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春 風 欄 干 玄齋 (上平聲十三元韻)
風 過 桃 李 喚 香 魂 風は桃李を過ぎて香魂を喚び
嘆 賞 倚 欄 詩 思 温 嘆賞せんと欄に倚れば詩思温かし
月 上 花 天 庭 院 寂 月は花天に上りて庭院寂たり
春 心 問 盡 舊 題 存 春心 問い尽して旧題存す
現代語訳:
風は桃と李(すもも)の木を通り過ぎて花の精を呼び、
それを感心してほめ称えようと手すりにもたれかかると、
詩を作りたい気持ちが温まってきた。
月がいちめんに花が咲いた空に上る頃には、庭のあたりは静かで寂しくなり、
私は当時の春のもの思いの気持ちをすっかり問いただして、
作りかけの詩を残すだけだった。
語注:
※欄干(らんかん): 手すりのことです。
※喚(よ ぶ): 「呼ぶ」と同じ意味です。
※香魂(こうこん): 花の精のことです。
※嘆賞(たんしょう): 感心してほめ称えることを意味します。
※倚(よ る): 寄りかかる、もたれるという意味です。
※欄(らん): 手すりのことです。
※詩思(しし): 詩を作りたいと思う心を言います。
※花天(かてん): 空いちめんに花が沢山咲くことを表す言葉です。
※庭院(ていいん): 庭のことです。屋敷の中の、建物のない
空間を指して言います。
※寂(じゃく): さびしい、しずかという意味です。
※春心(しゅんしん): 春のもの思いのことです。
※旧題(きゅうだい): 作りかけの詩、試作段階の詩を表します。
解説:
漢詩の会の四月の課題詩です。
春の盛りの頃に、手すりにもたれかかりながら詩を考える、
そんな風景を詠みました。
外を出歩きながら漢詩を作るのが理想ですが、
実際にはなかなかそうはいきません。
今はむしろ外の景色を十分に感じ取って、
改めて家で作るのがいいのかなと思います。
今週の火曜日には病院からの帰りに桜を見てきました。
少し葉桜になりかけていましたが、白いきれいな花を見ることができました。
来年はもっときちんと花見をしてみたいなと思います。
桃の花の画像は、以下のサイトのフリー素材を利用いたしました。
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http://pro.foto.ne.jp/
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春の花の下の夜の雰囲気が溢れ出るようです。
空気の感じや匂いまで伝わってきます。
漢詩には詳しくないですがこれだけ伝わるのは凄いと思います。
傑作です。
2011/4/15(金) 午前 11:29
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
漢詩には風流な言葉がたくさんあって、
漢詩を作るために辞書を引くたびに新しい言葉を学んでいます。
春の盛りの頃の月夜の光景を表す「花天月地」という言葉もありました。
空いっぱいに花が咲き、月がくまなく地を照らす、という意味です。
こういう言葉を組み合わせて、唐の時代の詩のように
自然な感じにできればいいなと思って日々精進していきます。
2011/4/15(金) 午後 3:35
花を見つめ花の精に話しかけてるのですね。素敵な言葉ですね
静かな一時が伝わります。
難しい漢字が並んでいてそれでいて解りやすく素晴らしいです。ぽち
2011/4/15(金) 午後 5:03
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
花の精が漢詩の言葉の中にもあったのはいいなと思います。
花を眺めて何とか詩を作ろうとしている姿を描いてみました。
できる限りわかりやすい表現をしていけるようにこれからもがんばります。
2011/4/15(金) 午後 5:36
美しいもの・・・それは詩心を高めます。
私も自然の中で何かを書こうと思うことが多いです。これからも漢詩をまた読ませてくださいね。
「感心してほめ称えようと手すりにもたれかかると」旅情を誘います。傑作ポチ。
2011/4/15(金) 午後 11:33
これはかなりの作ですね^^大ポチ。
2011/4/15(金) 午後 11:54 [ f u k o ]
Ruri さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
何とか自然の風物を上手く詠むことができればと思っています。
これからもじっくりと着実に漢詩を作っていきます。
承句は庭園の中の橋の欄干をイメージしていました。
昔に訪れたお寺などを思い出していこうと思います。
2011/4/16(土) 午前 9:52
不孤さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
転句の上四文字は苦心しましたが、なんとかできて良かったです。
毎週一つは漢詩を作っていけるようにできればいいなと思います。
2011/4/16(土) 午前 10:01
玄さん
こんにちは。
月が静かに上り、桃と李のお花が寂しく浮かび上がった情景・・・
一生懸命に漢詩を作られている玄さんのお姿が光源氏のようにも
見えてきました。
現代語訳のおかげで漢詩がとても良く理解できます。
少しでも桜が見られて良かったですね。お花見が来年こそはゆっくりとできますように。ポチ
2011/4/16(土) 午後 5:37
こんばんは☆
訪問ありがとうございます!とっても素敵な写真ですね♪
詩も素敵です(^^*)
2011/4/16(土) 午後 11:59
y5812y さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
夜のお花見の光景を何とか漢詩にしようとする、
そんな光景にしてみようと思って作りました。
光源氏ですか。和歌にも漢詩にも精通した源氏は僕の永遠の理想です。
来年にはもう少し健康になってじっくりとお花見ができるように
なればいいなと思っています。
2011/4/17(日) 午前 9:01
happy さん、コメントありがとうございます。初めまして。
写真はフリー素材のサイトから選んできました。
漢詩を何年か続けてきて、ようやく少し慣れてきたところです。
これからもよろしくお願いいたします。
2011/4/17(日) 午前 9:10
こんな自然な感じの日常がいいんですよねぇ。最近はあまりそんな感じにならないところが悲しいですね。
2011/4/17(日) 午後 5:28
はじめまして
凄いですね、漢詩、難しいと思います。
テストパイロットは、興味はあるのですが、なかなか自分で作るなどとは思ってもみないことです。
感服しました。
2011/4/17(日) 午後 7:01
ウィルさん、コメントありがとうございます。
僕もこんな自然の中の光景に触れてみたいなと思いますが、
実際にはちょっとした桜の咲いているところを訪ねて回っている
というところですね。
漢詩は実際の光景からかなりイメージが離れているなと思います。
2011/4/18(月) 午前 10:58
testpilot さん、初めまして。コメントありがとうございます。
漢詩を何年か学んできてようやく少し慣れてきた者です。よろしくお願いいたします。
漢詩は一見取っつきにくいですが、漢詩の作り方の本を読んでいけば、
なんとか一人でも作ってみることができます。
漢詩の入門書として、古書では『だれにもできる漢詩の作り方』があります。
あるいは現在出回っているものでは明治書院の新田大作 (著) の
『漢詩の作り方 (作法叢書)』も良い本です。
興味がありましたら、図書館で借りるなどして
試しに読んでみるのも良いのではと思います。
2011/4/18(月) 午前 11:11
お立ち寄りありがとう御座います (^^)
すごっ!!
漢詩がつくれるなんて^^^^(^−^)
パートナーが
「りはく」とか「とほ」などを毎日吟じていました (^o^)
流派は分かりませんが
免許皆伝の証が室内瓦礫(@@)のどこかに有るはずです(^^)
漢詩を創るって^^^やっぱり^^^すごっ!!
ポチ☆で御座います♪
2011/4/25(月) 午後 5:34 [ 赤い すずめ ]
赤いすずめさん、初めまして。コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
詩吟をされているのですね。漢詩を吟ずるというのも良いですね。
僕も漢詩の会の年始の集まりの時に、
漢詩を吟じている様子を見たことがあります。
漢詩を作るのも、入門書に従って作ると案外すぐにできると思います。
僕も五年ほど経ってようやく慣れてきたところです。
またブログを訪問した際は、よろしくお願いいたします。
2011/4/27(水) 午後 2:29