玄齋詩歌日誌

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晴れの日の桜
Photo by (c) Tomo.Yun

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●原文:

 旅亭吟行 玄齋  (上平声一東韻)

河 岸 料 亭 春 未 終   櫻 雲 夕 照 淡 烟 紅

北 邊 拙 宅 何 能 忘   再 報 開 花 一 路 風



●書き下し文:


 題:「旅亭(りょてい)吟行(ぎんこう)」

河岸(かがん)の料亭(りょうてい) 春(はる)未(いま)だ終(お)わらず

桜雲(おううん) 夕照(せきしょう) 淡烟(たんえん)に紅(くれない)なり

北辺(ほっぺん)の拙宅(せったく) 何(なん)ぞ能(よ)く忘(わす)れん

再(ふたた)び開花(かいか)を報(ほう)じる一路(いちろ)の風(かぜ)


●現代語訳:

 題:「旅館に詩の題材を求めて行った時のことを漢詩に詠みました」

河岸にある料亭では、春がまだ終わったいない状態でした。

雲のように満開に咲きほこる桜が夕陽に照らされて、
薄もやの中で紅に染まっていました。

そんな中で、私は北の果ての自宅のことを、
どうして忘れることが出来るでしょうか。

再び開花を知らせるように、一筋の道に風が吹いていきました。



●語注:

※旅亭(りょてい): 旅館のことです。

※吟行(ぎんこう): 詩歌の題材を求めて名所、旧跡などに出かけることです。

※桜雲(おううん): 桜の満開な様子を雲にたとえた表現です。

※夕照(せきしょう): 夕陽の光のことです。

※淡烟(たんえん): うすくもやがかったことを指す表現です。

※北辺(ほっぺん): 北の果てのことです。

※拙宅(せったく): 自分の家を謙遜していう表現です。

※能(よ)く: 「〜することが出来る」という意味です。

※一路(いちろ): 一筋の道のことです。



●解説:


先月の漢詩の会の課題詩の二首のうちの一つです。

今月の課題とともにもう一首作っている最中です。


桜の名所としては近畿では奈良県の吉野、
東北では青森県の弘前市が有名ですね。

弘前市は五月頃が見ごろだと聞いていますので、
ちょうどこの漢詩が桜の花の開花の時期に間に合ったかなと思っています。

桜の開花場所が北上する、もし北の方に自宅があれば、
桜も二度楽しめるのではないか、当時はそんな風に思っていました。

今は少し体調が思わしくないのですが、
休養しながら何とか勉強を続けております。

これからも体調に気をつけながら、連休も学んでいこうと思います。

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