玄齋詩歌日誌

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今年のキーワードである、「一陽来復(いちようらいふく)」を
延々調べている内にこの時間になってしまいました。
 
ブログ訪問は明日にしていきます。
 
 
「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉は、
陰暦十一月の冬至に陽の気が戻ってくることから、
「苦しい時期が過ぎて幸運が開けること」の意味で
使われる言葉です。今年への願いを込めた言葉のようにも思います
 
この言葉は儒学の経典の一つの『周易(しゅうえき)』
(または『易経(えききょう)』、)の、
六十四個ある占いの模様である卦(け)の六十四個の内の
復(ふく)の卦によるものです。
 
この『周易』を解説した三国時代の魏の学者である
王弼(おうひつ)の『周易正義(しゅうえきせいぎ)』を、
さらに解説した唐の学者の孔穎達(くようだつ)の
「疏(そ)」によって詳しい説明がされています。
 
まずは「復」の卦を説明した卦辞(かじ)を見ていきます。
 
 
●原文
 
震下坤上。復:亨。出入無疾、朋来無咎。反復其道、
 
七日来復、利有攸往。
 
●書き下し文
 
震は下、坤は上なり。
復は亨(とお)る。出入(しゅつにゅう)疾(やまい)無く、
朋(とも)来(きた)りて咎(とが)無し。
七日 来復(らいふく)し、征(ゆ)く攸(ところ)有るに利あり。
 
●訳
 
復は震の卦が下に、坤の卦が上にくる卦です。つまり、
 
イメージ 1
イメージ 2
 
 
 こんな形になるわけです。

復は陽の気が戻ってくるので、物事がきちんと行われるようになります。
陽の気が伸びて出て行く、あるいは陽の気が再び反って(帰って)くる、
そのような時を「疾(やまい: 病い)無し」と言っているのです。

陽の気が早く帰ってこようとして道を得てやって来ます。
こうして七日で返ってくるのです。

このようなときには小人(愚かな人)の道は消えていき、
強い君子(修養の出来た立派な人)の道が伸びていくので、
行動することでよい結果が得られるのです。
 
 
 
さらにこれを解説している、孔子が書いたとされる
彖伝(たんでん)には、以下のように書いています。
 
 
●原文:

『彖』曰:複、亨。剛反。動而以順行、是以出入無疾、朋来無咎。

反復其道、七日来複。天行也。利有攸往、剛長也。復其見天地之心乎。
 
 
●書き下し文
 
『彖』に曰く、:複、亨。剛の反ればなり。動きて以て順い行く、
是を以て出入 疾無く、朋来りて咎無し。
 
其の道を反復し、七日にて来複するは、天行なり。
征(ゆ)く攸(ところ)有るに利ありとは、剛の長ずればなり。
復は其れ天地の心を見るか。
 
●現代語訳
 
 
『彖伝(たんでん)』によると、復の卦が亨るというのは、
初爻(しょこう: 卦の一番下の黒い棒)が陽になり、
初爻は奇数の位なので、本来、陽の気にふさわしい陽の位なので、
陽の位に剛が帰ってくることになり、
ここから物事がうまくいく、亨る(とおる)となるのです。

陽の気が帰ってくることで、動いて道ができるようになり、
それに従って行くことで、「出るも入るも疾(やまい)がない」、
進むのにさまたげが無くなり、朋(とも)、つまり陽の気が
やって来て、反省することになってもとがめを免れることになるのです。

陽の気が帰ってくる通り道を通って帰ってきて
七日でやって来るのが、天の動きなのです。

行動することでよい結果が得られるというのは、
陽の気の本質である剛が強くなるからです。
 
復の卦というのは、このような天と地の心を見るようなものなのです。
 
 
そしてこの「彖伝」の中の、「反復其道、七日来複」の解説として、
王弼(おうひつ)の『周易正義(しゅうえきせいぎ)』に、
次のように載っています。
 
●原文:
 
「反復其道、七日来複」陽気始剝尽至来複時、凡七日。 
 
 
●書き下し文:
 

「其の道を反復し、七日にて来複する」は、陽気始めて剥がれ尽くして
来復(らいふく)に至るの時にて、凡(およ)そ七日なり。
 
 
●現代語訳
 
「陽の気が道を見つけて帰って来るのに七日かかる」というのは、
陽の気が(陰暦)九月の末に配されている剥の卦よりすべて剥がれて、
そこから戻ってくる間の時で、約七日です。
 
イメージ 10 → イメージ 12 → イメージ 14
イメージ 11  イメージ 13  イメージ 15
剥の卦       坤の卦       復の卦
(陰暦九月)    (陰暦十月)    (陰暦十一月)
 
 
上のような感じで変化していくわけです。
 
ところでおかしくないですか?
 
九月末から十一月の初めで、一ヶ月でいいのに、
この文章は「七日」になっています。
 

なぜ七日?
 
というのが今回のミソです。ここまで調べるのに骨が折れました。
ここにじっくり時間をかけました。
 
 
以下、唐の学者の孔穎達(くようだつ)による説明です。
 
『易緯稽覧図(えきいけいらんず)』で、
(たぶんこれは一年を大きな時計にしたようなものかなと思っています)
 
離、坎、震、兌、の四つの卦を四方の位置に配し、
 
イメージ 16イメージ 4イメージ 6イメージ 8
イメージ 3イメージ 5イメージ 7イメージ 9
 離の卦     坎の卦      震の卦     兌の卦
  (南)      (北)        (東)      (西)

残りの六十卦のそれぞれの六つの爻(こう: 易の卦の形を示す模様)
に一日を配置します。

これで360日。一年の残りは五日と四分の一。
(もちろん、陰暦で計算しています)
 
これを360日にそれぞれ80分ずつ分配し、すると五日と四分の一に
分配される時間は420分。これをさらに六十の卦に分けると、

420÷60=7
 
これをそれぞれの卦の六つの爻の六日をかけて7分と考えます。
 
ここから、(陰暦)九月の末に配されている剥の卦より、
十月の坤の卦を通り過ぎて十一月の復の卦に至るまでの時間が
六日と七分であり、ここから繰り上げて「七日」と言っているのです。
 
「六日 + 七分」で一日繰り上げるという荒技ですが、
このように説明されております。
 
これが、陰暦十一月の冬至に陽の気が戻ってくることから、
「苦しい時期が過ぎて幸運が開けること」の
「一陽来復(いちようらいふく)」の語源である、
 
「陽気始剝尽至来複時、凡七日。 」
陽気始めて剥がれ尽くして
来復(らいふく)に至るの時、凡(およ)そ七日なり。
 
(訳)
陽の気が(陰暦)九月の末に配されている剥の卦よりすべて剥がれて、
十一月に戻ってくる間の時は、約七日です。
 
の、七日の謎の解説でした。
 
今日は以上で寝ます。お休みなさい。

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2012/1/3(火) 午後 10:39 [ 清水太郎の部屋 ]

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七日で戻ってくるといいのですが、その予兆さえも見えないような気がします。
今年は世界経済、国際情勢も含め好転するものがあるといいのですが。傑作。

2012/1/3(火) 午後 10:46 ひろちん。

新年あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

2012/1/4(水) 午前 7:08 みくりん

清水太郎さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
今日も元気にがんばっていきます。

2012/1/4(水) 午前 7:29 白川 玄齋

ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
僕も現在の実際の社会では七日より遠くにありそうに思います。
好転の兆しがどこかにあればいいなと思います。
僕も僕なりにがんばっていきたいなと改めて思います。

2012/1/4(水) 午前 7:31 白川 玄齋

みくりんさん、コメントありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
今年はより明るい世の中になればいいなと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

2012/1/4(水) 午前 7:35 白川 玄齋


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