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晴 天 曉 色 玄齋 (上平聲十灰韻)
早 曉 晴 天 氣 快 哉 早暁の晴天 気 快なる哉
探 春 曳 杖 獨 徘 徊 春を探りて杖を曳き独り徘徊す
飛 來 雙 燕 東 郊 徑 飛来す双燕 東郊の径
暫 待 午 陰 花 色 開 暫く午陰を待ちて花色開かん
現代語訳:
明け方の晴れた空では、気候は心地よいものに感じられ、
私は春景色を見に杖をひきながら野外へ出て、あてもなく歩き回っていた。
すると街の東の郊外の小道には、つがいのツバメが飛んでやってきており、
しばらく昼間の木陰を待っていると、花の色が開いていくのが見えた。
語注:
※暁色(ぎょうしょく): 夜明けの空の色や景色のことです。
※早暁(そうぎょう): 明け方のことです。
※探春(たんしゅん、はるをさぐる): 野外で春景色を見て歩くことです。
※曳杖(えいじょう、つえをひく): つえをひいて散歩することです。
※徘徊(はいかい): あてもなく歩き回ることです。
※双燕(そうえん): つがいの燕(ツバメ)のことです。
※東郊(とうこう): 街の東の郊外のことです。
※午陰(ごいん): 昼間の木陰のことです。
※花色(かしょく): 花の色のことです。
解説:
これも入院中に作った七言絶句です。
漢詩の会の三月の課題です。
春の日の晴天の明け方から昼にかけての景色を漢詩にしてみたものです。
日本では悲しいニュースのあった最近ですが、せめて春の暖かい気候くらいは
早くきてほしいなと思います。
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