、そういう境地になるのかなと想像していました。
こういう時には人の助けも、素直に有り難いなと思えるようになりました。
2010/1/22(金) 午後 2:08
みゆっぴさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
お見舞いのコメントありがとうございます。感謝しています。
少しずつ治ってきているようです。痛みもないので安心です。
しばらく暖かい日だなと思っていたら、また元通りですね。
風邪を元通りにしないように気をつけないとと思いました。
病中に読んだ本で、はっと気づかされた心境を漢詩に詠みました。
いろんな状況で本を読むと、いろんなことに思い当たるなと思いました。
無理をせず、きちんと学んでいければいいなと思っています。
2010/1/22(金) 午後 2:21
まいさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
心穏やかに過ごせているので、傷も早く癒えそうだなと思います。
きちんと直してから、元通りの生活にしていこうと思います。
2010/1/22(金) 午後 2:23
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
風邪がひどくて寝込んでいる時は、本当に何かをする気分でもなかったです。
食欲もひどく落ちていたのは、自分でもびっくりしていました。
少し癒えてきたときに本を読むと、すっと頭の中に入ってきて、良い刺激になりますね。
病床の上からでも何かできるだろうかと、僕もじっくり考えています。
暖かい春になったら体調ももっと戻りそうですね。
僕もじっと我慢の日々を過ごしていこうと思います。
2010/1/22(金) 午後 2:27
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
頼山陽先生も病弱で本を良く読んでいたのですね。
儒学者でも病弱な人が結構いることに気づきます。
僕も幸か不幸か治療の合間に本を読んだり勉強する時間が結構あることに気づきます。
体調と相談しながらもそういう時にきちんと学んでいくことにしようと思います。
漢詩は日々の良い励みになっています。これからもがんばります。
2010/1/22(金) 午後 2:32
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
今は好きな本を読み、好きなことを勉強して治療の日々を過ごしています。
怪我はしていますがとても落ち着いた心境ですね。
そんな気持ちをうまく漢詩に載せられればいいななどと考えています。
体調に気をつけて、少しずつがんばっていきます。
2010/1/22(金) 午後 2:36
akiko さん、コメントありがとうございます。
akiko さんの娘さんの体調が良くなるように願っています。
病気になると、本の内容を自分の身近な所に感じられるように思います。
世の中を見つめる力も少しは鋭くなっていればいいなとも思います。
そういう心境を漢詩にできないかというのも、僕の今後の課題の一つですね。
体調に気を配りながら、いろいろと工夫していこうと思います。
2010/1/22(金) 午後 2:43
お風邪だったんですね。いまはお加減いかがでしょうか。
この詩、結句の印象が、あざやかで素晴らしいと思いました。それは、つらい境遇を超えて、明るい面を見ようとする精神の力が現れていて、それは気高い人間の心と行為の表現になっているからだと思います。ボクもがんばらなくちゃ。。
2010/1/26(火) 午前 11:36
ピンパパさん、コメントありがとうございます。
ご心配をおかけしました。今は元気に回復しています。
結句は僕自身が感じたことを句にしてみました。
風邪で寝込んでいる時はいろいろなことが頭を駆けめぐって
あまり良くないことまでも頭をよぎったりしていましたが、
少し治ってきた頃にはずいぶんと落ち着いて前向きな気持ちが
戻ってきたのを感じていました。
こういう境地を何とか素直に詩句にできればと、そのように思っていました。
今は足の傷口は治っていますので、
無理をしないようにきちんとがんばっていきます。
2010/1/26(火) 午後 2:43
体調は良くなられましたか?
暖かかったり、寒かったりするので、ご自愛ください。
2010/1/31(日) 午後 9:01
ウィルさん、コメントありがとうございます。
少しずつ体調が戻って来ているところです。
今まで通りの生活に戻ってきているのを実感しています
最近は本当に寒暖の差がが激しいですね。
また再び風邪にならないように気をつけます。
暖かいコメントをありがとうございます。
また今週中に更新とブログ訪問をしていこうと思います。
2010/2/1(月) 午後 5:06
こんばんは。
お風邪いかがですか^気になっていました。
今しばらくで少しでも暖かくなります。
気長に行きましょうね。。
↑のコメント読んで安心しました。
ご自愛くださいませ。
2010/2/3(水) 午後 9:44
ほしさん、コメントありがとうございます。
風邪も怪我もすっかり治って、少しずつブログの訪問を始めています。
ほしさんのブログにも訪問いたしますね。
更新もそろそろしていこうと思います。
ブログも気長に続けていければと思っています。
2010/2/4(木) 午後 5:11
拝見しましたよ。禅書を読まれましたか、頑張って下さい。
2010/2/4(木) 午後 11:52 [ f u k o ]
不孤さん、コメントありがとうございました。
禅書などにも時々手を付けています。この書の内容に共感しました。
これからも怠らずに日々きちんと努力していこうと思います。
2010/2/5(金) 午後 0:01