玄齋詩歌日誌

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短歌「夏」十首

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  短歌「夏」 十首   玄齋
 
 一、夏合宿 流星群を仰ぎ見て 世の中のこと語りて止まず
 
 二、夏の月 皎々として眠り得ず 日は沈むとも逃がしてくれぬ
 
 三、炎夏にも心静かな高僧を 冷房の中 賛嘆をする
 
 四、猛暑日を幾日も過ぐ半夏生 半夏称して 夏盛りなり
 
 五、夏蝉の元気に騒ぐ朝六時 声も消えゆく昼の二時過ぎ
 
 六、郷里より来る夏野菜 頬張りて 隣県の受難 噛み締めてみる
 
 七、暑夏の天 テレビに映す甲子園 白球一つ涼やかに舞う
 
 八、夏期講習終わりて向かう自習室 涼を求める受験生たち
 
 九、入院中 一日十首をひねり出す 春夏秋冬 背を向けたまま
 
 十、病床でフロイトを読み昨夏過ぐ 人の心を知りたくなりて
 
 
語注:
 
 ※炎夏(えんか): 暑い真夏のことです。
 
 ※高僧(こうそう): 徳の高い僧侶のことです。

 ※郷里は両親の郷里の岐阜県です。

 ※半夏生(はんげしょう): 夏至から十一日目の梅雨明けの時期に
  当たる日のことです。太陽暦では、七月二日ごろを指します。
  「半夏(はんげ)」とも言います。
 
 ※暑夏(しょか): 暑さの厳しい夏のことです。
 

余談:
 
 いつもの漢詩よりは少しでも分かりやすい記事も
 時々は作ろうと思いました。
 
 いつも日記代わりに十首は詠んでいますが、
 今回は、「夏」の文字の入った短歌を十首詠んでみました。
 短歌の題詠というのは難しいなと改めて思いました。
 
 十首あれば、この中に少しでもましなものがあればいいなと思いました。

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