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セミの抜け殻
(Photo by (c)Tomo.Yun)
獨 聽 寒 ? 玄齋 (下平聲七陽韻)
暮 檐 喞 喞 聽 寒 ?
燭 下 將 堪 獨 夜 長
閑 憶 同 心 秋 思 句
句 留 眞 意 寄 新 章
書き下し文: 題「独り寒?(かんしょう)を聴く」
暮檐 喞喞たる寒?を聴き
燭下 将に独夜の長きに堪えんとす
閑に同心秋思の句を憶い
句に真意を留めて新章を寄せん
現代語訳: 題「一人でツクツクボウシの鳴き声を聴く」 夕暮れ時の縁側で、しきりにツクツクボウシが鳴く声が聞こえている中、 私は机のロウソクの明かりの下で、一人寂しい夜に耐えようとしています。
静かに二人で秋の物思いの気持ちを一つにするような詩句に
思いを馳せて、
詩句の中に自分の本当の気持ちを留めて、
新しい詩や文章をあなたに送ろうと思います。
語注: ※寒?(かんしょう): ツクツクボウシのことです。 「?(しょう)」という字は、ヒグラシを表す文字です。 ※暮檐(ぼえん): 夕暮れ時の縁側のことです。
※喞喞(しょくしょく): 虫がしきりに鳴く声を表す表現です。
※燭下(しょくか): ロウソクの明かりの下のことです。
※将(まさに〜せんとす): 「〜しようとしている」という意味です。
※独夜(どくや): 一人の寂しい夜のことです。
※閑(しずかに): 「静かに」と同じ意味です。
※同心(どうしん): 気持ちや考えを一つにすることです。
※秋思(しゅうし): 秋の物思いのことです。
秋についていろいろと思いふけることです。 ※憶(おもう): 思いを馳せることです。
※真意(しんい): 自分の本当の気持ちのことです。
※新章(しんしょう): 新しい詩や文章のことです。
解説:
夕方にツクツクボウシを聴く中で、一人の夜を耐えながら
当時の想い人への手紙を綴る、そんな光景を詠んでみました。 ツクツクボウシは自宅にいるときは聴くことができず、
郷里の田舎ではよく聴いていました。 独特で寂しげな鳴き声を思い出します。
秋の季節の物思いの気持ちも一つにしていきたいなと、
そんなことを思いながら漢詩を作っていました。 |
漢詩
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アブラゼミと対照な感じですよね。
なきこえもすがたも。
秋は想いをはせるにはいい季節ですね。
2011/9/9(金) 午後 7:37 [ - ]
清水太郎さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
今回も少し切ない感じで漢詩を作ってみました。またがんばります。
2011/9/9(金) 午後 7:39
ある おかんさん、コメントありがとうございます。
夏の終わりを表す、ちょっと悲しい鳴き声ですね。
僕も毎年自由研究には苦労していました。
今だったいくらでもネタがありそうだなと思いました。
相手の気持ちに届く漢詩を作っていければいいなと思います。
2011/9/9(金) 午後 7:44
吉祥天さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
虫の声には物思いの気持ちが高まるように僕も思います。
秋のいろんな状況を想像していきたいなと思います。
今日も良い一日でした。明日もがんばっていきます。
2011/9/9(金) 午後 7:49
こんばんは。真夜中です。
秋の虫の音色は余計寂しさ感じます。
素晴らしい漢詩です。☆
2011/9/9(金) 午後 11:49
夏の終わりはヒグラシのイメージが強いのですが、うちの近所はツクツクボウシのほうが遅くまで鳴くようです。
一旦涼しくなったのに、すこし暑さが戻ってきてしまいました。傑作。
2011/9/10(土) 午前 2:05
澤木淳枝さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
セミの写真を捜していましたが、アブラゼミばかりだったので、
セミの抜け殻にしてみました。秋の切ない感じが出る写真になりました。
2011/9/10(土) 午後 0:31
なつめさん、コメントありがとうございます。
アブラゼミの暑苦しい感じとは違う鳴き声のようですね。
いろんな秋の表情を漢詩で表現してみたいなと思いました。
2011/9/10(土) 午後 0:33
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
秋の虫はそれぞれに切ない響きがありますね。
これを使って人間のいろんな気持ちを表現していきたいなと思いました。
2011/9/10(土) 午後 0:34
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
ひろちんさんの近所でも、ツクツクボウシが聞こえるのですね。
僕もまだ自宅で冷房を付けて過ごしています。
もう少し涼しくなってほしいなと僕も思います。
2011/9/10(土) 午後 0:36
こんばんは✿
*寒螿*って、
ツクツクボウシのことなんですね☆
知らないことばかりで(笑)でもとても勉強になります。
自分の本当の気持ちを送るのは
なかなか難しいことなのかもしれませんが
それがわかるからこそ、送られた方も
しっかりと受け止めてくれると思います☆
傑作ポチッ♫☆。.:*:・'°★°'・:☆*゜・+♬*゜・+✿
2011/9/10(土) 午後 7:35
ゆーみんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
アバターを替えられたのですね。印象ががらっと変わりましたね。それも良い感じですね。
僕もこの「寒螿(かんしょう)」がヒグラシなのかツクツクボウシなのか、
はたまた晩秋のコオロギか、辞書によってばらばらで決めにくかったのですが、
中国語の漢語の辞書のサイトで見ると、「寒將(かんしょう)」という字で
「寒蜩(かんちょう)」と出て来ました。「蜩」単独でヒグラシですから、
「寒」とつくとツクツクボウシを指すことが多いです。
厳密には「ツクツクボウシ、あるいはヒグラシ」というところです。
本当の気持ちを相手が分かってくれるからこそ、
気持ちを送った言葉が届くということですね。
まずはきちんと自分の気持ちをきちんと持っていきたいなと改めて思いました。
またしっかりと漢詩も作っていきます。
2011/9/10(土) 午後 8:01
う〜む、現代訳文のみだと、深みが見えない気がします。大切な人への手紙を蝋燭の明かりで書く。それはよく分かるのですが、漢文はもっと深いものでしょう?実は高校時代に、漢文が結構好きでした。が、あまりに遊び好きというか、運動好きだったので、勉強がお留守なんです。ごめんなさい。
2011/9/11(日) 午後 2:13 [ 屋根裏の秘密 ]
九太郎さん、コメントありがとうございます。
確かに現代語訳では書いていない部分が多いです。
三句目の「同心秋思句」も、唐の白居易の詩の中で、
違う境遇の二人が秋の愁いの時期に気持ちを同じくする、
そういう詩をもとにしていることとか、
或いは結句も実際に当時の発音で詠じてみると、
結構きれいに聞こえたりとか、そういう部分は欠落しているところです。
僕は古典文法が当時苦手だったので、漢文に逃げていたフシもありますね。
原文から書き下し文にすることができると、
いろんな物が読めるようになって楽しくなってきました。
2011/9/11(日) 午後 2:23
関連して、遣唐使が唐の国で、この月を離れた日本で妻が見ているのだろうな、ってのがありましたね。人の心は文明が発展しても同じようです。
2011/9/11(日) 午後 2:27 [ 屋根裏の秘密 ]
九太郎さん、コメントありがとうございます。
検索してみますと、遣唐使として唐に渡った安倍仲麿の一首かなと思いました。
あまの原ふりさけ見れば 春日なるみかさの山に出でし月かも
(『古今和歌集』 羇旅 406 安倍仲麿)
以前三笠山で見たときの月を思い浮かべている情景ですね。
昔も今も同じような感慨を持っているのだなと、少ししみじみとしました。
2011/9/11(日) 午後 3:19
ぁあ、これです。これが好きだった。歌に「情」と「宇宙観」のようなものを感じたものでしたよ。ありがとうございました。
2011/9/11(日) 午後 6:25 [ 屋根裏の秘密 ]
九太郎さん、コメントありがとうございます。
世界の遠くを思い浮かべる情景が美しいなと僕も思いました。
こういうものを漢詩で表していければと思っています。
2011/9/11(日) 午後 6:48
朝晩がひんやりとしてきて
気がつけば秋ですね。
秋は物思いにふけるのにいい季節です。
じっくりと考えをめぐらしたくなります。
2011/9/12(月) 午後 1:34 [ - ]
ふっこさん、コメントありがとうございます。
早朝のしばらくの間は涼しくなりましたね。八時以降はまだ暑いです。
漢詩の材料も秋には特に多いですね。
お相手の方への気持ちなど、いろんな事を考えながら、
きちんと勉強をして漢詩を作っていこうと思います。
2011/9/12(月) 午後 2:00