|
建前を尊重しないという人の 本音に疲れる世間と知れり
解説
NHK ラジオ「土曜の夜はケータイ短歌」の、「誰かこたえて」という特集の、
返歌として掲載された僕の一首です。
土曜の夜はケータイ短歌
http://www.nhk.or.jp/tanka/index2.html
短歌で寄せられた悩みに対して返歌(短歌で返答)するというものです。
元の番組に寄せられた短歌と僕の返歌は以下に掲載されています。
◆誰かこたえて〜短歌でコミュニケーション〜 > 「返歌紹介」07' 6月
http://www.nhk.or.jp/tanka/henka07/henka6_3.html
建前に疲れている方がいるようですが、僕は心ない人の本音に疲れています。
某巨大掲示板を眺めていると、中には自分も弱者のはずなのに、
自分よりも弱い者に対する偏見や差別を書き込んで平然としている人がいます。
あるいは、それが世の中の本音なのかもしれません。
しかし、この本音の中には世の中を浄化する力など毛頭無く、
世の中の頽廃した姿をさらすだけです。
このような「本音」に対して、「建前」を再興させる必要があると、強く思います。
「建前」は世の中の原則であり、方針であり、目標となるものです。
決してこれは「嘘」を示すものではないのです。
人を思いやる気持ちも、いわば建前です。
本音で語り合うことより、お互いを思いやることの方が重要だとは、誰も思わないのでしょうか。
確かにごく親しい友人の間では、本音で語り合うということがあるのを僕も体験しています。
しかしながらその本音には、相手を気遣う気持ちが自然にある中での本音の表明です。
いわばこの中にも、自然と「建前」が機能しているとも言えます。
ですから、本音と建て前では、僕は建前に軍配を上げます。
きれい事を口にすることも、僕は素敵だと思います。
|