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そのまんま東改め東国原知事の就任で揺れる宮崎県で、こんな事件。
宮崎県日向市で鶏が大量死、鳥インフルエンザか
宮崎県は23日夜、日向市東郷町の養鶏場で肉用鶏(ブロイラー)約570羽が同日までに大量死し、簡易検査を実施したところ陽性反応が出て、高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われると発表した。
同県内では同町から約60キロ離れた清武町の養鶏場で強毒性ウイルス「H5N1型」による高病原性鳥インフルエンザの発生が11日に判明し、16日までに約1万2000羽の鶏を焼却処分したばかり。
宮崎県によると、清武町と日向市の養鶏場の距離が離れていることや、清武町での防疫措置の完了後に同県内では他の大量死が確認されていないことから、「日向市のケースは、清武町のウイルスが感染拡大したものではないとみられる」(農政水産部)という。
農林水産省はこの日、清武町の大量死の原因となったH5N1型ウイルスは、2005年以降に中国などで流行したウイルスと同系統であるとの遺伝子解析結果を公表。渡り鳥などがこれを日本に運んだ可能性もあるとしている。日向市へは野鳥などにより別ルートで感染した可能性もあるといえ、感染拡大を関係者は警戒している。(20:55)
日経新聞より。
「鳥インフルエンザ」のニュースがこれだけ取り上げられるのは、あの「スペイン風邪」がもともと「鳥インフルエンザ」だったから。
スペイン風邪は、第一次世界大戦中に猛威を振るったインフルエンザである。感染者6億人。死者5000万人から1億人。ヨーロッパでは、第一次世界大戦で2000万人が死亡し、またスペイン風邪でも2000万人が死亡したと言われる(合計4000万人)。20世紀初頭の世界人口は13億人と推計されているから、全世界の人間の約半数が感染したことになる。ものすごい大流行だ。ちなみに、こうした大流行のことを「パンデミック」と呼ぶ。
1997年にアラスカの凍土から遺体を発掘して、スペイン風邪のウイルスを解析することに成功し、鳥インフルエンザが突然変異して人間への感染力を持つに至ったことが明らかになった。つまり人類にとって初めて接触するウイルスであり、当然、誰もこのウイルスに対する免疫を持っていなかった。パンデミックが生じたのはそのためだ。交通機関が今と比較すれば未熟な当時ですら6億人が感染したのだから、現代で鳥インフルエンザ・パンデミックが生じれば、短期間のうちに30億人以上が感染することになるかもしれない。そうすれば、その死者数は……。
メディアがあれだけ騒いでいる理由もわかるだろう。しかもまだ数は少ないものの、人間に感染して死者まで出しているのだから、ますます恐怖を感じてしまう。鶏が「もったいない」というだけの問題ではないらしい。
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