絶体絶命! 小論文

さあ四月。いよいよ本当のスタート。

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伊方原発プルサーマル計画、原子力安全委が「妥当」答申
 国の原子力安全委員会(松浦祥次郎委員長)は16日、四国電力が伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)で導入をめざすプルサーマル計画について、「安全性を確保しうる」とした経済産業省の審査を妥当とする答申をまとめた。答申を受けた二階経産相は近く許可する見通し。許可を受けて四電は、10年度までの導入を目指し、地元同意などの手続きに入る。

 プルサーマル導入で国の安全審査を通過したのはこれまでに、関西電力の高浜3、4号機、東京電力の福島第一3号機と柏崎刈羽3号機、九州電力玄海3号機の計5基で、伊方原発3号機は6基目となる。ただ、東電と関電は不祥事や事故などで地元了解が白紙や凍結になっている。伊方3号機は、地元了解の手続きが大詰めを迎えている玄海3号機の後に続くことになりそうだ。

 計画では、使用済み核燃料から抽出したプルトニウムをウランとの混合酸化物(MOX)の燃料にし、ウラン燃料集合体のうち約4分の1をMOX燃料に取り換える。安全委は、通常のウラン燃料と比べ燃焼の仕方が異なる点などについて検討、安全性は十分確保できるとした。

 asahi.netより。

「プルサーマル」とは、「原子力図書館げんしろうhttp://mext-atm.jst.go.jp/atomica/dic_1644_01.html」によれば、下のとおり。

 Puーthermal utilization.(←だぶん Plu-thermal utilization が正しいスペル) プルトニウム(plutonium)を軽水炉等の熱中性子炉(thermal reactor)の燃料に利用することをいう。将来的には、プルトニウムを高速増殖炉で利用することにより、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができるが、実用化にはまだ時間がかかる。そこで、より現実的な方法として現在の原子力発電所(軽水炉、重水炉)でプルトニウムとウランと混合した酸化物燃料(Mixed OXide Fuel、略してMOX燃料)の形で利用するプルサーマル計画が世界で進められている。これは、プルトニウムを平和目的に限って利用し、余分なプルトニウムを持たないという核拡散防止の大原則にも則っている。これまでに、日本では、敦賀発電所1号機、美浜発電所1号機でMOX燃料集合体6体の使用実績がある。海外では早くから実施され、既にMOX燃料集合体1,700体 以上が軽水炉に装荷され運転されている。

 ちなみに、これ、子供向けの解説のはず。すごいよね。

 さて、ウランは核燃料として有名だが、実はウランには「238ウラン」「234ウラン」「235ウラン」の三種類があって(質量の違い)、そのうち「235」しか核燃料として利用できない。しかも天然ウランの99.3%は核燃料にならない「238」であって、核燃料になる「235」はたった0.7%。原子力発電の核燃料として利用するには、「ウラン濃縮」によって「235」の割合を高める必要がある。ちなみに、北朝鮮の核問題のスタートが(今も6ヵ国協議でもめているあれだ)、「高度ウラン濃縮」による核開発疑惑だったのを覚えているだろうか。

 繰り返すが、ウランの99.3%は、そのままでは核燃料として利用できない。エネルギー資源として活用できない。しかし「238ウラン」は、中性子(核分裂反応のときに発生する)を吸収すると、「プルトニウム239」に変わる。このプルトニウムは、核分裂性物質であり、核燃料にもなるし、核兵器の材料にもなる。原子炉内の核燃料は、ウラン濃縮されたとはいえ、大量の「238」を含む。核分裂反応にともなって(原発は核分裂反応を利用して発電することを忘れないように!)、この「238」は中性子を吸収し、プルトニウムに変わる。北朝鮮が、核兵器の材料にするため、寧辺の原子炉から大量の「プルトニウム」を取り出したのを思い出して欲しい。原発を稼動させれば、必然的に「プルトニウム」を生成する。

 このプルトニウムを核廃棄物として処理するのはあまりにも「資源の浪費」だ。にもかかわらず、プルトニウムを燃料とする「プルサーマル」導入が遅々として進まないのは、エネルギー確保の重要性やエネルギー安全保障に、あまりにも国民が鈍感だからだろう。残念ながら、日本人の多くが原子力利用=悪という短絡的な図式を思い浮かべるらしい。当然、プルサーマルも、その意義とは無関係に、原子力というだけで反対・拒絶の矛先を向けられてしまう。

 プルトニウム利用が進めば、やがて「高速増殖炉」も完成するだろう。技術的な見込みは僕には判断できないが、成功すれば、消費した資源よりも生産した資源の方が上回るという夢の発電機を手に入れられる。これは、「235ウラン」で核分裂反応を起こし、この核分裂反応で「238ウラン」をプルトニウムに変える原子炉のことだ。消費する「235ウラン」の量より、生産する「プルトニウム」の量が多いから、「増殖」と呼ぶ。決して「永久機関」のような夢物語ではない。「238ウラン」を消費しているからだ。何も消費せずに資源を生産するわけではない。そのままでは無用の長物である「238ウラン」を有効活用するだけだ。

 というわけで、ようやくプルサーマル導入がまた一歩前進した。夢の高速増殖炉完成へ向けて突っ走って欲しい。




 なんてことを書いてみたわけだが、こうしたプルサーマル容認も、あくまで原子力そのものに対するスタンスに左右される。原子力は、現在のところ、平和利用・軍事利用両面で絶大な影響力を発揮する。「それによる便益がそれによる損失を上回る場合のみ、それは容認される」という原則に従っても、原子力は便益と損失(=リスク)が拮抗しているように思えるから、なかなか評価は難しい。

 あくまで「エネルギー」に関する将来のビジョンで決めるべきだろう。

 核分裂・核融合を含む原子力が日本のエネルギー供給の中でどれだけの役割を担うのか。石油・天然ガスは40年程度しかもたないが、ウランも60年程度しかもたないという。ウランは風力や太陽光やメタンとは異なり、再生可能エネルギーではない。資源を使い果たせば、そこで利用終了だ。

 さあ、どう考える?

閉じる コメント(4)

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もちろん核融合はウランを使いません。水素を使います。

2006/3/17(金) 午前 8:47 [ syo*ron*u*_t*isaku ]

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何を寝ぼけてる?核融合エネルギーとは太陽そのものですよ

2009/11/5(木) 午後 10:43 [ IB ]

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なんかプルサーマルえらいことになってるんですが;;

2011/3/26(土) 午前 5:54 にきいた

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これもまた、日本式核実験なのでしょう
核戦争に巻き込まれても平和国家であり続けるため、ギリギリの選択かもしれません
いずれにしても不可解にすぎますが…

2011/3/27(日) 午前 2:54 [ IB ]

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