|
虹の架け橋
Photo by (c)Tomo.Yun
●原文:
寄玄素先生(次韻詩) 玄齋 (上平聲十一眞韻)
病 床 難 得 樂 天 眞 詩 友 溫 情 報 謝 新
何 日 養 生 勤 勉 後 二 玄 同 道 ? 嘉 賓
●書き下し文:
題: 「玄素(げんそ)先生に寄(よ)す(次韻詩(じいんし))」
病牀(びょうしょう) 得(え)ること難(かた)き楽天(らくてん)の真(しん)
詩友(しゆう)の温情(おんじょう) 報謝(ほうしゃ)すること新(あら)たなり
何(いず)れの日(ひ)か養生(ようじょう)勤勉(きんべん)の後(のち)
二玄(にげん)の道(みち)を同(とも)にする嘉賓(かひん)を?(むか)えん
●現代語訳
題: 「玄素先生から頂いた漢詩に、韻の文字を変えずに作った
次韻(じいん)の漢詩でお返事の漢詩を詠みました」
病気で寝ている時には、「楽天知命(らくてんちめい)」、
つまり自分の置かれた状況をきちんと認識しながら
安らいだ気持ちで過ごしていく、
そんな充実した気持ちを持ち続けることは難しいのです。
ですから詩友であるあなたの温かい思いやりには、
あなたの恩に報いる気持ちを新たにしています。
いつの日か私はさらに療養をして健康を保ちながら
学問に勉め励んだ後に、
「玄素」と「玄齋」、同じ「玄」の字を持ち
同じ道を行くあなたをよい客人として迎えたいのです。
●語注:
※寄(よ)す: 手紙を送ることです。今回はこの漢詩を送ることを指します。
※病牀(びょうしょう): 「病床」と同じです。病気で寝ている寝床のことです。
※楽天(らくてん): 「楽天知命(らくてんちめい)」のことです。
これは、『易経』の中の易の哲学を論じた「繋辞伝(けいじでん)」
にあることばで、自分の置かれた環境や状況をしっかりと認識して、
その中で安らいだ気持ちで過ごしていくということです。
※真(しん): 心が充実していることです。
※詩友(しゆう): 漢詩の同好の士のことです。
ここでは玄素さんを指します。
※温情(おんじょう): 温かい思いやりの気持ちのことです。
※報謝(ほうしゃ): 恩に報いることです。
※養生(ようじょう): 健康に気をつけて療養することです。
※勤勉(きんべん): 学問に努め励むことです。
※二玄(にげん): 「玄素」と「玄齋」、どちらも「玄」があることで
漢詩の友人が付けてくれた名前です。
※同道(どうどう、みちをともにする): 同じ道を行くことです。
※嘉賓(かひん): よいお客さんのことです。
※?(むか)える: 「迎える」とおなじです。
「しんにょう+『牙』」の字ですが、表示できない文字です。
●解説:
入院中に心のこもった漢詩を送って下さった韓国の Facebook と Twitter の
共通の友人の Gibum Lee さん
(検索してみますと、 Facebook のページには同じ名前の人が
何人もいるようです。 Twitter でもご本人のものかどうかは確認できませんでした。
男性です)
へのお返事として作った漢詩です。
(現在検索してもその方のページが確認できませんでした)
これは「次韻(じいん)」と言いまして、
相手が韻を踏むために使った文字、
今回ですと「真」と「新」と「賓」をそのまま使って
お返事の漢詩を詠んだものです。
入院中のほとんどは療養と勉強をしておりましたが、
その期間の内の何日かは苦しい時期もありました。
そんな時期にお見舞いに来て下さったり、
あるいは温情のある漢詩やメッセージを下さる方もいて、
とても助かりました。玄素さんも含めて、お礼を申し上げます。
今も自宅療養が続いていて、療養しながら勉強の日々です。
この状況がずっと続いていくかもしれないわけですが。
こうしてお返事の漢詩を心を込めて作ることも、
入院中の恩返しのほんの一部にもなればと、そんな風に思っています。
改めて感謝申し上げます。私も更に療養して元気になりながら、
自分の学問をしっかりと続けていきます。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2013年05月10日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




