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冬夜偶成 玄齋 (下平聲十二侵韻)
寥 寥 茅 室 夜 寒 侵 寥々たる茅室 夜寒侵し
無 奈 枯 腸 獨 擁 衾 枯腸を奈んともする無く独り衾を擁す
病 裏 廢 詩 眞 是 病 病裏 詩を廃するは真に是れ病
閑 彈 牀 上 一 絃 琴 閑に牀上に弾ず一絃の琴
現代語訳:
静かで寂しい粗末な部屋に夜の寒さがじわじわと入り込んできて、
私は上手い詩を考えつくことが出来ないのをどうすることもできずに、
一人で寝間着をかぶっていた。
病中に詩をやめてしまうというのは、それこそ本当の病(やまい)というものだ。
私はベッドの上で寂しい気持ちになって、弦が一本の琴を弾いていた。
語注:
※偶成(ぐうせい): 思いがけずできた詩のことです。
※寥寥(りょうりょう): 寂しくて静かな様子を表す言葉です。
※茅室(ぼうしつ): かやぶきの粗末な部屋のことです。
自分の部屋を謙遜していう言葉です。
※無奈〜(〜をいかんともするなし): 「〜をどうすることもできない」
という意味です。
※枯腸(こちょう): 枯れたはらわたのことで、
よい考えが浮かんでこないことのたとえです。
漢詩では上手い詩を考えつくことができない
という意味で使われます。
※衾(きん): 寝間着のことです。
※病裏(びょうり): 「病中」と同じ意味です。
※閑: 「しずかに」と読みます。寂しい様子を表す言葉です。
※牀上(しょうじょう): ベッドの上のことです。
※一絃琴(いちげんのこと): 弦が一本ある琴のことです。
解説:
冬の寒い夜の情景を詠んだ漢詩です。
身も心も寒い中、独りでもの寂しい感じが出せていればいいなと思います。
天気予報を確認すると、あと一週間寒い日々が続くようですね。
何とか僕もまた病気にならないように気をつけます。
これも入院中に作った七言絶句です。
入院中に読書をするといつもより集中して読んでしまうので、
両親に買ってきてもらった数冊の本も、ほんの数日で読めてしまいます。
それですぐ退屈になってしまうので、
あまりお金をかけるのも良くないと思ったので、
その時間を使って漢詩や短歌を作ることにしました。
いくつか出来たので、少しずつブログ記事にしていきます。
この詩の中では詩を作れないので寂しく琴を爪弾いていますが、
実際の僕は楽器が弾けないので代わりに漢詩を作るというところですね。
詩と実際の生活は異なっているというのも時々あることですね。
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病気で詩を作れないというのは辛いでしょうね、病気になると健康の有り難さを感じます。
一絃の琴という表現も切なさが出ています。ポチ。
2011/3/26(土) 午後 6:02
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
入院中でも苦しいときは漢詩どころか本当に何もできずに寝ていました。
少しでも健康であればいろんなことができるということを実感して、
普段普通に生活できていることがどんなに幸せかと気づかされます。
「一絃琴」という言葉を使ってみようということは
作詩の最初の段階から決めていましたので、
何とかその言葉に着地するように苦心していました。
寂しい感じが象徴的に出せていればいいなと思います。
2011/3/26(土) 午後 6:17
玄さん
こんばんは。
震災のお見舞いのお心を寄せて戴きましてありがとうございます。
なんと淋しい詩歌でしょう・・・
涙が流れます。どうかどうか無理せずにお過ごしくださいね。
お身体を痛めてしまいます。大事なお身体です。お大切にね。
2011/3/26(土) 午後 8:16
こんばんは。
心に染みる寂しい漢詩ですね。
それでいて優しい心伝わります。
無理しないで下さいね。。楽しみの日が来ました。ぽち
2011/3/26(土) 午後 8:29
拝〜〜見^^
玄齋が帰ってきたねポチ^^
2011/3/26(土) 午後 9:39 [ f u k o ]
玄さん、ご退院、おめでとう〜ございました(*^_^*)
快気祝いのぽち☆
まだ寒い日がちょっぴり続きそう〜なので、くれぐれもご自愛下さいね♪
病室で作られた漢詩、ご報告を楽しみにしておりますね。
いつの日か、玄さんの漢詩を書作品にしたいと思っていま〜す(^O^)/
2011/3/27(日) 午前 1:28
y5812y さん、コメントありがとうございます。
震災のまっただ中で、とても大変ですね。遠方からも心配しています。
淋しい漢詩を作っていましたが、作っているのは少し回復してきて、
字を書いたり読書したりくらいはできるようになったときでした。
気持ちを紛らわすには漢詩を作るのも良いなと思いました。
もうちょっと本調子に戻していくために、引き続き療養をして、
ゆっくりとブログもしていこうと思います。
2011/3/27(日) 午前 10:56
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
寂しい感じの漢詩で、しかも単なる嘆きにならないように、
難しいところでなんとか苦心しながらも作っています。
いろんな種類の漢詩を作っていけるようになればいいなと思います。
体調に気を配りながら、ぽつぽつとでも作っていきます。
2011/3/27(日) 午前 11:00
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
何とかブログにも帰ってきました。
先日メールで送った分の、入院中に作った漢詩を UP していこうと思います。
四月から本格的に漢詩を詠んでいこうと考えています。
また課題をがんばります。
2011/3/27(日) 午前 11:04
みゆっぴさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
何とか退院できました。最後の血液検査は結果が出るまで緊張していました。
まだ今月中は寒いようですね。今日も日差しはありますが寒いです。
もう少し通院が必要なので、無理をしないようにします。
入院中に作った漢詩を UP していきながら普段の調子を取り戻していきたいです。
自分の漢詩が書になるというのも楽しみですね。
僕も引き続き漢詩をゆっくりと着実に学んでいきます。
2011/3/27(日) 午前 11:11
うれしいアクセスありがとうございます。この漢詩に☆ポチですよ!不弧先生もお友達ですね!八王子も朝、氷が張ってますよ!
2011/3/27(日) 午後 1:42 [ 清水太郎の部屋 ]
退院おめでとうございます。
病床の詩ですね。
頑張ってください!
2011/3/28(月) 午前 0:28
清水太郎さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
不孤さんともブログ仲間なのですね。
まだまだ寒い日々ですね。
四月になって暖かくなるまでがんばりましょう。
花見の季節が待ち遠しいです。
2011/3/28(月) 午後 1:16
ウィルさん、コメントありがとうございます。
なんとか一年ぶりに退院しました。しばらくは静養中です。
少しずつ健康を取り戻しながら気長にがんばっていきます。
2011/3/28(月) 午後 1:17