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(仮名) 幻夢戦記「レダ2」 テイスト オブ ハニー (蜜の味)
その12
ストーリー 首藤剛志
脚本 首藤剛志
陽子「もう、どうなっているの?」
裕子「超能力かもね。」
陽子「そんな、SFあり?」
裕子「SFじゃない。サイオニクスは科学的に存在可能だわ・・・・うん。」
陽子「納得しないで!」
畳の動き、更に烈しくなる。
良子、はいずりながら、逃げようとする。
と、一枚の畳が頭上に・・・・・
良子「!!」
畳の裏にゼンがいる。
ゼンの目が光る。
見つめ合う二人。
良子の体から力が抜ける。
* *
飛んでいった畳が、次々に落ちる。
静寂……。
いきなり、天井から白蝋化した良子の体が落ちてくる。
呆然となる陽子達。
晶子の後にゼンが現われる。
晶子の両肩を抱いて、ぐいっと振り返させる。
晶子「キャーッ! やめて!」
晶子、いきなりゼンを背負い投げ。
晶子「やめて! 触わんないで! 助けて! 許して! お願い!」
悲鳴をあげながら、ゼンを巴投げ、足げり。バッグブレーカー、空手等でぶち
のめしていく。
陽子達、晶子の大乱闘を口をあんぐり開けて、見つめるのみである。
とうとう飛行機投げで、大広間の襖の向こうへフッ飛ばしてしまう。
杏子「(晶子に目を丸くして)あんた・・・・・・」
晶子「そういや、わたし、柔道4段でしょ、空手3段、求道1級、除しアマレス高校チ
ャンピオン・・・・・ でも・・・・・ わたし、こわい・・・・・ あっ。」
ゼンが飛ばされた方を指差し、
晶子「キャーッ!」
倒れていた襖が、むっくりともちあがり、ゼンが立ち上がろうとする。
と、その頭に、大きな石がガツン。
ゼンが再び倒れる。
ゼンの後から、健一が現われる。
健一「やったね・・・・・ 」
陽子「北里君・・・・・ 」
健一「やっぱ、ボディガード必要でしょ。」
と、健一の足を、気絶している筈のゼンの手が、むんずと掴む。
健一「あ、あ、あ・・・・・ お元気でした?」
ゼンは、いきなり健一を、陽子達の方に、投げ飛ばす。
健一もろとも、倒れる陽子達。
ゼンは、頭を押さえもだえるが、青い血の出る顔で、キッと陽子達をにらみつ
け、頭に叩きつけられた石を持ちあげる。
力をこめる。
大石が粉々になる。
陽子達、慄然!
杏子「相手してられないよ。」
健一「逃げろ!」
健一、一目散で逃げる。
陽子達、泡を食って健一に続く。
ゼン、頭を押さえながら、よろよろと追う。
◯ 廊下
陽子達、無我夢中で走る。
◯ 調理場
辺りを伺いながら、陽子達が入って来る。
陽子「ここは、キッチン?」
杏子「どうやら武器が入りそうだ。」
陽子「武器って?」
杏子「包丁に鉈にすりこぎにおたまに・・・・・ 何でもいいからみんな、探すんだ。」
一同、調理場をひっかきまわす。
陽子、おどおどと剣を握りしめるだけ?????。
健一、片っ端から包丁を、ズボンのベルトに差し込む。
健一「出刀に、刺身に、菜っ切りに・・・ 」
杏子「詳しいんだ。」
健一「料理は男に任せなさい。」
裕子が、戸棚を片っ端から開けていく。
裕子「なんかない? なんかない?」
戸棚のひとつを開けて、
裕子「!」
ゼンが戸棚の中でニヤリと笑っている。
裕子「ギャッ!」
手当たり次第に、皿や茶わんを投げ付ける。
(13へ続く)
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