玄齋詩歌日誌

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京都の竹林
Photo by (c) Tomo.Yun


●ここまでの現代語訳:

楚(そ)国の昭王(しょうおう)の腹違いの弟で、荘王(そうおう)の時代には
軍の総指揮官に当たる司馬(しば)という地位にいた
南郭子?(なんかくしき)は、

机にもたれかかって坐り、空を仰いで細く長い息を吐く
道家(どうか)の独特の呼吸をし、

まるで隣にいた連れ合いがいなくなったような、
そんな姿で坐っておりました。

そのとき、立って子?の側近くに控えていた、
弟子の顔成子游(がんせいしゆう)は、次のように言いました。

「一体、そもそも先生の身体をまるで枯れ木のようにさせて、
 心をまるで火の気のない灰のように生気を失ったようにさせる、
 そんな存在がいるのでしょうか?

 (先生はどんな存在の力を借りて、そのような姿になることが
 できたのでしょうか?)

 今、机にもたれかかっている先生のお姿は、少し前に同じように
 机にもたれかかっていた先生のお姿とは、全く異なっているようです。」


子?(しき)はその問いかけに答えて次のように言いました。

「偃(えん:子游(しゆう)の名)よ、それはよい質問ですね。
 私は自分というものを失った状態になっているのです。

 あなたは次のことを知っているでしょうか。
 あなたは人籟(じんらい)というものを聞いたことがあっても、
 まだ地籟(ちらい)というものを聞いたことがないのでしょうか。

 あるいは地籟を聞いたことはあっても、
 まだ天籟(てんらい)というものを聞いたことがないのでしょうか。」


子游(しゆう)は次のように尋ねました。

「おそれながら、それらはどんな種類のものか、お尋ねいたします。」


子?(しき)は次のように答えました。

「そもそも天地の間に大気が満ちることを、風と呼びます。

 その風はただ吹くだけで他に何かをすることはないのですが、
 吹き抜ける所に大地の間の様々な穴がある時は、
 風によって激しい音が鳴るのです。

 あなたも風がものを通り抜ける時の??(りゅうりゅう)という音を
 聞いたことがあるはずです。

 山林の山の奥まった所、林の木々が集まった所に
 百人が両手を広げる大きさの木に空いた穴の様子は、

 鼻に似ていたり、口に似ていたり、耳に似ていたり、
 建物の柱の横木に似ていたり、

 殷から漢の時代にかけて作られた『?(い)』という
 青銅の容器の注ぎ口に似ていたり、

 臼(うす)に似ていたり、腫れ物のあとの窪みに似ていたり、
 窪地の水たまりに似ていたりと、様々な形があります。

 そんな様々な形の穴に風が通る時の音は、
 水が激しく流れる音のようであったり、矢が飛ぶ時の音のようであったり、

 人が叱りつける声のようであったり、人の呼吸の音のようであったり、
 人の叫び声のようであったり、泣き声のようであったり、

 深い谷から聞こえてくる音のようであったり、
 とても悲しく聞こえる声のようであったりと、様々な音がするわけです。

 前の方ではため息混じりの言葉のような声がすると、
 それに応じて後ろの方では人が呼びかけ合うような声がする、
 そんな風に、場所によって音が変化していくのです。

 そよ風が吹いた時はそんな調子を合わせた音は小さく、
 激しい風の時は調子を合わせた音は大きくなります。

 激しい風がやめば、様々な穴も何も音がしない状態に戻るのです。

 あなたも木が揺れ動く時の調調(ちょうちょう)、
 あるいは??(ちょうちょう)という音を聴いたことがあるはずです。」


すると子游(しゆう)は次のように尋ねました。

「地籟(ちらい)とは天地に空いた様々な穴のことで、
 人籟(じんらい)とは、則(すなわ)ち竹の笛や
 人が立てる物音であることはわかりました。

 さらにおそれながら天籟(てんらい)のことをお尋ねします。」

それに対して、子?(しき)は次のように答えました。

「そもそもいろんなところに風が吹いていく様子は
 どこも同じ所はないのですが、

 しかし現象だけを見てみると単に風が吹いているだけなのです。
 風を感じて様々な音を奏でる、

 そんなことをする人は、一体誰なのでしょうね。」


(ここまでが現代語訳です)


ここからようやく本題に入れます。
天籟(てんらい)の正体をさらに探っていきます。
お待たせいたしました。


ここで二つの疑問が残ります。

一つめはこの文章が尻切れトンボで、この文だけでは
最後まで天籟(てんらい)の正体がわからなかったことです。

もう一つはなぜ唐突に天籟(てんらい)の話に突入したのか、ということです。

この二つを理解しなければ、今回の話は素通りしてしまいます。

両者を一つずつ検討していきます。

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拝読させて頂きました!無理しないでくださいね!応援の☆ポチですよ!

2013/1/28(月) 午後 8:10 [ 清水太郎の部屋 ]

清水太郎さん、こんにちは。こちらにも温かいコメントとポチをありがとうございます。
今日も無理をせずに療養中心で過ごしながら、マイペースで学んでいきます。
午後からも元気に過ごせそうです。今日もよろしくお願いいたします。

2013/1/29(火) 午後 1:04 白川 玄齋


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