|
爐邊笑話 得豪 玄齋 (下平聲四豪韻)
爐 邊 有 友 酌 香 醪 炉辺 友有りて香醪を酌み
乘 興 醉 吟 揮 禿 毫 興に乗じて酔吟 禿毫を揮う
披 露 拙 詩 君 勿 笑 拙詩を披露するも 君笑うこと勿れ
開 襟 暫 似 忘 離 騒 襟を開けば 暫く離騒を忘るるに似たり
現代語訳:
囲炉裏のそばに友人がいて、香りの良い濁り酒を酌み交わしていると、
興に乗って酒に酔いながら詩歌を口ずさみ、
毛先がすり切れて小さくなった筆をふるって詩を作っていた。
私の拙い詩をこの場にさらけ出しても、君よ、笑わないでおくれ。
こうして本心を打ち明けていくうちに、しばらくの間、
離騒(りそう)の詩のような悲しみや憤りを忘れるような
気分になっているのだから。
語注:
※炉辺(ろへん): 囲炉裏(いろり)のそばのことです。
※香醪(こうろう): 香りの良い濁り酒のことです。
※酔吟(すいぎん): 酒に酔いながら詩歌を口ずさむことです。
※禿毫(とくごう): 毛先がすり切れて小さくなった筆のことですが、
転じて自分の詩文を謙遜していう言葉でもあります。
※披露(ひろう): 率直にさらけ出す、という意味です。
もとは『後漢書』からの言葉です。
※拙詩(せっし): 自分の詩歌を謙遜していう言葉です。
※勿(なかれ): 「〜するな」という意味の言葉です。
※開襟(かいきん、えりをひらく): 本心を打ち明けて話すことです。
※離騒(りそう): 古代中国の春秋戦国時代の、楚の屈原(くつげん)の
作った長篇の詩のことです。讒言(ざんげん)によって官職から逐われた、
憂国と嘆きの思いを綴った詩です。
解説:
二月の漢詩の会の課題です。
分韻(ぶんいん: 韻のくじ引き)で「豪」の韻を引き当てました。
(「得豪」とはそういう意味です。)
囲炉裏を囲んで酒を飲んで談笑する風景を詠んでみました。
年に何度か、友人とお酒を飲んでいる時には、自分の身の回りや世間で起こる
嫌な出来事を忘れることができるのが良いところだと思います。
自分の胸の内を話せる友人が、何人かはいることがうれしいものです。
酔った勢いで自分の拙い詩を披露するというのは、
今の僕ではまだできないことですが、
いつか即興で一首できるようになりたいなと思っています。
|
こんばんは〜♪
写真の囲炉端が哀愁をそそりますね^^
囲炉裏を囲んだ文学論議もいいものです。
囲炉裏はありませんでしたが、
学生時代に安アパートで
酒を酌み交わしながら朝まで、
文学論議をした想い出が甦りました^^
明日も素敵な日を。。。。。。。
秀詩にぽち。
2010/2/13(土) 午後 5:16
吉祥天さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
囲炉裏は最近はなかなかお目にかかりませんね。良い光景ですね。
朝まで文学談義ですか。学問に励んでいたのですね。学生の生活の一幕ですね。
僕も先輩に連れられて朝まで飲んでいたことを思い出します。
談笑をして朝まで飲み交わす、僕も懐かしいなと思います。
2010/2/13(土) 午後 5:47
歌は現場より妄想で詠んでしまう私です^^;
読む方と心がつながってもよし、そうでなくてもよし、自分に正直につくりましょう。それが何よりの表現のちからになるのですから。
私は下戸なので飲んだら寝ちゃいます、そこはちょっと残念?(笑)ポチ。
2010/2/13(土) 午後 6:15
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
僕もお寺の課題が出たとき等は、想像して詠むことが多いですね。
実際に見に行ったときは、自然に詩句が思い付きますね。
体験と想像の壁を感じるときも時々あります。
自分の気持ちを素直に表すのは大切だなと僕も思います。
素直であることが成長の一番の元になっているように思います。
僕も最近はお酒が弱くなってきました。
友人と飲むときも、少ない量で長時間持たせるようになってきました。
2010/2/13(土) 午後 6:44
玄さん♪
こんばんは、お酒を飲みながら何でも話せる友達は大事ですね。
お体に会う程度のお酒が一番身体によいですからね!
詩を詠んでくださいね。言葉を知っている玄さんはお上手ですよ。
今日も心和みました。ありがとう〜〜♪ぽち
2010/2/13(土) 午後 7:57
女性はお酒を飲まなくても話すことが多いのですが、男性同士ではお酒というものが話すきっかけになるのかもしれませんね。ほろ酔いくらいが丁度いいですね。傑作ポチ。
2010/2/14(日) 午前 0:35
玄さま。良い詩ですね。技巧的にも、うまいですね。とくに転・結のあたりが好きです。ボクも早く作らなくちゃ。
いつか今度、ゆっくり語り合うような機会がもちたいですね。ちなみに、ボクはお酒は苦手な方です。
2010/2/14(日) 午前 4:31
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
何でも話せる友人が多少なりといることは大事だなと思います。
お酒を飲むときもすっかり酔ってしまわないように量を考えています。
漢詩のいろんな表現を少しずつ学んでいます。
いろんなことを漢詩などに活かせるようにしていこうと思っています。
2010/2/14(日) 午後 4:28
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
男性同士であれば、お酒が入ると、いろんな話がしやすくなるのかなと思います。
ほろ酔い程度で留まれば、気分も明るいままで終われますね。
深酔いすると、変なことを口走っていないかと後で確認したこともありました。
その時は悪いことを言っていなかったとわかって安心していました。
2010/2/14(日) 午後 4:40
ピンパパさん、コメントありがとうございます。
転結は起承を作った後で、「離騒」の文字を見つけて
それを結句に持って行くように作り直していました。
酒に酔った詩人の姿を思い浮かべていました。
ピンパパさんといろいろと語り合う機会があると良いなと思います。
僕も最近お酒に弱くなってきたので、お酒抜きでも良いですね。
2010/2/14(日) 午後 4:46
忘離騷の一語がfukoには迫ってきます。世間への鬱屈した屈原の心情をおもしろく拝見しましたよ。ポチ
「人なべて心忙しくなりぬれば世のしがらみに潰されゆかむ」ふこ
2010/2/14(日) 午後 11:08 [ f u k o ]
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
結句のオチを考えているうちに、
「離騒」の悲憤慷慨の気持ちを考えていました。
世間への鬱屈した気持ちも、酒宴で少し紛れるように思いました。
不孤さんも忙しい中でしがらみにとりつかれる日常なのですね。
僕もほんの少しの間でも気が紛れるようにしていければいいなと思います。
漢詩についていろいろと勉強することも気晴らしになっています。
これからもがんばります。
2010/2/15(月) 午後 2:26
玄様、ピンパパ様とお友達になれてよかったですね。
春が来ると一緒にどこかへでかけますか。
そして又素適な詩を編んでくださいね。
2010/2/16(火) 午前 6:48
はせさん、コメントありがとうございます。
またブログ復帰されたのですね。安心しました。
ピンパパさんと実際にお会いするようになりました。
最近になって友人が増えるというのは嬉しいです。
漢詩も一年一年着実に成長できるように励んでいきます。
2010/2/16(火) 午後 5:52
ポチ打つのわすれてたよ、今ポチしました。fukoは俗物ですから世間のしがらみから抜け出せない事は事実ですが、さりとて悩んだりはしていません。
2010/2/17(水) 午前 0:02 [ f u k o ]
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
不孤さんは悩んでおられないのですね。
僕もあまり悩んでおりません。できる限り気楽に考えていければいいなと思います。
僕にもできることを勉めていこうと思います。
2010/2/17(水) 午後 2:50
玄さま 相変わらず すばらしい詩ですね!
お酒を酌み交わしながら 漢詩を語り合える
最高の交友関係だと 思います♪
そんな ゴージャスなひとときをもってみたいです!
傑作ぽち!~-^b”
2010/2/17(水) 午後 8:47
ことりんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
お酒を飲みながら漢詩を語り合う、そんな友人関係に憧れます。
良いお酒を飲みながら、即興で詩を作って披露する、
そんな光景を一度は経験してみたいなと思います。
そういう場面を想像しながら、漢詩を作っていければいいなと思います。
2010/2/19(金) 午後 6:46
何時もご指導有難う御座います。
流石、趣き深く、情景が浮かんできます。
僕は今、お酒を飲んではいけないのですが、
こういう旧友交歓ができればいいですね。
ぽち。
2010/2/23(火) 午前 1:19 [ 澤木淳枝 ]
澤木淳枝さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
少しずつでも漢詩をがんばっておられるのは嬉しいです。
酒宴の中での友人との戯れの光景が詠めていればいいなと思います。
お酒を飲めないのですね。それでも友人との語らいは十分に楽しめますね。
2010/2/23(火) 午後 3:33