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時事偶成 玄齋 (上平聲七虞韻)
日 東 億 兆 落 泥 塗 日東の億兆 泥塗に落ち
買 暦 空 知 過 白 駒 暦を買うて 空しく白駒過ぐるを知る
論 策 憂 懷 貧 苦 裡 論策 憂懐する貧苦の裡
如 今 新 政 願 良 謨 如今の新政 良謨なるを願う
現代語訳:
日本の多くの国民はぬかるみに落ちていって、
新しい暦を買って、空しく時があっという間に過ぎていくのを知るという状況だ。
私は時事問題の方策を述べる文章を、貧苦のなかで憂いて考えながら、
現在の新しい政治体制が、良いはかりごとによってなされることを願っている。
語注:
※偶成(ぐうせい): 思いがけずできた詩のことです。
※日東(にっとう): 「日本」の別名です。
※億兆(おくちょう): 多くの国民のことです。
※泥塗(でいと): ぬかるみのことです。
※過白駒(はっくすぎる): 正確には「白駒過隙(はっくげきをすぐ)」
という言葉です。速い馬がものの隙間をあっという間に過ぎていくように、
時間や人生の過ぎ去るのがきわめて速いことのたとえです。
「白駒」は日の光のたとえといわれています。
(「過白駒」という「隙」を省略した形での使用は、北宋の詩人の黄庭堅の
「次韻冕仲考進士試巻」の詩などに用例があります)
※論策(ろんさく): 時事や政治の問題についての方策を述べた文章のことです。
※憂懐(ゆうかい): 憂いて心配する気持ちのことです。
※如今(じょこん): 現在のことです。
※新政(しんせい): 新しい政治体制のことです。
※良謨(りょうぼ): 良いはかりごと、良い計画のことです。
解説:
十二月の漢詩の会のもう一つの課題です。
時事問題についての七言絶句です。
政権交代が起こって数ヶ月がたち、そろそろ新政権を
冷静に見守る状況になってきています。
国内はかなり厳しい状況になっていますが、
この先には国民の日々の生活がよりよい方向へ向かえるように
なっていってほしいなと切に思います。
この先も冷静に推移を見守っていこうと思います。
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