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倉敷川の今橋(岡山県 倉敷市)
日の光を受けて燃えるようなチューリップ
(両方の写真) Photo by (c) Tomo.Yun
http://www.yunphoto.net 十六字令(其三・「妝」) 玄齋 (下平聲七陽韻)
妝。
獨 占 皇 恩 姓 曰 楊。
凝 眉 睫,
一 葉 勝 群 芳。
十六字令(其四・「陽」) 玄齋 (下平聲七陽韻)
陽。
笑 貌 嬌 喉 覓 窈 娘。
倶 閑 話,
似 射 一 條 光。
書き下し文:
題:「十六字令(じゅうろくじれい)其の三『妝(しょう)』」
妝。
独り皇恩を占めて 姓は楊と曰う。
眉睫を凝らせば,
一葉 群芳に勝れり。
題:「十六字令(じゅうろくじれい)其の四『陽(よう)』」
陽。
笑貌 嬌喉を窈娘に覓めて、
閑話を倶にすれば,
一条の光を射すに似たり。
現代語訳:
題「「十六字令『女性の美しい装い』」
女性の美しい装い。
皇帝の寵愛を独占している方がおります。
そのお方の姓は「楊(よう)」と言います。 楊、つまり柳(やなぎ)を意味するその姓のように、
その柳の葉のような眉とまつげを凝らすその様子は、
その一つの葉が、多くの花たちよりすぐれているように、
彼女は他の多くの美女たちよりもすぐれた美しさなのです。
題「「十六字令『陽(よう)、明るい』」
陽、明るさ。
美しい笑顔と、美しい声をあなたのような美女に求めて、
世間話を一緒にすると、
心の中に一筋の光が射すような気持ちになるのです。
語注:
※妝(しょう): 女性の美しい装いや化粧のことです。 ※楊(よう): 楊貴妃(ようきひ)のことです。
※曰(いう): 「〜と言う」という意味です。
※皇恩(こうおん): 天子(てんし: 皇帝のことです)の寵愛のことです。
※眉睫(びしょう): まゆ毛とまつげのことです。
※一葉(いちよう): ここでは「一枚の柳の葉」のことです。
楊貴妃のまゆ毛と楊(やなぎ)の葉をかけています。 ※群芳(ぐんぽう): 多くの美女たちのことです。
※笑貌(しょうぼう): 笑顔のことです。
※嬌喉(きょうこう): 女性の美しい声のことです。
※窈娘(ゆうじょう): 唐の時代の美女の名前です。
そこから美人一般を指す言葉になりました。 美女は唐の女帝の則天武后(そくてんぶこう)の時に、高官であった 喬知之(きょうちし)が愛した女性です。彼女は喬知之の妾でしたが、 その美貌の噂が広まって、則天武后の甥である武承嗣(ぶしょうし)に 彼女を奪われてしまいました。愛する女性を失った喬知之は、 「緑珠篇(りょくしゅへん)」という詩を作って彼女に送りました。 その詩の中の緑珠(りょくしゅ)の身の上が自分と同じであることに 気づき、本人も身を投げて自殺した、という悲劇の女性です。
※閑話(かんわ): 世間話のことです。
※一条光(いちじょうのひかり): 一筋の光のことです。
解説:
僕のお相手の方を想像しながら、唐の時代の二人の美女を
十六字令(じゅうろくじれい)という詩の形式を使って詠んでみました。 これは中国の宋の時代に流行った填詞(てんし)という歌曲の一つで、
一文字の一句目がこの詩の主題を表していて、 残りの三句でそれを説明します。
その際に二句目と四句目で、一句目と同じ韻目(韻のグループ)の字で
韻を踏むものです。 合計十六文字の大変短いものですので、二作を重ねてみました。
一作目は「妝(しょう)」、女性のお化粧や美しい装いを示す言葉で、
これは楊貴妃(ようきひ)にたとえてみました。 二作目は「陽(よう)」、明るいという状況を、もう一人の美女である
窈娘(ゆうじょう)を思い浮かべて作ってみました。 二人とも悲劇のヒロインですが、今回はその悲劇とはからめずに、
美女を見て明るくなるような場面を思い浮かべて作っていました。 僕もゆっくりと過ごしながら、お相手の方の気持ちも明るくなるような
漢詩を作っていきたいなと思います。
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玄さん
こんにちは。
とっても美しい漢詩ですね。読んでいて気持ちが良いです♪
玄さんのお相手さんも美しいのでしょうね^−^)
明るい気持ちになるのが良いですね^^
難しいですけど 素晴らしい漢詩に大ポチ☆
2011/10/15(土) 午後 5:06
今日はこの素晴らしい漢詩に応援の☆ポチですよ!
2011/10/15(土) 午後 5:30 [ 清水太郎の部屋 ]
いまは眉の細い化粧が主流ですね、スッピンだと眉のないひとも多い、流行ですからまた太く濃い眉が流行る時代が来るかも^^
よい恋の歌だと思います。 傑作。
2011/10/15(土) 午後 7:09
y5812y さん、コメント + 大ポチ、ありがとうございます。
お相手の方を思い浮かべて、美しくて明るい漢詩を作ろうと思いました。
それとともに、見ている人が少しでも気持ちが晴れやかになるような
漢詩にしていきたいなと思いました。
いろんな漢詩を作っていきたいなと思いました。
2011/10/16(日) 午前 7:39
清水太郎さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
これからもいろんな漢詩を作っていきます。
2011/10/16(日) 午前 7:40
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
お相手の方のまゆ毛とまつげを思い浮かべていました。
まゆ毛の形も時代によって様々なのですね。
いろんな形で明るい漢詩を作っていきたいなと思います。
2011/10/16(日) 午前 8:05
『陽(よう)、明るい』
っていう題名良いですね。
なんだか晴れやかな気持ちになりますね☆
楊貴妃は知っていましたが、窈娘(ゆうじょう)は
知りませんでした✿
傑作ポチッ✿+:;;:+♫+:;;:+✿+:;;:+♫+:;;:+✿+:;;:+♫+:;;:+✿
2011/10/16(日) 午後 11:35
拝見^^
2011/10/17(月) 午後 9:59 [ f u k o ]
ゆーみんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
世の中の暗い気持ちを少しでも晴らそうと、
あなたの快活な性格を思い浮かべながら漢詩を作っていました。
「娘」という字を使った美女は何人かおりまして、
白居易(はくきょい)の詩に出てくる「秋娘(しゅうじょう)」も
美女の名前です。女性を題材にした詩を作りやすい韻目だと思いました。
こういう漢詩も今後もきちんと作っていこうと思います。
2011/10/18(火) 午前 7:00
不孤さん、コメントありがとうございます。
今は僕もマイペースできちんとブログをしています。
不孤さんも心臓をお大事になさって下さい。
また来月の課題詩もがんばります。
2011/10/18(火) 午前 7:02
美しくやさい心のお嬢様に☆☆ポチ
2011/10/25(火) 午後 11:15
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
お相手の方の美しさをいろんな形で表現しています。
お相手の方の優しさには、僕も明るい気持ちになります。
僕もお相手の方を明るくできるように、日々努力していこうと思います。
2011/10/26(水) 午前 7:09