玄齋詩歌日誌

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こんばんは。冠句の月刊誌『文芸塔』の七月号の入選句です。
 
いつもの繰り返しになりますが、冠句(かんく)の説明からいたします。
 
 
冠句(かんく)は五七五のうち、
最初の五文字の冠題(かんだい)というお題に対して、
付句(つけく)といわれる七五を作るものです。
 
(一)付句は冠題の説明にならないようにすること
 
(二)冠題と付句が接続語の「を」や「は」でつながる関係に
 ならないようにすること
 
(三)冠題が季節のものならば付句は季節の言葉を
 使わないようにすること
 
(四)冠題と付句がある程度離れた形で表現されていた方が良い
 
とされています。
 
 
六句が入選していました。語注を末尾に付けます。
 
「胡瓜咲く  こんなところに命あり」は、

「胡瓜咲く」のお題の中では全体の二番目でした。
とても嬉しいです。病院の待ち時間で延々と考えていたお題です。
 
 
これからもしっかりとがんばっていきます。
 
 
 冠句「『文芸塔』平成二十四年七月号入選句」  玄齋

○冠題「坂の雲」
 
坂の雲  死ぬ人だけが真実だ

※これは、昔の戦乱の中でなくなった人の数、
 歴史の中で事実がねつ造される中でも
 それだけは真実であるということです。
 
坂の雲  当時の覇気を求めたい

※これは『坂の上の雲』からの発想です。
 昔の時代の覇気を感じる本だと思いました。
 今の時代とこの本の中の時代とを比較していました。
 
 
○冠題「夜が沈む」
 
夜が沈む  酣歌雄叫び夏祭り

※冠題から夜中のパーティによる騒ぎを思い浮かべました。
 実際には全く縁のない話です。 
 
夜が沈む  満月だけがお見通し

※「悪いことをしてもお天道様が見ているよ」のお天道様は太陽ですが、
 夜にはその代わりに満月が見張り番をしている、
 そんな風な情景を思い浮かべました。 
 
○冠題「胡瓜咲く」(このお題では全体の二位でした)
 
胡瓜咲く  こんなところに命あり

※これは長期入院中の病院のグリーンカーテンに
 ゴーヤが使われていて、ゴーヤの果実を患者さんがもらっていた、
 そんな場面からの発想です。冠題では胡瓜でしたので、
 それに合わせました。
 
 
○自由題(冠題も自由に考えられるものです)
 
一絃琴  尼僧の業を響かせて
 
 
※酣歌(かんか): 心ゆくまで酒を飲み、気分良く歌うことです。
 
※一絃琴(いちげんきん): 弦を一本だけ張った琴のことです。
 これは Facebook の友人の木村紋土さんのお母様が、
 壮絶な人生の末に尼僧になったということを詠んだものです。
 補足して付け加えておきます。

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