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●原文:
萬 家 積 雪 玄齋 (下平聲六麻韻)
厳 冬 街 巷 訪 君 家、 萬 戸 軒 頭 一 雪 花。
僅 有 墨 痕 無 寸 碧、 青 娥 紅 頬 獨 矜 誇。
●書き下し文:
題: 「万家積雪(ばんかせきせつ)」
厳冬(げんとう)の街巷(がいこう)に君が家を訪(と)うて、
万戸(ばんこ)の軒頭(けんとう) 一雪花(いちせっか)。
僅(わずか)に墨痕(ぼくこん)を留めて寸碧(すんぺき)無ければ、
青娥(せいが)の紅頬(こうきょう) 独(ひと)り矜誇(きょうこ)せん。
●現代語訳:
題: 「多くの家に雪が積もっている様子を見て詠みました」
厳しい冬の寒い時期に、街の道路を通ってあなたの家に向かっていると、
すべての家々の軒(のき)の辺りは、一面に花びらのような
白い雪だけが見えていました。
真っ白な中にわずかに少しだけ墨で書いたような黒い場所があるだけで、
全く緑の葉を見ることもできない、そんな景色ですので、
青娥(せいが)という霜と雪を降らす仙女(せんにょ)が
紅い頬(ほほ)をして、ただ一人、誇らしげにしていることでしょう。
●語注:
※万家(ばんか): 多くの家のことです。「万戸(ばんこ)」も同様です。
※厳冬(げんとう): 冬の最も寒い時期のことです。
※街巷(がいこう): 街中の道路のことです。
※軒頭(けんとう): 屋根の軒端(のきば)の辺りのことです。
※雪花(せっか): 花びらのように舞う雪のことです。
※墨痕(ぼくこん): 墨で描いた跡のことです。
※寸碧(すんぺき): ほんの僅かの草の葉のような緑色のことです。
※青娥(せいが): 「青女(せいじょ)」と同じで霜と雪を降らせる
天女のことです。
※紅頬(こうきょう): 女性の紅い頬(ほほ)のことです。
※矜誇(きょうこ): 自分の才能を誇ることです。
●解説:
雪が積もっている町中を歩いている光景を詠みました。
漢詩の会の二月の課題詩の一つです。
この雪景色の光景も、白と黒の墨絵の世界のようで好きな景色です。
こういう風景に紅い花が咲くというのもとても美しい情景だと思います。
僕は雪の女神の紅い頬、そういう情景を思い浮かべていました。
季節ごとの美しい光景もきちんと漢詩にできるように、
これからもがんばっていこうと思います。
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漢詩
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今年は<雪を降らす仙女>は気合いが入ってますね、けっこう気まぐれなのでしょうか。とにかく雪国はすべてにおいて大変だと思います。傑作。
2012/2/2(木) 午後 0:57
ひろちんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
本当に今年はものすごい猛吹雪ですね。
毎日の除雪作業を朝早く起きてするのも大変そうだと思いました。
このまま地球が氷河期にならなければいいなと思いました。
2012/2/2(木) 午後 1:11
赤いほっぺの 女神・・・何だか 可愛く元気な様子に思えて
ほほえましい感じがしています。
白い雪に赤い花 きれいですよね。
アタシも そんな俳句が浮かんでいました。
アップしとこ。。。 P
2012/2/2(木) 午後 3:27
ある おかんさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
雪国の中に紅一点、こういう情景を思い浮かべていました。
いろんな自然の風景も詠んでいきたいなと思います。
俳句にしてみるのも良いですね。
僕も漢詩できちんと詠んでいこうと思います。
2012/2/2(木) 午後 3:43
お早うございます
とてもわかりやすく解釈下さり、これならこの私でも判ります有難うございまはした。・・・・・。
雪花せっか、歌ではゆきぱなと読ませています。
どこもかしこも真っ白な雪、今年こそ少雪地の当知でも、いささか雪の怖さを思い知らせております。なにしろ雪国育ちですから・・・・・。
真っ白の雪の中黒くみえる家、雪の仙女だけが誇らしげに赤い頬をしていたとは、凄い幻想力であられますね。佳作。ぼち☆〜〜〜
2012/2/3(金) 午前 5:57 [ - ]
みなよさん、コメントありがとうございます。
漢詩も漢文も、できる限りわかりやすく説明するように心掛けています。
昨日と今日で、全国各地で猛吹雪ですね。
雪国で生活されている方の苦労の日々が想像できます。
いつもよりも積雪量が多いのも心配ですね。
結句は色彩をどのように思い浮かべようかと苦心していました。
雪の真っ白な景色の中の紅一点、そんな風に詠んでいました。
その後、この部分は昨夜にさらに推敲していっております。
さらにうまく詠んでいけるように学んでいきます。
2012/2/3(金) 午前 10:47
霜雪の女王様の声が聞こえてきそうですが・・・。
寒い国の愛しい女性が頬を紅くして思いを温めていていくれる、
なんか、そんな感じもしました。
感じがしただけです^^;
ポチ☆
2012/2/3(金) 午前 11:22 [ 澤木淳枝 ]
澤木淳枝さん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
この景色を思い浮かべるときには、雪の中の美しい景色の中に、
僕のお相手の方を想像していました。
これからもいろんな季節の自然の美を漢詩にしていこうと思います。
2012/2/3(金) 午前 11:57
真っ白な雪の中に赤い色の雪女の姿浮かべました。
あの白い雪空のどこにあるのかしらといつも思います。ポチ
2012/2/5(日) 午後 8:31
ほしさん、コメント + 傑作ポチ、ありがとうございます。
白い雪の中で紅一点、そういう景色を考えていました。
梅の花を思い浮かべましたが、改めてわかりづらいと思いましたので、
次の記事でさらにこの漢詩を推敲することにしてみました。
常に良い漢詩が作れるように、がんばっていこうと思います。
2012/2/5(日) 午後 10:19